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過激なバイオレンス&エログロのオンパレード!「ザ・ボーイズ」の極悪非道なやりすぎシーンを振り返る

  • 2024.6.13
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企業がヒーローを管理する世界を舞台に、欲と名声に取り憑かれた悪徳スーパーヒーローたちと、腐敗した彼らを倒そうとするはぐれもの集団“ザ・ボーイズ”の戦いを描くドラマ「ザ・ボーイズ」。スピンオフ「ジェン・ブイ」やアニメシリーズ「ザ・ボーイズ ダイアボリカル」も製作され、熱狂的な人気を集めているこのドラマのシーズン4が、Amazon Prime Videoで6月13日から配信開始となった。

【写真を見る】物語の幕開けとなるAトレインの大惨事をはじめ、残酷シーン満載の「ザ・ボーイズ」

本作といえば、ヒーロードラマとは思えないような悪趣味な残酷描写や笑っていいのかわからない不謹慎なギャグが持ち味。ここでは2年ぶりの新シーズンに向けて、思わず「やりすぎだろ!」と叫びたくなるような極悪非道なシーンを振り返っていく。

物語がスタート!いちゃいちゃしてたら目の前で恋人が…

【写真を見る】物語の幕開けとなるAトレインの大惨事をはじめ、残酷シーン満載の「ザ・ボーイズ」 [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
【写真を見る】物語の幕開けとなるAトレインの大惨事をはじめ、残酷シーン満載の「ザ・ボーイズ」 [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

物語の発端として挙げないワケにいかないのが、主人公ヒューイ(ジャック・クエイド)の恋人ロビン(ジェス・サルゲイロ)の死だ。ヒューイとロビンが路上でキスをしていたところを、超高速で移動できる能力者Aトレイン(ジェシー・T・アッシャー)が衝突し、辺り一面は血まみれ、ロビンは跡形もなくなってしまう。

動揺するヒューイの手には腕から先のみとなったロビンの手が握られており、第1話でいきなりのグロテスクなシーンはド肝を抜くと共に、作品のテイストを視聴者に叩きつける宣戦布告でもあった。

透明人間トランスルーセント、大爆殺

恋人を殺されたヒューイは“ザ・ボーイズ”の一員となり、ヒーローの裏の顔を知っていく [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
恋人を殺されたヒューイは“ザ・ボーイズ”の一員となり、ヒーローの裏の顔を知っていく [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

恋人を殺されたことを機に、ブッチャー(カール・アーバン)をリーダーとする、ヒーローたちに恨みを持つ者で構成される“ザ・ボーイズ”に加入するヒューイ。彼にとって初仕事となったのが、“セブン”と呼ばれるヒーローチームに所属する透明人間トランスルーセント(アレックス・ハッセル)の殺害だ。

身体の表皮を炭素系メタ物質に変えられるため、ナイフでも銃でも殺せないトランスルーセントだが、ブッチャーに肛門から体内に爆弾を押し込まれると、逃げようとしたところをヒューイに爆弾のスイッチを押され、木っ端微塵に。セブンの一員のあっけない死に様は衝撃的だった。

頭が次々と爆発する血の打ち上げ花火!

公聴会では重要人物の頭がテンポよく破裂していく [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
公聴会では重要人物の頭がテンポよく破裂していく [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

このように人間が内側から散り散りになるパターンは「ザ・ボーイズ」の十八番。なかでもボーイズがヒーローマネジメント企業ヴォート社の悪行を告発する公聴会での一幕は群を抜いてブルータルだ。

ヒーローを生みだす薬“コンパウンドV”についての証人として出席したヴォーゲルバウム博士(ジョン・ドーマン)から高速移動能力を持つショックウェーブらヒーローまで、突如、出席者の頭部が次々に爆発する打ち上げ花火状態で一面は血の海に…。反ヒーロー派でボーイズに協力的なニューマン議員(クローディア・ドゥーミット)による犯行だったこともショッキングだった。

邪魔者を次々と消し去り、政治の世界で上り詰めていくニューマン議員 [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
邪魔者を次々と消し去り、政治の世界で上り詰めていくニューマン議員 [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

残念ヒーロー、ディープがもたらす悲劇の数々

クズ男のディープだが、あまりの扱われ方には憐憫の情すら湧いてくる [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
クズ男のディープだが、あまりの扱われ方には憐憫の情すら湧いてくる [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

そんな血の気が引くような惨劇の一方で、なにかと残念な男ディープ(チェイス・クロフォード)によって引き起こされる悲劇は、どこかせつないものばかりだ。

海洋動物と会話ができる“7つの海の覇者”ディープは動物の保護に積極的で、ある時は水族館のイルカを車で海へと逃がそうと画策。しかし、会話に気を取られ急ブレーキをかけた際に、イルカは道路に放り出され、そのままトラックに轢かれてしまう。スローモーションで描かれたフロントガラスを突き破るイルカや事故直後のディープの情けない表情は、不謹慎だが笑ってしまうシーンだった。

大失敗に終わったディープのクジラ通せんぼ大作戦 [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
大失敗に終わったディープのクジラ通せんぼ大作戦 [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

さらにセクハラでクビになったセブンへの返り咲きをねらい、ボーイズが乗るボートをクジラで通せんぼうしようとするが、作戦が裏目に出てボートでクジラを貫かれてしまうなど、ディープは愛する海洋生物を次々と死へと導いてしまう。

ディープの行動で極めつけだったのが、セブン復帰の祝いの席でホームランダーにタコのティモシーを食べることを強いられるシーン。この嫌がらせに対し、一度は「ティモシーは親友なんだ」と断るディープだったが、ホームランダーの圧に耐えられず親友を踊り食い。悪趣味すぎるギャグはお茶の間を凍りつかせた。

快楽の園が阿鼻叫喚の地獄に早変わり…!

酒池肉林を地獄に変えたソルジャー・ボーイ [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
酒池肉林を地獄に変えたソルジャー・ボーイ [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

体を縮小できるターマイトが恋人の体内に入るという特殊なセックス中に、思いがけず元の大きさに戻ってしまい恋人を肉片にしてしまうなど、なにを言っているのかよくわからないようなエクストリームな性描写もオンパレードの「ザ・ボーイズ」。

なかでもショッキングだったのが、シーズン3のエピソード「ヒーローガズム」でのC級ヒーローたちによる乱交パーティーだ。自身の伸縮自在のペニスを操るヒーロー“ラブ・ソーセージ”など、各々が特徴を生かして性を営む様子が描かれていくこの一幕はとにかく下品で衝撃的。

しかしそれだけにとどまらず会場に現れた古のヒーロー、ソルジャー・ボーイ(ジェンセン・アクレス)が、自分を裏切ったかつての仲間相手に大暴走し、彼の放つ熱線によって多くのヒーローが焼き尽くされる、阿鼻叫喚の地獄絵図へと瞬く間に様変わり!セックスと暴力が持ち味の「ザ・ボーイズ」を象徴するシーンだった。

乗客全員の命を見捨てた飛行機ハイジャック事件

自身のイメージのためならどんな悪事も厭わないホームランダー [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
自身のイメージのためならどんな悪事も厭わないホームランダー [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

凄惨なシーンのオンパレードの「ザ・ボーイズ」だが、その多くはセブンのリーダーで、最強にして最悪のヒーロー、ホームランダー(アントニー・スター)によって引き起こされる。空を飛び、目からビームを放つなど、圧倒的なパワーを持つホームランダーは尊大でサディスティックかつナルシスト。レイシストで、サイコパス…と手のつけようのない男だ。

自分のイメージを守るためならばなんでもするホームランダーの恐ろしい一面が顔を出したのが、飛行機ハイジャックの一幕。 テロリストをビームで殺したはずみで飛行機を壊してしまったホームランダーは、全員を救えないと悟ると一切の救助活動を放棄。見捨てられパニックに陥った乗客に対し、目を光らせて威嚇すると、子どもだけでも助けようとするクイーン・メイヴ(ドミニク・マケリゴット)の提案を「他の乗客を見捨てたことがバレる」と却下。飛行機が海に突っ込んでいくのをただ見ているだけだった。

さらに墜落後のテレビの取材に対し、「軍の指揮系統に入っていなかったから、到着が遅れた。死ぬべき命でなかった」と平気で嘘を言い放ち悔しがるフリをするホームランダー。自分がやりたい放題できる方向へと世論をコントロールするという恐ろしい顔を覗かせた。

仲間にも容赦なし!ホームランダーの前で隠しごとはご法度

従順で信頼できるブラック・ノワールすらも… [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
従順で信頼できるブラック・ノワールすらも… [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

自分勝手なこじらせかまってちゃん男のホームランダーの手にかかれば、セブンや会社の仲間、友人すらも命の保証はなし。例えば、ホームランダーがセブン内で唯一信頼を置いていたブラック・ノワール(ネイサン・ミッチェル)は、ソルジャー・ボーイがホームランダーの父であることを黙っていたという理由から、内臓をえぐり出され、息絶えるという末路をたどった。

家族同然だったマデリンすら殺してしまうホームランダー [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
家族同然だったマデリンすら殺してしまうホームランダー [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

さらに悲惨だったのが、ヴォート社の副社長兼マネージャーのマデリン(エリザベス・シュー)だ。彼女はホームランダーにおっぱいを飲ませるなど、歪んだ方法で彼をコントロールし、ホームランダーもまんざらではない様子の良好な関係だった。しかしホームランダーに、彼がかつてレイプしたブッチャーの妻ベッカ(シャンテル・ヴァンサンテン)との間に息子が生まれていたことを隠匿していたのがバレてしまい、ビームで顔に大きな穴を開けられるという最期を遂げた。

マデリンを殺しておいて、その後、能力者にマデリンの模倣をさせる畜生男 [c]Amazon / Courtesy Everett Collection
マデリンを殺しておいて、その後、能力者にマデリンの模倣をさせる畜生男 [c]Amazon / Courtesy Everett Collection

殺人すら肯定する、ホームランダーの支持者たち

悪名高きホームランダーにまつわるシーンのなかでも最も恐ろしいのがシーズン3のラスト。このシーズンで、ホームランダーは自身の傲慢な本音をぶちまけたことを機に、一部の層から爆発的な支持を集め、やりたい放題に拍車がかかっていく。

支持者の前に姿を現し、息子のライアン(キャメロン・クロヴェッティ)を紹介するなか、ライアンめがけてアンチから缶ジュースが飛んでくると、怒りに任せてその男の顔をビームで切り落としてしまう。さすがの支持者もドン引きかと思いきや大歓声を上げて称賛。好き勝手やっても力を持っていれば英雄化してしまう、人間の愚かさが顔を覗かせた一幕だった。

スピンオフ「ジェン・ブイ」のキャラクターも絡み、さらなる混沌が描かれそうなシーズン4。予告を見る限り、これまで以上に極悪非道なシーンのオンパレードのようなので、実際どのくらいやりすぎているのか、ぜひその目で確かめてみてほしい。

文/サンクレイオ翼

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