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河合優実「この作品は自分にとって特別なもの」映画『あんのこと』舞台挨拶オフィシャルレポート。佐藤二朗&稲垣吾郎も登壇

  • 2024.6.11
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© 2023『あんのこと』製作委員会

6月8日に都内映画館で映画『あんのこと』公開記念舞台挨拶が実施され、主演の河合優実、共演の佐藤二朗、稲垣吾郎、そして入江悠監督が登壇した。

苦難の人生にもがく主人公・杏を演じた河合は、満員の会場を見渡しながら「この作品は自分にとって特別なもので、皆さんに観ていただくことに意味があると思っています」と挨拶した。

SNS等に寄せられた感想に目を通していると明かし「実話を基にしたこの物語を映画にすることに恐れがあって、それは今もありますが、皆さんが語ってくれた感想の言葉を見て別の気持ちになりました。その感想から『あんのこと』を観てくださった方々が真剣に考えてくださったことが伝わって来て嬉しいです。今日も満席だと伺い、心から良かったと思っています」と公開後の反響に胸をいっぱいにさせていた。

杏(河合)を救済しようとする刑事・多々羅を演じた佐藤は、「ある種の矛盾を抱えた男」と役柄を説明しようとするも、本編上映前ということもあり「ネタバレになるか!?」と苦悩。

すると稲垣は「大丈夫ですよ。2時間後にはみんな映画を観てわかっていますから」とまさかの無責任発言で、佐藤から「ええ!?それなら何を言ってもいいだろうが!」と強烈にツッコまれていた。

杏や多々羅と交流する新聞記者・桐野役の稲垣は、「台本を読んだ時に、これが事実に基づいた話であるということに衝撃と動揺がありました。胸が張り裂けそうな思いで、その気持ちを大切に忘れないよう、撮影中は杏ちゃんの心の叫びを一人でも多くの方々に伝えようという思いでした」と撮影時の心境を打ち明けた。

一方、初めて実話から着想を得た物語を手掛けた入江監督は、撮影前に主演の河合に手紙を渡したという話に続き、「でも佐藤さんと稲垣さんには書いていなくて…」とポツリと呟き、佐藤から「なんでそれを言うのよ!?」とツッコまれる一幕もあった。

入江監督曰く、河合に渡した手紙は「何度も推敲した」そうで、受け取った河合は「この映画をどのような心づもりで撮影しようと思っているのか、どんな態度で作ろうとしているのかなど、大切に触れなければいけない話だからこそ、しっかりと言葉を選んで書いてくれているのがわかる手紙でした。撮影で自分が迷った時にお手紙の内容に立ち返る様な指針を最初に頂きました」と感謝していた。

最後に主演の河合は「皆さんの素直に感じるものを受け取ってもらって、皆さんの言葉で作品を語ってください。その言葉に私も勇気をいただくので、『あんのこと』で何かを感じられたら色々な人にそれを伝えてほしいです」と期待。

入江監督も「この映画が沢山の方々に広まって、またこのメンバーで集まって舞台挨拶が出来たらとても嬉しいです」とさらなるヒットに期待を込めていた。

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