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「スゴすぎる」「別次元の領域」興奮と絶賛の声が相次ぐ...アニメ『鬼滅の刃「柱稽古編」』最終話で見せた圧巻の作画3選

  • 2024.7.9
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(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

TVアニメ『鬼滅の刃』は、アニメーション制作を担当するufotableによる美麗な作画がシリーズを通して話題を呼んでいた。思わず息をのむような作画は、先日最終話を迎えた「柱稽古編」でも健在……どころか、パワーアップしている。最終話が放送された直後のSNSでは、「作画がスゴすぎる」「別次元の領域に足突っ込んでる」と興奮と絶賛の声が相次いだ。今回は、「柱稽古編」を締めくくる最終話で見せた“圧巻の作画シーン”を3つ紹介したい。

儚くも美しい産屋敷邸の爆破シーン

産屋敷邸に門から堂々と侵入し、ゆっくりと歩いて産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)のもとへやってきた鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)。病に伏せた体ではなすすべがないように見えた産屋敷だが、なんと自身や妻、子どもたちを巻き込んだ産屋敷邸の爆破を決行する。火薬が爆発し壁や障子が燃えて吹き飛ぶ様子をスローモーションで描いたこのシーンは、爆破する瞬間の産屋敷邸を圧倒的なリアリティで描いた。直前に降り始めた雪がどこか切なく、雪の粒子が熱さでちりぢりに溶けて消えるという繊細なカットも。爆破によって命を落とした産屋敷家の儚さと鬼舞辻を絶対に倒すという強い決意が、雪と炎に表れているかのようだ。

圧倒的!鬼舞辻と悲鳴嶼の激しい攻防

爆破した産屋敷邸に駆けつけた岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)は、事前に打ち合わせしていた通り鬼舞辻に薬を吸収させた珠世(たまよ)もろとも巨大な鉄球で吹き飛ばす。しかしあっという間に体が再生する鬼舞辻は、人間の姿をしているもののやはり強力な鬼だと感じさせる。首を切っても死なない鬼舞辻の肉や骨が再生するシーンはとてもリアルで、作画が素晴らしいだけになおさらグロテスクだ。鬼舞辻が血鬼術「黒血枳棘(こっけつききょく)」を繰り出すと、悲鳴嶼は「岩の呼吸 参ノ型 岩軀の膚(がんくのはだえ)」で応戦。火花を散らしながらお互いの技を弾き合う戦闘は見ごたえたっぷりだ。「柱稽古編」では稽古がメインで少しおさえ気味だったバトルシーンだが、最終話になって本領を発揮したように見える。

壮大なスケール感の無限城

「無惨だああああ!!」という悲鳴嶼の絶叫を皮切りに、一斉に技を繰り出す結集した柱たち。しかし琵琶の音が鳴り響き、その場にいた柱や竈門炭治郎(かまどたんじろう)、嘴平伊之助(はしびらいのすけ)や我妻善逸(あがつまぜんいつ)など他の鬼殺隊員まで鬼舞辻のアジトである無限城に誘い込まれてしまうのだ。アングルが360度目まぐるしく回転しながら無限城に落ちていくシーンは、平衡感覚がおかしくなりそうになるのと同時に背景の美しい作画に惚れ惚れする。「必ず倒す!!鬼舞辻無惨!!」と強く言い放った炭治郎は、どこまでも続く無限城の世界に落ちていくのだった。

「柱稽古編」最終話のラストでは、続編である「無限城編」が劇場版3部作で制作されることが発表された。「無限城編」は『鬼滅の刃』屈指のバトルシーンが見られるクライマックスであり、一番の見どころ。壮大なスケール感の無限城で繰り広げられる死闘に、胸が高鳴って仕方がない。劇場でTV版以上のハイクオリティな作画が観られるのだろうか。きっとその期待に応えてくれるという信頼が、『鬼滅の刃』にはある。

ABEMA『鬼滅の刃』
[番組URL]https://abema.tv/video/title/26-75
【(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。
X:@kaku_magari