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虫歯リスクが上がる!? 「母乳は1歳でやめるべき」説は本当なのか

  • 2016.2.29
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【ママからのご相談】

1歳1か月の息子をもつ母親です。息子は今も母乳を飲んでいます。

最近はごはんをたくさん食べるようになってきたので授乳回数は減ってきましたが、それでも1日2~3回は欲しがります。

でも、周りから「まだ飲ませているの? 虫歯になりやすいからやめた方がいいよ」と言われるようになりました。

また、子どもが1歳を過ぎたあたりから断乳をするママ友も増え、このまま飲ませていてもいいのか心配になってきました。

やはり1歳を目安に断乳を考えないといけないのでしょうか?

●A. 1歳で断乳しなければならないという医学的根拠はありません。

こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。

私にも1歳過ぎの子どもがおり母乳育児をしていますが、相談者様と同じように「まだ母乳をあげているの?」「だんだん子どもが執着してやめられなくなるよ」と周囲から言われるようになりました。

たしかに子どもが1歳を過ぎると、こういった意見を不思議と耳にすることが増えるので、何となく母乳をあげることが後ろめたい気持ちになってしまいますよね。

しかし、実は1歳を目安に断乳しなければならないという医学的根拠はない のです。

●WHOやユニセフは、2歳以上まであげることを推奨

1歳で断乳すべきという医学的根拠がないだけでなく、WHOやユニセフは、ホームページの中で、2歳以上まで母乳をあげることを推奨しています 。

また助産師であるSOLANINさんは、著書『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』の中で、近年は一方的に母乳を止めるような断乳ではなく、言い聞かせをして徐々に回数を減らしたり、事情が許すのであれば、子ども自身が自然に欲しがらなくなるまで見守るという“卒乳”の形をとる考え方に変わってきている と述べています。

もちろんママが仕事復帰の予定があったり、2人目を妊娠中で切迫早産と診断されたなど、どうしても断乳せざるを得ない場合もあると思います。

しかし、そういった事情がなければ、焦らずお子さんの気持ちに寄り添うことはとても大切です。

一方で、1歳までに自然に母乳を欲しがらなくなったお子さんに対して、「2歳までは母乳を飲みなさい」と強要する必要もないということです。

●虫歯の直接の原因は、母乳ではない

とはいえ、「だんだんと歯も増えてくるし、いつまでも母乳をあげていると虫歯になるのでは?」と心配される方も多いと思います。

たしかにスプーンや箸を家族と共用したり、お子さんに砂糖を含む食品をたくさん食べさせたり、また寝る前に歯磨きをしなければ、虫歯になるリスクは格段に上がります。

要は家族など周りの大人からのミュータンス菌 (いわゆる虫歯菌)の感染を予防し、口の中のケアをしっかり行っていれば虫歯は防げるでしょう。

それでも気になるようであれば、小児歯科でフッ素を塗ってもらうのもいいと思います。

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いかがでしたか?

「まだ飲んでいるの?」という周囲の雰囲気にプレッシャーを感じてしまうというママもいらっしゃると思います。

でも卒乳の形は十人十色。お子さんとママが一番納得できる形で卒乳できるといいですね。

【参考文献】

・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著

●ライター/aco(フリーライター)

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