1. トップ
  2. ファッション
  3. 「太め」は無理に隠すべからず!すっきり見えを叶えるシルエット作りの小ワザ5

「太め」は無理に隠すべからず!すっきり見えを叶えるシルエット作りの小ワザ5

  • 2024.6.11
  • 9039 views

ふっくらさん、隠そうとふんわりしたチュニックばかり着ていませんか?「体型コンプレックスは隠す、ではなく“生かす”が正解!」とファッションデザイナー・横森美奈子さん。実際に読者モデルが、手持ちの服を使ってスッキリ「着映え」に大変身しました!

ボリューム体型は「着映え」しやすいメリットも!

読者モデルの髙木美佐代さん(写真左)と横森さん
「最近、気に入っていたはずの服を着てもしっくりこなくて……」と話す読者モデルの高木美佐代さん(写真左)

「若い頃から胸が大きく、年齢とともにお腹やお尻にも肉が付き、気付けば“ドラム缶”のような体型になってしまいました。服を買いに行って“いいな”と思っても、今の自分に着こなせるか自信がなくて。服を選ぶのに臆病になってしまっています」

こんなお手紙とともに読者モデルに応募してくれた高木美佐代(たかぎ・みさよ「高」ははしご高)さん。ボリュームのある胸や腰回りを隠そうと、ついついふんわりしたチュニックばかり選んでしまうと言います。

そんな高木さんに対して「ただ太ってしまったと思うのではなく、全体のバランスを客観的に見ることが大事です。まずは全身が映る鏡の前に立って、自分の体型を全体で客観的に見てみましょう」と横森さんはアドバイスします。

「高木さんの場合、確かに上半身にボリュームがありますが、頭が小さくて腰の位置が高いから、全体のバランスはいいんです。そもそも、洋服をカッコよく着こなすためには、ある程度の胸や腰の厚みがあった方が着映えしやすいので有利なんですよ」と横森さん。 

自分の気になるところばかり見るのではなく、もっと見方を変えておしゃれを楽しんでほしいと話します。

「体の中心に“タテ長ライン”をつくる、“足首見せ”で細い印象をつくるなど、誰でも簡単にできるテクニックで、出すところは出し、締めるところは締めて、全身にメリハリをつけることが、スッキリおしゃれに見せるポイントです。体の丸みを消す少しハリ感のある素材の服も強い味方になります」と横森さん。

同じ服でも着方を変えればスッキリ!

同じ服でも着方を変えればこんなにスッキリ見違えます!
いつものスタイルからボタンを開けて中心にタテ長ラインを作るだけでスッキリ!

「大きな胸やお腹をなるべく隠したくて……チュニック風のカーディガンは体をふんわり隠せるのでよく着ます」と高木さん。前のボタンを開けて着たことは一度もないそうです。

横森さんは「胸の大きい人こそ恐れずボタンを開けて中心にタテ長ラインを」とアドバイス。カーディガンのボタンを開けてインナーとパンツを白でつなげました。はっきりした色のロングネックレスをすることで、タテ長ラインが強調されてスッキリした着こなしに。

ピタピタのパンツも太さを強調してしまうので、少しゆとりのあるものの方がかえってスッキリ見えます。足首を見せることで軽やかに!

ヘアメイクで若々しく小顔にチェンジ!

ヘアメイクで若々しく小顔にチェンジ!
髪のシルエットを“ひし形”にして丸顔をカバー

伸びてきた髪を最近切ったばかりという高木さん。「普段はあまりメイクをせず、眉毛もどうしたらいいのかわからないので、そのままの状態です」と話します。

そこで、髪のシルエットを“ひし形”にして丸顔をカバー。ポイントメイクで元気な印象になりました。毛先を外はねにすると小顔効果あり。眉や目、唇をしっかり描くことで顔を元気に若々しく見せることができます。チークカラーで血色もよく!

「全体のバランス」を少し気にすれば見え方が変わる!

大事なのは“全体のバランス”。ちょっとのことで見え方が変わります
ジャケットで体の丸い線を打ち消してシャープな印象に

「このチュニックも安心感があるのでよく着ます」と高木さん。安心感はあっても全体にぼんやりして、体が丸っこく見えませんか?

少しハリのある素材のカーディガンジャケットで、段差コーディネートにすれば、すっきり今風に!さらにストールでタテ長ラインを強調しました。

チュニックの丈を数センチ短く!

チュニックの丈を数センチ短くするだけで、こんなに素敵に!
数cmの違いでスッキリ感がアップ!

赤い花柄の華やかなチュニックは、還暦を迎えたとき思い切って買ったものだそう。「大きな柄で派手なのでなかなか着る勇気が出ません」と高木さん。

そこで、チュニックの丈を短くすることを提案。ほんの10cm短くしただけですが、服の面積が減って軽やかなバランスになります。「これなら着られそう」と高木さん。黒のネックレスをプラスして、色柄の主張をシックに抑えました。

ビッグシルエットシャツでスッキリ着映えを実現

ハリ感のある素材のビッグシルエットシャツはスッキリ着映えする味方

体の線を拾わないビッグシャツなら、お腹もお尻も気になりません。写真左のパンツスタイルは、シャツとパンツの対比効果で下半身がシャープに。メリハリが出て軽快な印象です。クロップドパンツで足首を見せ、スニーカーの軽快さで若々しく!

写真右のようにビッグシャツを羽織りものにするのもおすすめです。カーディガンを着るより今風な印象になります。ワンピースに合わせれば大人の女性らしいエレガントな着こなしになります。

ビッグシルエットは大人にも魅力的

若い人に流行のビッグシルエットは大人にも魅力的

大きめシルエットだと“太って見えるのでは?”と心配する人もいますが、「ハリ感のある素材を選べば体の丸みを消してくれるので、かえって体型をスッキリ見せます。襟を少し抜いて着るのがポイント」と横森さん。写真のシャツは横森さんの私物で3000円前後(H&M)です。

■挑戦した高木さんの感想は?
今まで固定観念に縛られて同じようなパターンの服ばかり着ていましたが、もっといろいろな服やきれいな色に挑戦して、新しいおしゃれを楽しみたいなと思います。

取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 撮影=日高奈々子 ヘアメイク=木村三喜
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年4月号に掲載された内容を再編集しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる