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助成金がおりず高額支払いに… 住宅リフォームのトラブルで生まれた「夫婦関係の溝」【後編】

  • 2024.6.12
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真澄さん(仮名・39歳)夫婦は、結婚後に郊外に一軒家を購入。10年ほどして外壁のリフォームをすることになり、夫の友人のリフォーム会社に工事を依頼しました。着工後、現場スタッフの態度の悪さが気になりリフォーム会社に苦情を伝えたところ改善されたものの、夫から「勝手なことをするな」と怒られてしまったそう。工事は続くなか、夫婦関係はどうなっていったのでしょう。

会社にクレームを入れたものの…

「私がリフォーム会社に苦情の電話をしてから、現場スタッフの態度は一時的に改善されたものの、スタッフは入れ替わりがあるため、また少しずつ気になる部分が見えるようになってきました。
多少のことには目をつむっていましたが、あるとき、隣の家の前におそらく業者が忘れていったと思われる資材が残っていたのです。スタッフが全員帰っていたので、私が家の敷地まで移動させるなどしたのですが、そのようなことが続くことでスタッフたちへの不信感はまた募ってしまいました」

外壁の色に違和感

「工事開始から10日ほどして下地の処理が完了し、いよいよ塗装が始まりました。塗られていく外壁を何気なく眺めていると、私はあることに気付きました。依頼していた色はベージュだったんですが、なんとなく黄色みが強いように感じたんです。
そういうものなのかもしれないと納得しようとしましたが、ここからまた10年以上その状態が続くと思うと、不安になりました。そこで、夫に報告。“注文していた色と違うかもしれない”と、外壁の写真を撮って送りました」

「プロに任せておけば問題ない」とあしらわれ…

「すると、夫からは“プロに任せておけば問題ない”と返信があり、軽くあしらわれてしまったのです。
一応リフォーム会社に連絡を入れようと思ったのですが、電話後に確認してもらっても、ほとんど塗り終えてしまっている可能性があります。取り返しのつかない状況になる前に行動したほうがいいと思い、私は意を決して直接工事に携わっている職人さんに声をかけました。そして、責任者の方に事情を伝えました。
親方さんは私の話をちゃんと聞いてくださり、作業は一時中断。すぐにリフォーム会社に連絡も入れてくれて、担当の人がやってきて確認をしてくれました」

夫の確認不足が発覚

「リフォーム会社は私の主張を受け入れてくれて、まだ塗り始めたばかりということで、塗り直しをしてくれることになりました。数日後には工事が終了。家が綺麗に生まれ変わりました。
ようやく穏やかな生活に戻れるかと思いきや、またもや問題発生。私の住んでいる地域では、外壁塗装などのリフォームには自治体から助成金がおりることになっていました。そのためには、書類で申請をしなければいけないのですが、なんと夫が手続きを怠っていたのです。気づいた時には申請期間が過ぎていて、結果的に助成金はもらえなかったのです。
このリフォームの一件で、私のなかの夫への信頼度はダダ下がり。この家は私が守っていかなければいけないと思いを強くしました」

“リフォームトラブルにより夫との関係が悪化した妻の告白”をご紹介しました。
家のリフォームには多額の費用がかかります。家族で協力して事前にトラブルを防ぎたいと思っていた妻に反し、夫が親身に対応してくれなかったために、夫婦関係に亀裂が生じてしまったようです。こういったことが積み重なると、お互いへの不満が溜まってしまうことも。今回の経験を糧に、新しい問題が起きても、夫婦で乗り越えていって欲しいものです。
©ponta1414/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock

文・塚田牧夫

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