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「伸びてる?」梅田コンコースの天井に生えてる大樹、実は…

  • 2024.6.11
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「梅田に浮いてる木の根っこ、もしかして伸びてる?」という投稿がX(旧ツイッター)上で話題に。パスカ(@freak575)さんによるこの投稿は約7万いいねを記録し(6月10日時点)、「梅田にある謎の木、成長してるってこと・・・!?」「これ思ってた、やっぱでかくなってたんだ」など驚きや同意の声が相次いでいる。

見たことある?コンコースに登場している大樹の装飾「GREEN SEED」

筆者も気になり、実際に現場である「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」1階のコンコース(通路)を見に行ってみると、広い天井に巣食うかのように「大樹」が出現していた。

これって一体何で、そして本当に伸びてるのか? 気になったので調べてみると、「阪急阪神不動産」(本社:大阪市北区)による、あるプロジェクトの一環だと判明。さっそく同社の広報担当者に話を訊いてみた。

■ 謎の大樹は「空間づくり」の一環だった

パスカさんによれば、木の存在に気づいたのは5月24日のこと。6月4日に再びコンコースを通った際、大きく成長している様子を見て驚いたことから、今回の投稿に至ったという。「普段はたまに通るくらいなのですが、今回はたまたま近いタイミングで通りがかりました」とのことで、2週間の間に「成長」したことになる。

実はこの大樹、実は阪急阪神不動産による『GREEN SEED』というプロジェクトによるものだった。『GREEN SEED』とは梅田エリアにおける「心地よく歩きたくなる空間づくり」を目指す取り組みの一環で、作品はフラワーアーティストの望月虹太さんが手掛ける。環境に配慮した「サスティナブル・インスタレーション」を目指しており、再生ペットボトル原料の造花などリサイクル素材を使用し「大樹」を表現しているとか。

2022年は第1章の「コンコースから広がる未来」

毎年、夏季の天井装飾として登場する同作品。2022年は第1章の「コンコースから広がる未来『GREEN SEED』」、2023年には第2章の「根付き、そして育む。」が展示され、大阪梅田の街に対する想いを木々で表現していた。

そして3回目となる今回は最終章となり、「大樹とともに、また踏み出す。」がテーマだという。「大樹として成長した『GREEN SEED』がコンコースのシンボリックな存在として、多くの方々にとって『次への一歩』の『始まり』であり『原点』となることを願い、作品で表現しています」と担当者。

■ 伸びてる? SNSの声に担当者は…

また、気になる「成長」についても尋ねてみると、5月29日に装飾を設置して以降、配置換えなどは一切していないそう。「動いている」「伸びてる」の声には担当者も驚いたようで、「おそらく設置中の様子をご覧になったのでは」とのことだった。

天井にあるため一見気づきにくい「大樹」だが、実際に目にするとかなりのインパクトを放っていた。同作品の掲示は6月25日まで実施されているので、気になる方は足を運んでみては。

取材・文・写真/つちだ四郎

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