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整理中に見つけた『2年前の手紙』 内容に5万人が感動「素敵すぎる」「良い話」

  • 2024.7.20

現在も流行し続けている、新型コロナウイルス感染症。以前は海外渡航後に隔離期間が設けられており、隔離中は大変な思いをした人も多いでしょう。

音楽家の及川悠介 Yusuke Oikawa(@RautavaaraE)さんが、海外渡航後のコロナ隔離中に届けられた隣人からの手紙をX(旧Twitter)に投稿すると、5.1万いいねが集まり(2024/7/18時点)、「いい話」「素敵すぎる」と話題になっています。

いったいどのような手紙だったのでしょうか。

こちらをご覧ください。

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出典:及川悠介 Yusuke Oikawa(@RautavaaraE)さん

※下記の日付のリンクからX(旧Twitter)に移動します

及川悠介 Yusuke Oikawa(@RautavaaraE) 2024年7月15日

家の整理をしてたら出てきた
コロナ禍、海外からの帰国者はホテル待機を強いられ数日間部屋から全く出られず。
うるさいかなと思いつつヴァイオリン弾いてたけど、最終日夜に配膳された弁当の袋にメモが。
今更ながらどなただったんだろうと。温かく受け止めてくださってありがとうございました。

これは素敵なお手紙…!

2020年に国内で初めて感染者が確認されて以来、感染者はもちろん濃厚接触者や海外から帰国した人たちなどは、厳しい隔離期間が設けられました。

外へ出られない隔離期間は、辛いものがあったでしょう。そんなときに届けられた一通の手紙。

気が付かない間に、同じように辛い思いをしていた人を癒していたのですね。そのときに弾いていたヴァイオリンは、次のような演奏だったそうです。

ぜひ音声ありで再生してみてください。

とても素敵な音色ですね。辛い隔離期間に聴こえてきたら、癒されるでしょう。

 

手紙が届けられた経緯は?

及川悠介さんに、手紙でのやりとりについて詳しくお伺いしました!

---素敵なやりとりですね。当時の様子について教えてください。

「これは2022年2月頃の出来事です。海外からの帰国者には、少し前からホテル待機が義務付けられていました。最初は3日間でしたが、この頃は6日間部屋から出られませんでした。インドア派の自分としてもしんどいもので、4、5日目がきつかったですね。6日目はもう出られる!という希望があるのですが(笑)」

---6日間部屋から一歩も出られないのは辛いですね。「最終日夜に配膳された弁当の袋にメモが」とのことですが、どのような配膳方法でメモを発見されたのでしょうか?

「待機期間中は部屋の外へ一歩も出られませんので、ご飯は決まった時間に配られます。お弁当とペットボトルがビニール袋の中に入っており、ドア前へ配膳されます配り終わると『取って下さい』というアナウンスが流れます。メモが入っていたのは最後の夕食時です」

---そのような配膳システムだったのですね…!

「隣の部屋とは少し離れていたので、2、3歩ほど歩かれて私の弁当袋にメモを入れられたのか、係の方に頼まれたのかもしれませんね。多少なりとも接触になってしまうので、今考えれば避けるべきでしたが、元々私たちは海外出発時と日本帰国時にPCR検査で陰性が出ているので、これだけ時間が経っていれば感染の危険性は低かったと思います」

---こちらのメモをご覧になって、どんなふうに思われましたか?

「まずは驚きました聞こえていたとは思っていなくて。というのも、私は隣の方の生活音が全く聞こえておらず、入室時に壁は厚いから防音はしっかりしているだろうなと思っていたからです」

---音が聞こえているかどうかは、こちらからは分かりませんもんね。

「ほかにもあまり長時間弾かない、音が小さくなる消音器を使用する、などしていました。ただ、今考えれば反対隣の方にも聞こえていたはずなので、迷惑ではなかったかなと今更ながら案じています」

---お隣の方は、クラシックが好きだったのかもしれませんね。

「メモを読んで、クラシックに詳しい方なんだと思いました。というのも、シベリウス・ブラームスの協奏曲は割と知られていますが、ショーソンという作曲家は存在自体が有名ではありません。でも私の大好きな作曲家なので、知っていらっしゃる方がいて嬉しかったです」

---素敵な偶然ですね。

「まだ駆け出しの演奏家ですが、少しでも待機期間の助けになっていたのかと思うと嬉しい限りです。また、当時は娯楽や趣味に関わる仕事は、不要不急とされた時期でしたので余計にですね」

---お隣の方も、どうしても及川さんに感謝の気持ちを伝えたかったのかもしれませんね。

「もしこの方にご連絡いただければ、次の演奏会にご招待したいと思っています。それが叶わなくとも『ある隣人』さんが、これからも豊かな音楽との生活を送られることを願うばかりです」

---お隣の方に、及川さんのお気持ちが届くといいです。

素敵なやりとりに…

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられました。

なんて良い話
おふたりとも素敵すぎる。。いい話。。。
心癒される演奏を聴けたお礼の文章にも癒されますね。
こんな風に人に想いを伝えられる人になりたいな、と思いました
コロナ禍、なんか気持ちが弱ってしまった時に聞いていたのがクラシックだった
このメモの方の気持ちわかります
当時芸術は不要不急の最たるものとして扱われていたけど、人が人として生きるためにも絶対になくしてはいけないものだと改めて気付かされた

辛い隔離期間に届けられた、素敵な手紙。支え合って過ごすことの大切さが伝わりますね。



取材協力:及川悠介 Yusuke Oikawa(@RautavaaraE)さん、(YouTube