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「鬼滅の刃」など人気作多数出演…鬼頭明里が声優デビュー10周年 「戦隊大失格」では“クールで強気な候補生”役

  • 2024.6.11
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鬼頭明里 ※2023年ザテレビジョン撮影
鬼頭明里 ※2023年ザテレビジョン撮影

【写真】ビジュアル面もアイドル級!人気声優・鬼頭明里の全身ショット

声優の鬼頭明里が、テレビアニメ「戦隊大失格」(毎週日曜昼4:30-5:00、TBS系/ディズニープラスで定額制見放題独占配信)で、口の悪い高飛車な戦隊員候補生・雪野アンジェリカの声を担当している。雪野は戦闘員Dが成りすました桜間日々輝ら“敵サイド”の候補生にキツい言葉を投げ掛けるなど、クールで強気な部分を見せる一方で、6月2日放送・配信の第8話では仲間の石川宗次郎に“弱さ”を見せる場面も。実は人間味あふれるキャラクターだった。そんな雪野を演じる鬼頭は2014年に声優デビュー、2019年にアーティスト活動も開始。ちょうど2024年は声優デビュー10周年であり、アーティストデビュー5周年イヤーということで、鬼頭のこれまでのキャリアを紹介する。

「戦隊大失格」とは

「戦隊大失格」は、連載が終了した現在でも根強い人気を誇る「五等分の花嫁」の春場ねぎが、世に放つ予想不能な異色のヒーローバトルコミックをアニメ化したもの。毎週末に地上侵攻を繰り返して敗れ去る怪人の下っ端戦闘員・戦闘員D(CV:小林裕介)と、ヒーロー像とかけ離れた竜神戦隊ドラゴンキーパーとの対決を描く。「毎週末、地上に侵攻して敗れ去る」という出来レースに嫌気が差した戦闘員Dは、実際にドラゴンキーパーを倒すため地上へと降り立ち、なんとかドラゴンキーパーに近づこうと奮闘する――。

鬼頭演じる竜神戦隊ドラゴンキーパーの候補生・雪野は、思ったことが率直に口から出てしまうというか、昔風の言葉でいうなら「竹を割ったような性格」の候補生なのだろうなと感じた。もちろん単純に口が悪いところもあるが、ずるがしこく振る舞ったり、巧みなうそをつくことができない人物なのだろう。

「戦隊大失格」のオフィシャルインタビューで、鬼頭は雪野について「クールで強気な候補生です。話が進むにつれキャラクターが掘り下げられていくと、こう見えて意外と普通の女の子な部分もあるんだなと感じました。だからこそ尖ってしまったり、周りに攻撃してしまう。そういった弱い部分もある女の子です」と分析している。まさに第8話で見せたのが鬼頭の言う“普通の女の子”の部分。今後どんな動きや発言で、物語に刺激を与えてくれるのだろうと楽しみにさせるキャラクターだ。

そんな雪野を演じる鬼頭は「ニュータイプアニメアワード2018-2019」の声優賞(女性)、「第十五回声優アワード」(2021年)助演女優賞、「第十七回声優アワード」(2023年)の歌唱賞(「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の一員として)など、数々の栄誉に輝く押しも押されもせぬ人気声優。中学生の頃から声優に憧れ、夢をかなえた。

声優デビュー10周年の鬼頭が演じてきた役は?

2014年より声優活動を始め、2016年から2018年にかけては「タイムボカン24」「タイムボカン 逆襲の三悪人」でヒロインのカレン役を担当。それからまだ6年もたっていないというのに、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」近江彼方役、「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」月坂紗由役、「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~」の宝城佳織役、「トニカクカワイイ」の由崎司役などさまざまな役柄に才能を発揮し、「鬼滅の刃」では“あの”竈門禰豆子(かまどねずこ)を演じた。

物語上で非常に重要ながら、言語を(まったくゼロではないが)用いない禰豆子というキャラクターを、たっぷり「間」を生かし、さまざまな唸りを使って演じているところに、鬼頭の持つ音感とリズム感の良さを感じたのは私だけではないのでは、と思う。

また、近年では映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」(2022年)日本語吹替版のアメリカ・チャベス役をはじめ、吹き替え方面にも積極的に取り組んでいる。

さらに、2019年から始まったアーティスト活動も順調そのもの。シングルはこれまで6作品を発表、個人的にはテレビアニメ「安達としまむら」(2021年)におけるエンディングテーマ「キミのとなりで」が印象深い(もちろんアニメでは安達を演じていた)。アルバムもフルアルバム2枚、ミニアルバム1枚を出していて、来る2024年8月にはミニアルバム第2弾『Give Me Five!』のリリース&アーティスト活動5周年ライブ決定と、こちらの分野でも話題がいっぱいだ。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの鬼頭にとって声優デビュー10周年、アーティストデビュー5周年はあくまでも通過点に過ぎないだろう。今後どんな役に息を吹き込み、どんな歌声を届けてくれるのか、興味は尽きない。

◆文=原田和典

鬼頭明里 ※2023年ザテレビジョン撮影
鬼頭明里 ※2023年ザテレビジョン撮影
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