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主演・のん×監督・堤幸彦で柚木麻子の小説『私にふさわしいホテル』映画化&12月公開 文学史上最も不遇な新人作家の逆襲劇

  • 2024.6.10
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映画『私にふさわしいホテル』ティザービジュアル (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会 width=
映画『私にふさわしいホテル』ティザービジュアル (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会

作家・柚木麻子の小説『私にふさわしいホテル』が、のん主演、堤幸彦監督により映画化され、12月に全国公開されることが決定。併せてティザービジュアルが解禁された。

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「文学史上最も不遇な新人作家」の逆襲を描く本作は、文壇の裏側に迫るリアリティーとスピード感あふれる展開、力強さと繊細さが入り混じる破天荒な主人公の魅力がたっぷり詰まった作品。激しくもチャーミングな主人公・加代子をのんが演じる。

監督にはのんと初タッグとなる堤幸彦。のんは「堤監督はカリスマ的存在だと思います。私も兼ねてより堤作品に出てみたいな、この作品の中に入りたいなと願っていたので、夢のひとつが叶ったような感銘がありました」と語っている。

本作は、加代子が憧れるホテルとして、2月に全面休館を迎えた山の上ホテルで最後に撮影された。

新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった不遇な新人作家・加代子。この恨み、晴らさいでおくべきか―。そう決意しながら憧れの山の上ホテルに宿泊する加代子の部屋の上階に泊まっていたのは…なんと東十条だった。

大学時代の先輩で編集者の遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を見事落とさせる。だがここからが加代子のさらなる不遇と試練の始まりだった…。加代子VS東十条の因縁の対決は、誰にも予想できない方向へと突き進んでいく。

ティザービジュアルは、のん演じる加代子が小説を書いているシーン。舞台は昭和。レトロな衣装に身を包み、デスクの前で思案するまるで“先生”のような一枚。山の上ホテルのロゴもあしらわれている。

加代子を演じたのんは「加代子のような役柄は、今まで演じてこなかった力強さがあり、無理矢理にでも自分の道をこじ開けて進むところは共感を覚えました。この作品を現場にいる全員が面白がって作っている充実感に満ちていて、映画の現場って本当に最高だな!と嬉しい気持ちでした」とコメントし、「たくさんの人の元気と勇気を引っ張り上げる光になると思います」と完成への期待も募らせる。

堤監督は「なんとも面白カワイイちょっと切ない映画ができてしまった!」と作品の出来上がりに自信を見せ、初タッグになったのんについては、「何を着てもどんな格好でも笑、のんさんは素敵な存在感の演技をする。こぼれそうなメヂカラ、大したマジックだ」と絶賛。

本作をいち早く鑑賞した原作・柚木麻子は「デビューしたばかりの頃の自分を重ねて何度も泣きそうになりましたが、書店員さんの機嫌を必死にとる場面では、本当に涙がこぼれました」と映画の印象を語った。

映画『私にふさわしいホテル』は、12月全国公開。

<コメント全文>

■主演:のん

とてもやりがいのある作品でした。加代子の野心は手段を選ばない破天荒なもので、敵も味方も自分の目的のために仲間に取り入れていく姿はもはや清々しいと思いました。

この荒唐無稽で強引、爽快な物語はたくさんの人の元気と勇気を引っ張り上げる光になると思います。撮影は本当に楽しかった! 加代子のような役柄は今まで演じてこなかった力強さがあり、無理矢理にでも自分の道をこじ開けて進むところは共感を覚えました。この作品を現場にいる全員が面白がって作っている充実感に満ちていて、映画の現場って本当に最高だな!と嬉しい気持ちでした。

堤監督はカリスマ的存在だと思います。私も兼ねてより堤作品に出てみたいな、堤作品の中に入りたいなと願っていたので、夢のひとつが叶ったような感銘がありました。なのですごーーく緊張しましたし、浮き足立たないようにクールな自分を保ち、ポーカーフェイスで撮影期間を乗り切りました。台本で読んだシーンを色々な形で想像して臨むものの、思わぬ演出でびっくりさせられて毎日毎シーンわくわくしていました。

P.S.現場で堤監督の駄洒落を聞けるのが楽しかったです。

■監督:堤幸彦

原作が面白すぎるので、役者やスタッフと映画ならではの面白ポイントを探りながら、そしてなんとリアル山の上ホテルのロケとかがんばりながらわいわいとやっていたら、なんとも面白カワイイちょっと切ない映画ができてしまった! これはしかし主演ののんさんの力に拠るところも大きい。何を着てもどんな格好でも笑、のんさんは素敵な存在感の演技をする。こぼれそうなメヂカラ、大したマジックだ。ぜひ劇場でご覧あれ。いい気持ちになれますよ。

■原作:柚木麻子

映画化のお話を聞いてとても嬉しかったのですが、加代子を演じても嫌われない俳優さんが日本にいるのかな?という懸念と、山の上ホテルさんから撮影許可がでるかという不安はありました。

けれどその不安は杞憂に終わり、のんさんの不敵な佇まい、そして山の上ホテル。デビューしたばかりの頃の自分を重ねて何度も泣きそうになりましたが、書店員さんの機嫌を必死にとる場面では、本当に涙がこぼれました。

山の上ホテルが休館となった2024年のクリスマスシーズンにぴったりな、華やかでちょっと苦くて、とびきりおもしろい文壇ピカレスクコメディになっています!

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