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「UV」って、なんの略? 【意外と知らない外国語雑学】

  • 2024.6.9
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ふだん使っている略語でも、なにを略した言葉なのか意外と知らないものが多くあります。そんな略語のひとつ、「UV」をご紹介!

「UV」って、なんの略?

日差しが強くなってくると、メディアや広告などで目にする機会が増える「UV」。化粧下地や日焼け止めクリームなどのパッケージには、必ず書かれている略語です。意味はわかっていても、なんの略なのか知らないかたも多いかもしれません。

さて、「UV」は、いったいなんの略でしょう?

UV、もともとは…?

UVは、英語「ultraviolet」の略でした!

英語のultravioletを分解すると、ultraは「過激な、極端な」で、violetは「すみれ色、青紫色」となります。

ご存じのとおり、UVの意味は「紫外線」です。紫外線は太陽光線に含まれる目に見えない光線で、肌にあたるとシミやソバカス、肌荒れ、さらにはシワ、たるみの原因になるとされています。

紫外線を最初に見つけたのは…?

紫外線は、1801年にドイツの化学者J・W・リッターが発見。ドイツ語で「紫外線」はUltraviolett-Strahlungといい、やはり英語と同じように略してUVと使われています。

日本では、明治時代から大正時代にかけて「紫外線」のほかに「化学線」、「菫外線」などと呼ばれていましたが、昭和の初めに「紫外線」で定着したそうです。

「SPF」ってなんの略?

では、UVと一緒に目にすることが多い略語「SPF」はなんの略かご存じですか?

「SPF」は、英語「sun protection factor」の略でした!

意味は、「日焼け止め指数」。紫外線のB波(UVB)を防ぐ効果の程度を示す指数で、数字が大きいほど防止力が高くなります。

また、「SPF」と一緒に「PA+++」という表示も記載されていることがあります。この「PA」は、英語「protection grade of UVA」の略。こちらは紫外線A波(UVA)の防止効果を示す指数で、プラス記号が多いほど防止力が高いとされています。

ちなみに、紫外線A波(UVA)はシミ・シワ・たるみの原因、紫外線B波(UVB)は肌が赤く炎症を起こし、シミ・シワだけでなく皮膚がんの原因にもなるとのこと。紫外線は冬でも曇りの日でも一年中降り注いでいるので、美肌や健康のためにもしっかり対策したいですね。

意外と知らない略語、次回もお楽しみに!

参考資料
・『日本国語大辞典』(小学館)
・『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)
・『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)

文・田代わこ

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