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フットパスとは?醍醐味は意外すぎる動物にも出会えること!?

  • 2024.6.13

アウトドアのアクティビティにも色々あるが、今回、紹介するのはイギリス発祥の「フットパス」。
ひとことで言えばカントリーウォークで、森林や田園地帯などを楽しみながら歩くこと。
今回は神奈川県の丹沢エリアでフットパスを楽しんでみた!

地域を楽しみながら歩くのが「フットパス」

「フットパス」とは、森林や田園地帯、昔ながらの町並みなどを楽しみながら歩くこと(=Foot)ができる小径(=Path)を指す。

本場イギリスでは、フットパスが国土を編み目のように覆っていて、誰もがその道を通ることができる。
日本では、まだそこまでフットパスは明確に整備されていないが、登山道や遊歩道、川沿いの道などを歩くことで、フットパスを楽しんでいる人は多い。

■日本フットパス協会
地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くことを通じて、地域の魅力の再発見をサポートする協会。
HPからはフットパスに関するイベント情報や、各地にある会員のHPへのリンクがあるので、ぜひ活用してみよう。
https://japan-footpath.jp/

自然が豊富で、歩きを楽しめる丹沢エリア

というわけで今回は、神奈川県秦野市の秦野戸川公園を出発地点に、林道や山道、一般道などを歩きながら、丹沢エリアを楽しむことにしよう。
まずは秦野戸川公園の中にある「秦野ビジターセンター」に立ち寄って最新の情報を入手する。

■秦野ビジターセンター
神奈川県秦野市堀山下1513
TEL.0463-87-9300

塔ノ岳や鍋割山など表丹沢登山の玄関口、秦野戸川公園内にあるビジターセンター。

最新の登山道の状況や旬の花など自然の情報を入手できるので、まずは立ち寄って最新情報を入手しておきたい。

ビジターセンター内には、丹沢に生息する動物のはく製を展示。

丹沢には約40頭のツキノワグマが暮らしているのだそうだ。

高さ35m、長さ267mの「風の吊り橋」は秦野戸川公園のランドマーク。

突然、黒い固まりが飛び出してきた!

一般道を抜けて林道に入ると、里山に入ってきた感じがする。
ここからしばらくなだらかな登り坂を歩いて行くが、野鳥の声が聞こえ、時には姿を現すので飽きることはない。

1時間半ほど歩いたところで、持参した行動食を食べながら休憩。

行動食はミックスナッツとドライフルーツ。おいしくて止まらない。

途中「黒竜の滝」へと続く細い分岐を下っていくと、一気に山道感が増してきた。
足元を気にしながら歩いていると、突然黒い固まりが飛び出してきた!

一瞬、クマだと思ったけれど、なんだか様子がちょっと違う。
遠くでこちらをジッと見ているのは、なんとカモシカだった。
こんなところで国の特別天然記念物に遭えるだなんて思ってもみなかった。
恐るべし、丹沢……。

四十八瀬川の上流、表丹沢県民の森にある落差15 mの「黒竜の滝」。

四十八瀬川のせせらぎにかかる少々朽ちた橋をおっかなびっくり渡って先へと進んでいく。

表丹沢県民の森にある「芝生の広場」で小休止。
この上に5つの森が広がり、遊歩道も整備されている。

登山の場合は、集落へ下りてきてしまうと終わった感じが強くなるが、フットパスの魅力はちょっと違う。
里の風景や営みも楽しもうという気になる。

四十八瀬川沿いの田畑の中に「頼朝はん」と呼ばれる石碑がある。

四十八瀬川で見かけたダイサギ。ジッと見ていたら飛び立っていった。

たくさんの瀬があることからその名が付いた「四十八瀬川」。

こんな無人販売所に出合えるのも、里歩きの楽しいところ。

自然が色濃く残る山から、人々の暮らしや風景が楽しめる里までを通して歩くと、山歩きとは違った発見があった。
フットパス、ちょっとハマりそうだ。

PHOTO:佐藤弘樹
TEXT:牛島義之
出典/ガルビィ2024年4月号

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