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株価が下がった!「さらに買う」ナンピンはアリなのか?

  • 2024.6.10
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投資している商品の価格が下がったときに、買い増す方法を「ナンピン」といい、「最強のトレード手法」という人がいる一方で「危険な禁じ手」という意見も少なくありません。一体、どちらなのでしょうか?

■ナンピンで含み損が減る理由

ナンピンは難平と書きますが、メリットは、追加注文することで、取得単価が平均化される点にあります。

たとえば、2000円で買った株が1000円まで値下がりすると、1000円の含み損ですが、1000円で買い増しすると、平均取得単価は1500円になります。

つまり含み損が500円になるのです。これがナンピンです。

冒頭、“買い増す方法”と書きましたが、FX(外国為替証拠金取引)や先物取引など、「売り」から始められる商品でも、ナンピンは可能です。この場合、持っている商品(売りポジション)の価格が“上がって”含み損が増えたら、同様にナンピン売りして取得単価を平均化するわけです。

■含み損が減る以外のメリットは?

ナンピンの効果は、含み損の減少だけではなく、損失額が回収できる可能性が高まることもあります。

上の例で、2000円で買った株が1000円まで値下がり、買い増しして平均取得単価が1500円になれば、この時点での株価1000円から500円上がれば、含み損はなくなります。しかも、最初に購入した2,000円まで株価が戻れば、その時点で500円の利益が出ます。

こう考えると、「ナンピン最強」説が正しいような気もしますが、実際はそんなにいいことばかりではありません。

■ナンピンの落とし穴

というのも、株価がさらに下がる可能性があるからです。ナンピンは追加投資をしているので、繰り返すたびに投資総額が増えます。

上の例で、相場が戻らず、さらに株価が下がると、2回目の購入分も損になります。株価がさらに500円まで下がると、含み損合計は−2,000円というわけです。

このためナンピンして、最初の何倍もの損失額で「損切り」する事態がしばしば起きます。

投資の「リターン」と「リスク」は表裏一体。「相場・株価は必ず戻る」という根拠と自信がない限り、ナンピンをしてはいけないのです。

■落とし穴に落ちないよう「ルール」を決めておこう

「ナンピン」をする場合はリスクが大きくなるので、明確なルールを事前に決めておくべきです。

たとえば「ナンピン回数を決める」、「損失が一定額を超えたら損切りする」などです。損失を抑えるための「ナンピン」で、大きな痛手を負わないためにも、自分なりの「ナンピンルール」を設定して、必ず守るようにしましょう。

文・神部 旬(ライター・映像プロデューサー)
編集・dメニューマネー編集部

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