建築学科の大学生が提出した『夏休みの課題』にSNSで称賛の声「プロみたい」「出版できるレベル」

日本各地には、“名建築”とうたわれる建物や建造物が多く存在します。ですが、意外と詳細な部分までしっかりと思い出せる人は少ないのではないのでしょうか？

何気なく見ていた場所も改めてじっくり観察してみると、凝った意匠や景観の美しさに気づいて感動することもありますよね。

今回は、玻璃（@harignm）さんが2023年11月にX（旧Twitter）へ投稿して話題になった「建築学科1年生の夏休み課題」について紹介します。

いったいどんな課題なのでしょうか？

話題の投稿が、こちら！

早稲田建築1年
建築表現1 夏休みの課題
「一都三県以外を旅行し、10個のテーマに沿って建築のディテールを採集せよ。」
国内の建築物、計70箇所を訪れた。
入学後初めてのA++、嬉しい pic.twitter.com/4YNLZUpSIK

— 玻璃 (@harignm) November 16, 2023

まるで1冊の本のよう…！

細かな部分までディテールが描き込まれた、渾身の作品です。建造物や風景の特徴を捉えているのはもちろん、その精密さに驚かされます。

ポスト内容によるとボールペンと透明水彩で描かれており、国内の70箇所を巡って制作されたのだそう。ほかの場所の作品も見てみたくなりますよね！

竣工された年代や手がけた建築家の名前も記載。また、実際に投稿者さんがその場所に訪れて観察した内容や、受けた印象などが添えられています。

どんな表現でその建物がつくられているのか、解説の文章と合わせて手元でじっくり見てみたくなるようなステキな作品ですよね。

夏休みのほとんどを費やして制作

玻璃さんに、作品制作について詳しくお伺いしました！

---本屋さんに並んでいても遜色ないステキな制作物ですね！1年前に70か所の建築物を訪れたとのことですが、どのくらいの期間で訪れたのでしょうか？

「ありがとうございます！夏休みの課題ということで、8月と9月の計2ヶ月で、合計5回に分けて全国を回りました。全て合わせると、25日間程家を留守にしていたようです。たびたび、家のベッドが恋しくなりました」

---合計1ヶ月ほどの日数で、たくさんの場所を巡られたのですね。課題を行なう上で、大変だったことを教えてください。

「地味な仕事なのですが、建築物のデータ整理です。それぞれの建物で動画、写真、採寸、スキャニングなどのデータ集めを行いました。量も量ですので、編集の半分以上の時間はそこに使われている気がします。また、水彩のペン入れも大変だった仕事のうちのひとつです」

---気の遠くなるような作業ですね。すべてをまとめるのにどのくらいの時間がかかりましたか？

「かかった時間は、日数換算で2週間ほどでしょうか。そのため私の夏休みは、旅行と編集とバイトで終わってしまったように思います（笑）」

---細やかな作業の連続、とても集中力が必要そうです…！ステキな作品の制作秘話を聞かせていただき、ありがとうございました！

プロ級のクオリティに賞賛集まる

この投稿を見た人たちからは、次のようなコメントが寄せられました。

ええ？このプロみたいな絵は自分で書いたのですか？！

素晴らしいですね。
課題とは別に続編が見たいですね。

すごい力作！

熱量が凄すぎる
見習いたい

出版を希望するみなさん

出版してほしいくらいステキ

このまま出版しても良さそう笑

これめちゃくちゃいいな。普通にほしい

使われている画材やタッチに味があるので、紙の質感に印刷したらとてもマッチしそうですね。

投稿にはリプライツリーの形で他の作品も連なっているので、ぜひそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか！

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取材協力：玻璃（@harignm）さん