1. トップ
  2. 恋愛
  3. 離婚するつもりはないのに… 夫と別居中に同僚から告白を受けた「30代妻の動揺」【前編】

離婚するつもりはないのに… 夫と別居中に同僚から告白を受けた「30代妻の動揺」【前編】

  • 2024.6.9

結婚して長く一緒に暮らしていれば、相手が何を考えているのか分かってくるでしょう。それがいい方向に働くこともあれば、そうでない場合もあるようです。有紀子さん(仮名・32歳)も、結婚してから夫婦関係が悪化し、ある問題にぶつかってしまったそう。当時の状況を詳しく伺いました。

夫からの別居の提案

「夫とは6年間交際したあとに結婚しました。結婚して4年ほどが経ったころ、仲が悪いというわけではないんですが、一緒の空間にいるとどうもイライラしてしまうことが増えました。軽く口喧嘩をしては険悪な雰囲気になり、戻ったかと思えばまた同じことを繰り返すような状態です。
そんなある日、夫が提案をしてきました。“別居してみないか”と言うのです。別居とはいっても、離婚を前提としたものではなく、少し距離を置いて関係を見つめ直すという内容でした」

新生活のスタート

「私たちには子どもはいなかったので、身動きのとりやすい状況ではありました。そこで、夫の提案を受け、別居をすることに。住んでいる家から私の職場まで離れていたこともあり、とりあえず私が職場近くに部屋を借りました。
引っ越しを済ませ、新生活のスタート。部屋はかなり狭かったのですが、身軽になった感覚がありました。ただ最初のうちは、何か物足りないような、いつもあるものがないという違和感はありましたね」

マンション周辺である騒動が…

「別居から2か月ほどが経ち、職場から近いこともあって生活に快適さを感じるようになってきました。そのころ、マンション周辺で変質者が出没するというちょっとした騒ぎがあったんですね。エントランスにある掲示板にも、注意を促すような貼り紙がしてありました。
そして、その話を職場の飲み会でもしたのですが、別居についても親しい人にしか伝えていなかったので、併せて公表しました。重たい空気にならないよう、“引っ越した家の周りに変態が出て困ってるの”なんて話を交えながら、軽い口調で伝えたんです」

思いがけない告白を受け…

「飲み会が終わり店の外に出たところで、後輩の藤本くん(仮名)に、“送っていきます”と言われました。変質者の話をしたので、心配してくれたようで……。お互いの家の距離も歩いて30分くらいということで、駅から一緒に歩いて帰ったんです。
実は、だいぶ前に藤本くんのことを可愛いなと思っていた時期がありました。ちょっとだけ意識していたことを思い出しながら並んで歩いていると、藤本くんがやけに別居について聞いてくるんです。“夫と連絡は取ってるんですか?”“食事はどうしてるんですか?”など熱心に。
そして私のマンションが見えてきて、送ってくれたお礼を述べようとしたところで、“もし別れたら俺を一番に考えてもらえませんか?”と言ってきたのです。まさかの告白で激しく動揺しましたし、しばらくそのドキドキはおさまりませんでした。あのときは思わず、結婚前のときめきを思い出してしまいましたね……」

“夫と別居中に同僚から好意を告げられた妻の告白”をご紹介しました。
別居と聞いてしまうと、別れる寸前であると想像してしまうのは仕方のないことかもしれません。もう少し詳しい事情を伝えておけば、避けられた事態だったのではないでしょうか。
©yamasan/Adobe Stock ©maroke/Adobe Stock

文・塚田牧夫

元記事で読む
の記事をもっとみる