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私「母の介護がストレス」母が他界後、優しく出来なかった自分に悩む日々 → すると、叔母が?

  • 2024.6.13
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親を亡くしてから後悔することがあっても、もう謝ることもお礼を言うこともできません。筆者は母親の介護にストレスを感じ、決して良い娘ではなかったことを未だに後悔しています。しかし、そんな筆者を見た叔母が伝えてくれた母の言葉とは──? 何があったのか筆者の体験談です。

画像: 私「母の介護がストレス」母が他界後、優しく出来なかった自分に悩む日々 → すると、叔母が?

病弱な母

私の母は若い頃から病弱で、私は長女ということもあり、常に母をサポートする立場でした。
私が結婚して家を出てからも母は次々と大病を患い、父の他界後は一人暮らしができず、私の家で引き取って介護をしていました。

その頃の私は子どもが小さかったこと、仕事もしていたこと、夫の収入が安定しなかったことなど、ストレスフルの状態。
どうしても母に対して優しく接することができず、八つ当たりしてしまうことが多かったのです。

役割

私は小さい頃から「お姉ちゃんなんだから」と言われて育ちました。
お姉ちゃんなんだから妹に譲る、お姉ちゃんなんだから我慢する……強制されたことはありませんでしたが、私の生き方に大きな影響を与えたと思っています。

母の介護も親の面倒をみるのは当たり前、長女なんだから私がみなくちゃと思っていたところがあり、また母もそのことを受け入れていたような気がします。

でも、ストレスフルの毎日に加えて、母がワガママを言ったり、何か私を責めるようなことを言ったりすると、反抗してしまったこともたくさんありました。

「何で私が……。」と言いたい気持ちを抑えていたのか、だんだん母にキツイ言葉を返すことが増えてしまったのです。

母の言葉

我が家で引き取ってから5年後に母は他界しました。
私は今までの自分の言動が、母にとって苦痛だったのではないかと思い返すたびに悩んでしまったのです。

納骨の日、遠くから来てくれた叔母(母の妹)がいきなり私のところへやってきて
「Rちゃん(私)、お姉ちゃん(母)のことみてくれて、本当にありがとね。」
と声をかけてくれました。
叔母とは小さい頃から仲が良かったので、自分の気持ちを正直に話すと

「お姉ちゃんは、いっつもRちゃんに感謝してたよ! Rちゃんや孫と一緒に生活できて楽しいっていっつも言ってたんだよ!」

と母の言葉を伝えてくれたのです。

本当の気持ち

親子でも、本当の気持ちを全て理解し合えることは難しいのかもしれません。
母には謝ることができず、私はずっと後悔していましたが、叔母の一言で「母も少しは楽しい日々を過ごしていたのかなぁ。」と思えるようになりました。

もう会うことも話すこともできないのは悲しいですが、今は毎日の出来事などを遺影に話しかける毎日です。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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