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「代わってほしいなら言えばいい」優先席の前に立つ妊婦に対して思っていたこと

  • 2024.6.10
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皆さんは、今の社会は妊婦が過ごしやすい環境だと思いますか?優先席、育児休暇や時短制度など一見すると、さまざな配慮がされているように感じます。しかし、実際はどうでしょうか。席があっても座れなければ意味はないし、制度があっても利用できなければ意味がありません。今回ご紹介する作品は、独身女性が妊娠を経験し、感じたことを描いたエピソードです。神谷もち(@mochidosukoi)さんの作品『女女平等』をご紹介します。どうぞご覧ください。

勤続17年のキャリア。このまま順調な人生だと思っていた

主人公の横島ゆりこは勤続17年というキャリアがある女性。今年39歳で、恋人もいて公私ともに順風満帆な人生を送っていました。そこそこ自立して生きてく資金もあり、恋人に依存することもなく生きていました。

結婚願望もなく、もともと子どもが好きではないゆりこでしたが、女の敵は女であるということは今までの経験上身をもって知ってきたと言います。そんなゆりこ、このあとどうなるのでしょうか。

優先席をめぐるそれぞれの考え方

皆さんは、優先席に対する意識は妊娠前後で変わりましたか?もしかしたら、妊娠前は、自分だって疲れているからという理由で特に席を譲ることはしなかったかもしれません。もちろん、優先席のマークに該当しない人でも立っていられないほどつらい状況の人はいるでしょう。

ゆりこは、妊娠前は疲れているからという理由で妊婦さんに席をゆずることはしませんでした。そして妊娠してからは、席を譲らない女性に対して、自分は妊婦なのにと腹を立てました。どちらも素直な意見ですよね。その立場にならないと状況を理解できないことがあります。

すべての人に理解を求めることは難しいこと。しかし、どちらも経験をした方なら、どちらの大変さも理解できますよね。自分がされた嫌なことを繰り返すのではなく、自分がされてうれしいことを相手に返すことができるようになれたらいいですね。

休みのフォローをすべきは社員ではなく会社

女性がより安心して働くには、どうしたらいいのでしょうか。ゆりこは妊娠前後の経験を通して、結局は会社側が制度を整え考えを浸透させていくべきだという結論に至ります。

会社にはさまざまな人がいます。社員ひとりひとりがそれぞれに事情を抱え、折り合いをつけながら仕事をしていますよね。それそれの背景を社員が知ることは現実的ではありません。しかし、会社側が多様性を認める働き方を提案することは可能です。

会社の取り組みとして、お互いさまの精神が浸透すれば、よりよい環境で仕事がしやすくなりますよね。まだまだ課題がたくさんある現状ですが、ゆりこのようにどちらも経験したからこそ分かる皆さんが、声をあげることで少しずつ変わっていくかもしれません。

著者:ゆずプー

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