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あなたはプロセス重視型?結果重視型?SNSで話題の《女の話はつまらない論争》の原因を「言葉遣い」からひもとく

  • 2024.6.11
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はじめに

議論する男女のイメージ
議論する男女のイメージ

「女の人って基本的に話がつまらなくないですか?」というつぶやきが、2024年5月下旬頃から、X(旧ツイッター)で話題になっていました。この発言がきっかけで、かなり議論が沸騰しているようです。このような場合、どうしても「男性脳と女性脳の違い」から論じられることが多いようです。ただその一方で「性別による違いはあまりない」という研究データもあります。そこで、なぜ男女で意見が分かれるのかについて、「男性だから~~。女性だから~~」のようなステレオタイプの観点ではなく、あくまでも「言葉の使い方」に着目して解説します。

※ ※ ※

言葉遣いの違いが考え方の違いを生む

早速質問です。次の文をお読みください。

A「お金が貯まったら(または、お金が貯まれば)、旅行に行こう」B「旅行に行くために、お金を貯めよう」

あなたが普段使う言葉遣いとして、AとBでどちらがあてはまりますか?ポイントは、Aは「たら」や「れば」を用いる点です。 Bは「ために」を用いる点、この違いです。

AとBのどちらが良い悪いという話ではありません。また、どちらにも一長一短があります。そして、AもBも意識をすればA+Bの回答も可能です。明確に区別できるものではなく、あくまでも使用頻度、傾向で考えてみてください。

では、答え合わせです。

Aの言葉遣いを「プロセス重視型」と私は呼んでいます。過程やその積み重ねを重視する発想だからです。時間の流れを「過去→現在→未来」で捉えます。そのため、物事を考える際も、過去に目が向きます。

また、Bの言葉遣いを「結果重視型」と呼んでいます。結果や成果を出すことを重視する発想です。「来週のテストで100点を取る」と言う場合、100点という結果は未来の時点のことです。従って、意識は未来に向き、時間の流れも「未来→現在→過去」となります。

では、この2つを対比しながら、もう少し考えてみましょう。

A:プロセス重視型の5つの特徴

プロセス重視型の1つ目の特徴は、物事を“時系列”で捉ることです。話す際は「〇になったら、次に◇になる」のように、 順番に列挙した説明になります。結果的に「たら・れば」や「だから」が多くなります。

2つ目は、“過去”に着目しがちです。従って、ミスやトラブルに遭遇すると、「なぜ起きたのか?」 と原因を追究します。

3つ目は、Aタイプは時間のリセットが苦手な点です。プロセスとは、点ではなく過程のことです。連続した流れとして捉えるため、時間の流れの遮断ができません。そのため、気分転換やリセットが苦手となります。

4つ目の特徴は、丁寧な話し方する点です。これは、1から全部話さないと分かってもらえないと考えるためです。長すぎる、くどい、その説明は不要、と言われないように注意が必要です。

5つ目は、「頑張る・一生懸命・努力・仲間・チームワーク」のように過程で重視される言葉を多く用います。そのため、必然的に努力やチームワーク等を重視します。

B:結果重視型の5つの特徴

結果重視型の1つ目の特徴は、物事を結果から捉える点です。そのため、話す際は「◇をするために、〇をする」のように、結果を先に説明します。結果的に「ために」や「なぜならば」が多くなります。

2つ目は、“未来志向”であることです。従って、ミスやトラブルに遭遇すると、「どうすればいいかな?」と考えます。過去に目が行くプロセス重視型の「なぜ?」に対して、「どうすれば?」と解決志向で考えます。

3つ目の特徴は、時間のリセットが得意なこと。これから起こるイベントの一点を考えているため、そのイベントが終了した時点 で、いったん終わりと宣言できます。たとえ、悪い結果であったとしても、リセットし「次はどうしようか?」と考え直すことができます。

4つ目の特徴です。結果重視型は、簡潔な話し方をします。これは、結果や結論を先に述べるからです。はしょり過ぎ、話す雰囲気も大事だよ、と指摘されないように注意が必要です。

5つ目は、「勝ち負け・白黒・善悪・正しい・ライバル(勝つ対象)」のように結果を重視する言葉を多く用いる点です。そのため、どうしても勝ち負けにこだわり、ルールすれすれの行動をしがちです。

意見の衝突がなぜ起こるのか?

会議のイメージ
会議のイメージ

今回のXのつぶやき「女性は話がつまらない」というのは、結果重視の発想です。結果重視タイプは、会話の中で「面白い結末」や「オチ」を求めているからです。これに対してプロセスの場合、結果よりも「楽しい雰囲気」や「心地よさ」を重視します。あくまでも、求めるものの違いです。ただし、この両者の発想は水と油の関係のように正反対です。会議の中で見かけませんか?

「過程や手順にこだわり、時間ばかり掛かってしまう人」と「成果を出すことにこだわり、手順やルールを無視しがちな人」が話し合ったところで、どちらかが折れないかぎりは、どこまでも平行線のままです。

あなたがパートナーや職場の上司から「それで、結論は何?」「結局、何が言いたいの?」と言われ、困惑・憤慨した経験はありませんか?その発言者は明らかに“結果重視タイプ”です。プロセス重視のあなたからすれば、「一生懸命説明しているのに、どうして?」となり、さらに「何がいけないのだろう?」と、つい原因も考えてしまうことでしょう。さらに、その人との会話を避けてしまうようになるかもしれません。

このような衝突を回避するためにできることを解説します。

意見の衝突を回避する3つの方法

穏やかに会話をする男女
穏やかに会話をする男女

(1)求められる望ましい思考に合わせる

相手との円滑な人間関係を望む場合、時として相手に合わせることも必要ではないでしょうか。特にビジネスの場面では、お互いに忙しく、時間の余裕がありません。少なくとも結果が求められる場面であれば、結果を出すための発想も必要です。

(2)違いは違い、「間違い」と責めない

とかく自分の考え方と異なる場合、間違っていると非難、否定しがちです。 特にこの傾向は結果重視型に見られます。なぜならば、勝ち負けという結果にこだわるタイプだからです。話し合いの目的は、論破することではなく、より良いものにすることです。

(3)二刀流になってみる

大リーグの大谷選手の活躍以降、二刀流が注目されています。途中でもお伝えしたように、100%プロセス重視型の人はいません。同様に100%結果重視型の人もいません。どちらも意識をすれば使うことができます。そうであるのならば、「いま、求められているのはどちらなのだろう?」と立ち止まって考えてみてください。そして、二刀流の人の方が、使える思考も2倍になり、自在の生き方が可能となります。

さいごに

「みんな違ってそれでいい」これは、金子みすゞさんの言葉です。みんなが同じである必要はありません。そして、違いを認め合うからこそ、お互いの理解も深まり、成長へと繋がるのではないでしょうか。

(佐藤城人(さとう・しろと))

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