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レオナルド・ディカプリオのブチギレ演技が堪能できる映画(3)殴り合い→切ないキス!? 映画マジック炸裂の一作は?

  • 2024.6.14
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レオナルド・ディカプリオ(左)とクリント・イーストウッド。【Getty Images】

アイドルとして人気を博した90年代とは打って変わり、カラダ全体で怒りをに表出する“ブチギレ俳優”へと華麗なる転身を果たした、レオナルド・ディカプリオ。今回はそんなレオ様のブチギレ演技が存分に堪能できる作品をセレクト。怖さを通りこして胸がスカッとする。そして迫力のあまり少し笑ってしまう。必見作が出そろった。今回は第3回。

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『J・エドガー』(2011)
原題:J. Edgar
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ダスティン・ランス・ブラック
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー

【作品内容】

FBIを犯罪捜査機関として強大な組織に育て上げた男、エドガー・フーヴァーの生涯を描いた異色の伝記映画。共産主義者や労働運動家の過激派によるテロが横行する1910年代後半のアメリカ。24歳のフーヴァーは大きい事件を次々と解決に導き、組織の中で力をつけていく。1932年に起きたリンドバーグ愛児誘拐事件をきっかけに、フーバーはFBIの権限を大幅に強化させる法律を議会に認めさせ、FBIは政治家さえも恐れるような力を持ちはじめる…。

巨匠・クリント・イーストウッドとディカプリオが初めてタッグを組んだ作品。主役のフーバーがFBIという組織を大きくしていく過程に加え、母親との愛憎に満ちた交流や、男性部下との恋愛模様も入念に描かれている。

【“ブチギレ”ポイント】

犯罪抑止のためなら、平気で嘘をつき、人を貶め、違法すれすれの行為に手を染める主人公のエドガー・フーヴァーは、至るところに犯罪の匂いを嗅ぎ当てる性格の持ち主。したがって、ディカプリオは多くのシーンで眉間に皺をよせ、鋭い視線を周囲に走らせている。

注目のブチギレポイントは、側近のトルソン(アーミー・ハマー)との激しい喧嘩シーンにある。トルソンから臆病な内面を指摘されたフーヴァーの怒りは一挙にフルMAX。一度は鉄拳を浴びせることに成功したものの、体格で劣るため、マウントをとられて一方的に殴られる展開に。

しかし、馬乗りになったトルソンは急に殴るのを止め、いきなりキス。戸惑いながら彼を受け入れるディカプリオの表情の変化と、ブチギレシーンから切ないラブシーンに移行する瞬間には、映画ならではのマジックが息づいている。

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