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高橋海人“Q”は、29年を経て出した「答え」を伝えに仲間の元へ 大団円の最終回に「私の中に大きく残る作品」の声<95>

  • 2024.6.11
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高橋海人“Q”は29年後、自分が出した「答え」をかつての仲間に伝えに行く (C)「95」製作委員会
高橋海人“Q”は29年後、自分が出した「答え」をかつての仲間に伝えに行く (C)「95」製作委員会

【写真】関口メンディー“ドヨン”、犬飼貴丈“レオ”はそれぞが選んだ道へ

King & Princeの高橋海人が主演を務めるテレビ東京開局60周年連続ドラマ「95」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系/Leminoにて配信)の最終回が、6月10日に放送された。大乱闘の果てに1995年という年が終わり、新しい年が始まる。渋谷を彩る花火の思い出を抱えて生きるメンバーたちのその後に、「私の中に大きく残る作品」「いい作品に出会えて良かったな…」といった声が集まっている。(以下、作品のネタバレを含みます)

「95」とは

原作は、「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞を受賞した早見和真氏が、受賞後第1作目として最大級の熱量で綴った最強青春小説。大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら、1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い物語。テレ東ドラマ初出演・初主演の高橋(King & Prince)が、主人公・広重秋久(通称:Q[キュー])を演じる。

さらにQを取り巻く同級生も豪華メンバーが集う。黙っていても人を引きつけるカリスマ性があり、Qをチームに誘い入れる鈴木翔太郎(通称:翔)を中川大志が演じ、翔と幼なじみでQが思いを寄せることになる岸セイラに松本穂香。畳屋の息子で明るくムードメーカー的存在の丸山浩一(通称:マルコ)を細田佳央太、暴力団幹部の息子で翔やセイラと幼なじみの堺怜王(通称:レオ)を犬飼貴丈、レオと同じく翔・セイラと幼なじみでけんかが強い新川道永(通称:ドヨン)を関口メンディーと勢いと話題性のある俳優陣が結集した。

大乱闘の果てに見る決着

牧野博利(三浦貴大)が仕組んだ罠によって、暴走族・キューティーハニーの襲撃を受けたQたち。それでも年末に渋谷で打ちあがる花火に勇気づけられ、からくも撃退に成功する。しかしそこに、拳銃を持った宝来隼人(鈴木仁)が乱入。どう見ても正気を失ったようすの宝来は照準が定まっておらず、全員に緊張が走った。

しかし一瞬の隙をついた翔が、なんとか宝来の制圧に成功。銃を蹴り飛ばした…のだが、それを拾い上げたのは倒したはずの大黒だった。やはり不気味な笑顔を浮かべたままの大黒は、特に見もせずに発砲。弾丸が、翔の足を貫く。

発砲は一発のみで収めて改めて大黒を倒したメンバーたち。だが翔の出血が酷い。セイラを“解放”するために歩みを止めるわけにはいかないQたちは、ひとまず翔の足をきつく縛って“目的の場所”まで歩み出す。

だがその最中、実は牧野の手下だった栗田健吾(井上瑞稀)や乱闘を聞きつけた警官たちといった障害が立ちふさがる。レオやマルコ、ドヨンたちが1人ずつ問題を請け負ってQたちを送りだしたのだが、やがて翔に限界がやってきた。

ついに道半ばで動けなくなった翔は、それでもQに「行け」と言う。「俺も死ぬ気で生きる。だからお前も…Q、行け!」体中から流れる血にまみれた顔は、それでも飛び切りの笑顔。Qをチームに誘ったあの日のように、楽しさが内側からあふれたような表情だ。

セイラを解放するため持ってきた銃を、改めて握らせた翔。逡巡するQを乱暴なほど強く押し出し、「Q…ゴー!」と力強い声でQの背中を押した。

泣きそうな顔で駆けだしたQがたどり着いたのは、牧野の事務所。銃を構えるQに対して、待ち構えていたような牧野はなにもしない。牧野が隠していた援助交際の証拠写真を全て奪ったQは、改めて自陣へQを誘う牧野に発砲で返事をする。最後を飾る特大花火の音が、Qの発砲音をかき消す…。

「こんなんじゃ、時代は変えられねえよ」そう言って笑うQ。牧野は銃撃で破壊された時計を見ながら、「俺だけ年越せねえじゃねえか」と疲れたようにこぼすのだった。

セイラに会いに行くんだ

年が明けた。渋谷に大きな花火が上がり、みんながひどい怪我を負ったあとででも、鈴木家の支援もあっておおよそは丸く収まった。だがドヨンもレオも自分のやりたいことのために街を離れ、翔は外国へ行って「何にもないところからやり直す」という。

そうしてみんなが先へ進んでいった先、29年後の未来。セイラの娘だという新村萌香(桜井ユキ)と会った45歳のQ(安田顕)は、その顛末を話すために訪れた翔の母から1枚の写真をあずかる。

「お元気ですか?僕は元気です」と書かれた写真。そこには杖をつきながらどことも知れぬ外国の地を歩む男性の後ろ姿が写されていた。新村が実の父である翔の生存を知って涙を流す後ろで、Qはマルコに電話をかけていた。

「会いに行くんだよ、セイラに。説明はあと!面会時間が終わるから、急げよマルコ」新村の協力を得て所在がわかったセイラに、会いに行くのだ。カッコいい大人になったことを報告するために。

Qの視線の先を、楽しそうに談笑する高校生たちが横切る。ふっとQの頭によぎるのは、仲間たちと解散する前にいったカラオケだった。ブルーハーツの名曲で盛り上がりつつ、翔は「俺は生き残るぞ絶対…終わったあとの世界が見たいからな」と告げる。そこへQがさらに「お前ら!次会うときは、世界の終わりで集合だー!」と声を上げ、全員の歓声が続く。

1995年という時代の少年たちが起こした物語に、SNSでは「色んなシーンが強く印象に残ってる。最後みんなの笑顔で終われたのがよかった」「Qちゃんの日常は翔に出会ってから変わったけど、全てが決着がついて最後の最後に普通の高校生らしさを取り戻した。大人になってからも心に残る思い出って、こういうものなんだろうな」「最後まで熱いドラマでしたね!ドラマ版の最後、すごく良かったです」「最終話、超バッドエンドなんじゃないかと予想してたからカラオケのシーンでホッとした。いろいろ心に残る、忘れられない作品になったよ」といった声が相次いだ。

※高橋海人の「高」は、正しくは「はしごだか」。

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