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山﨑賢人が演じた最高の漫画キャラは? 再現度完璧な成功作(5)儚げな少年役すら完璧…女性を熱狂させたのは?

  • 2024.6.14
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山﨑賢人、土屋太鳳【Getty Images】

マンガやアニメの実写化が話題を呼ぶ一方で、「キャラの再現」は役者にとって難関だ。原作ファンの愛ゆえの酷評を受けてしまうリスクもある。しかしその中で、「実写化請負人」と称されるほど実写作品における代表的な俳優が山﨑賢人だ。今回は、山﨑賢人主演の実写映画から、特に高評価を得た作品を紹介する。第5回。(文・ジュウ・ショ)

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『Orange』(2015)
監督:橋本光二郎
脚本:松居凛子
原作:高野苺
出演:土屋太鳳、山﨑賢人、竜星涼、山崎紘菜、桜田通、清水くるみ、鶴見辰吾、真野恵里菜、森口瑤子、草村礼子
上映時間:139分

【作品内容】

高校2年生の高宮菜穂(土屋太鳳)は、ある日、10年後の自分からの手紙を受け取る。手紙には、転校生の成瀬翔(山﨑賢人)と恋に落ち、彼と死別することが予言されている。初めは半信半疑であった菜穂だが、手紙の内容が相次いで現実化したことで態度を改める。そして、翔を死から救うために奔走するのだが…。

【注目ポイント】

原作は、2016年にアニメ化もされた高野苺による漫画作品。

本作は山﨑と土屋太鳳のW主演だが、二人はNHK連続テレビ小説『まれ』(2015)で夫婦役を演じており、約1年にわたって一緒に撮影していたという。また2020年には、Netflixドラマ実写版『今際の国のアリス』で再共演を果たしている。

2015年公開当時は、山﨑賢人全盛期ともいえる時期だった。2014年には映画『L♡DK』で披露した「壁ドン」が流行語大賞にノミネートされ、2015年には前述した朝ドラ『まれ』に出演。

特別ドラマ『永遠のぼくら sea side blue』(2015、日本テレビ系)や映画『ヒロイン失格』(2015)など、主演やヒロインの相手役を多く演じ、まさに「国民の王子様」として大人気だった時期である。

本作『Orange』はその2015年の総決算ともいえる。興行収入は32億円を超える大ヒットとなったが、劇場に行く動機としてほとんどが山﨑賢人さん目当てだった という声もある。

本作で、山﨑は自殺をしてしまう儚げな主人公を演じたが「雰囲気がぴったりだ」という声も多く、日本アカデミー賞 新人俳優賞にノミネートされている。

男らしいアクションシーンもこなせる一方で、こうした青春ラブストーリーにもマッチするのは、ひとえに山﨑賢人さんの「役に入り込む力」の強さが要因だろう。

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