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相手の本性を見抜く簡単な質問って? 自分にとって大切な“本当の友達”かどうかを見極める方法

  • 2024.6.12
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毎日の仕事や家庭の中で、悲しかったことや嬉しかったことを共有できる存在。大人になると学生の頃以上に、そんな友達のありがたさをひしひしと実感することもありますよね。ですが中には、そんな友達との付き合い方にちょっとした悩みがある…という方もいるのではないでしょうか。

学生の頃からの長い付き合いで、いろんなことを話せる数少ない人。けれど時々、相手の言動や挙動を「おや?」と思ったり、「嫌だな…」と思ったり。気になる所はあるけど、仲良くしている友達だからこそ、あまり強い口調で指摘はできない…。

そんな悩みを抱える人にこそぜひ読んで欲しいのが、『友達100人切れるかな』(宮部サチ/新潮社)です。

さまざまな友達との悩みを抱える女性たちが「人間関係研究所」へと相談に訪れ、所長・有馬亜土と共に交友関係の悩みを解消していくオムニバス形式の本作。

訪れる女性たちが抱える友達との悩みも、非常に多岐に渡ります。中にはきっと多少なりとも身に覚えのあるエピソードがあるはず。

大学時代の友人のやや嫌味な発言が気になるものの、誘われた食事会には共通の知人もいるから…と参加を続けるわたげ。

高校時代から繋がりのある友人とふたりでゆっくり話をしたいのに、なぜか彼女はいつも他の人も誘い集団の会にされてしまうつかさ。

SNSによって少しずつ性格の変わっていく、大学時代から付き合いのある友人。彼女を止めたい、昔のような彼女に戻って欲しい、と思う柚季。

彼女たちは、大事な友人との関わりで生まれた悩みを解決できるのか?

またそんな彼女たちに対し、人間関係研究所の有馬は、一体どのようなアドバイスを送るのでしょうか。

本作の見どころはやはり、悩み相談に登場する女性たちだけでなく、読んでいる私たちにも気付きを与えてくれる人間研究家・有馬のアドバイスでしょう。

多くの人が「当たり前」だと思っていること。また小さい頃から「世間的にはそれが正しい」とされてきたこと。それらが彼女たち自身にとって、そして私たち自身にとっても「本当に正しい」ことなのか?

有馬のアドバイスは、いわばそんな常識を打ち砕いてくれるようなものばかりです。

例えば、友達の数。友達は多い方がいいか、少ない方がいいか。そう尋ねられた際、きっと「多い方がいい」と答える人の方が圧倒的に多いことでしょう。

友達と過ごす休日と、ひとりで過ごす休日。どちらの方が充実しているか尋ねると、「人と会っている方がいいんじゃない?」と思う人がきっと多いのではないでしょうか。

学生から大人になることで、さまざまな自由を得られます。「友達との付き合い方」を自由に選べるのも、ある意味では狭いコミュニティのみに行動を縛られない、大人ならではの特権でしょう。毎日連絡を取り合うことや、誘われた食事を断らないこと。それだけが友達を大切にするということではありません。

本当に友達を大切にするというのは、自分と相手両方の距離感を知り、重ねてお互いがお互いの距離感を大事にできる。そんな思いやりの上にやりとりを重ねることこそが、ある意味では正しく本質的な、友人としての関係なのではないでしょうか。

自分が友達と呼べる存在になにを求めるのか。重ねて相手は、友達と呼べる存在になにを求めるのか。それを上手く探り、ほどよい距離感や付き合い方を模索していく。それもまた、友達を大切にするひとつの形です。

今まさに友人との付き合いで悩んでいる。友達との関係性が変わってしまった気がする。 どんな些細なものでも、そういった友人関係の悩みを持つ方は、ぜひ本作のアドバイスを参考にしてみては。

文=ネゴト/ 曽我美なつめ

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