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バーコードをピッ! 自作の『ラーメンタイマー』に「天才の所業!」「実用的」

  • 2024.7.19

みなさんはカップ麺の待ち時間を何で計っていますか? 「スマートフォンのタイマーを使っている」「家の掛け時計で大雑把に」など、人によってさまざまだと思います。最近のカップ麺は商品によって待ち時間が異なるため、「3分だと思っていたら5分だった! 食べたらまだ麺がかたかった」なんていうミスをしてしまったことのある方も多いのではないでしょうか?

れいたろう(@reitaroulab)さんが、ご自身の発明した画期的なラーメンタイマーについてX(旧Twitter)上に投稿したところ、「天才の所業!」「かっけぇ!」などのコメントと2.1万いいね(2024/7/16時点)が集まりました。

れいたろうさんの作ったラーメンタイマーとは一体どんなものだったのでしょうか?

その投稿がこちら!

なんと、商品のバーコードを読み取ると自動で待ち時間を設定してくれるラーメンタイマー!

一般的なカップ麺のバーコードと待ち時間が登録されているため、商品ごとに異なる待ち時間が表示されるのです。これで「待ち時間を1分勘違いしてしまった」というミスもなくなりますね!

昭和レトロな雰囲気のビジュアルもカッコいい! 50年ほど前に主流だった「ニキシー管」という表示装置で数字を表している点も大変お洒落です。

大須のジャンク屋さんで衝動買いしたバーコードリーダーからひらめきが

こちらの発明品について、投稿者さんに詳しくお話を伺いました。

---最新×アナログの融合かなと感じました!こちらを作ろうと思ったきっかけがあれば教えて下さい。

「作ろうと思ったきっかけは、名古屋に旅行に行ったときに大須のジャンク屋でバーコードリーダーを衝動買いしたことです」

---ジャンク屋さんのバーコードリーダーがれいたろうさんにひらめきを与えてくれたのですね!

「はい。また、日頃からカップ麺の時間を計るときに『お湯を入れたのが何分前だったか』を忘れることが多く、特にカップ焼きそばでは時間ピッタリで作りたかったため、便利で使いやすいラーメンタイマーを作りたいと思っていました。そこで、バーコードリーダーとラーメンタイマーを組み合わせて新しいものを作ろうと思い、制作をスタートしました」

---どのくらいの時間をかけて作られたのでしょうか?

構想から完成までは1年ほどかかりました。構想から試作までは順調でしたが、メインで処理を行うマイコンとバーコードリーダーとの通信の部分が難しく、しばらくの間は他のものを作っていました。コミックマーケットでラーメンタイマーの本を出そうと考えたときに制作を再開し、締め切りギリギリになんとかラーメンタイマーと本を完成させることができました

---締め切りに間に合って何よりです! 素晴らしい! 作るときに難しかった点や工夫した点なども教えていただけますか?

工夫した点は外装です。作成は3Dプリンターで行い、3Dモデルのモデリングから行いました。ニキシー管(数字を表示する部分)を見えやすいように45度傾けて配置したため、コンパクトに収まるように内部のスペースの使い方を効率化させるのに苦労しました。また、ピンク色の材料を使って見た目も良くし、バーコードリーダーを置きやすいように丸みをつけたりなど、自分好みに作ることができました

---こちら、展示をされたかと思いますが、実際に触って見た方からはどんな反応がありましたか?

「一見すると何をするデバイスなのか分からない方が多かったのですが、実際にバーコードをスキャンして時間をセットするまでを実演すると、皆さん面白がってくれました『アイデアがすごい!』と褒めていただくことが多かったほか、『技術の無駄遣いだ!(褒め言葉)』との反応も多かったです。ニキシー管を初めて見る方が多く、そこにも興味を持ってくれることが多かったです。コアな方では、キーボード部分に使用したスイッチに興味を持ってくれたり、技術者の方とは内部の回路設計についてお話することもありました」

---この発明品を通してさまざまな反応があったのですね! 素晴らしい「技術の無駄遣い(褒め言葉)」をシェアしてくださりありがとうございました!

「ぎ、技術力の無駄遣いだ!」遊び心満載の高機能アイテムに賞賛の嵐

こちらの投稿にはさまざまなコメントが寄せられていました。

数字表示に驚きのニキシー管。かっけえ!!
ぎ、技術力の無駄づかい
こういうのめちゃくちゃすき。ニキシー管なのもよすぎる
天才の所業!!(ニキシー管良い…)
素晴らしい。こういう遊びが出来る方を尊敬する。機器の右側にバーコードの番号と商品名が表示されているから、もしや?と思ったら、しっかり商品ごとの待ち時間もデータとして組み込まれていた。商品化されるような万人受けじゃなくても、自分にとって実用的で有れば良いんだよ。

タイマーの数字を表示する部分にニキシー管が使われていることに感動した技術系ユーザーから、たくさんのコメントが寄せられていました。商品ごとに異なる時間が表示されることに対する賞賛の声も。また、「売っていたら買いたい!」といった意見もありました。

これからもれいたろうさんが発表する遊び心満載のアイテムから目が離せません!



取材協力:れいたろう(@reitaroulab)さん