1. トップ
  2. 恋愛
  3. 『青春ウォルダム』でパク・ヒョンシクが演じる「超スーパー世子」はどこが凄いのか

『青春ウォルダム』でパク・ヒョンシクが演じる「超スーパー世子」はどこが凄いのか

  • 2024.6.9
  • 7125 views

ミステリー時代劇の『青春ウォルダム 呪われた王宮』で、パク・ヒョンシクが演じている世子(セジャ)のイ・ファンは、史実で実在していない架空の存在だからこそ成り立つキャラクターだ。なにしろ、すこぶる長身でルックスが完璧で、しかも頭脳がけた違いなのだ。

朝鮮王朝の518年間に多くの世子が実在して相応に優秀な人もいたのだが、イ・ファンのような「超スーパー世子」は、やはり過去の歴史にはいなかった。

特に凄いのが記憶力だ。イ・ファンはどんな文書を読んでも、一度にすべてを把握してしまう。つまり、何が書かれているかが瞬時にわかってしまうのだ。もちろん、朝鮮王朝時代にコンピュータがあるはずもないのだが、イ・ファンはそれに匹敵するほど頭脳明晰であった。

ここまで超人的な能力を持っていると、逆に、ハートの優しさはどうなのかと懐疑的になってしまう。もしや冷たい人間なのではないか、と心配になるのだが、その点でもまったく問題がなかった。誰よりも、優しくて情にあつい人間なのである。

それゆえ、一家毒殺事件の犯人にされたミン・ジェイ(チョン・ソニ)が無実を訴えてきたときも、親身になって東宮(トングン)の内官として面倒を見てあげていた。しかも、コ・スンドルという偽名まで用意してあげるほど親切だった。

また、幼なじみだったハン・ソンオン(ユン・ジョンソク)の父親であるハン・ジュンオン(チョ・ソンハ)が謀反の疑いを持たれたときも、イ・ファンは自ら機転を利かせてハン・ジュンオンの無実を証明していた。

青春ウォルダム 呪われた王宮
画像=tvN
主人公として申し分のない人物

そういう意味でも、陰謀が渦巻く王宮の中で、イ・ファンほど信用ができる人は他にいなかった。そんな彼が、「呪いの書」によって兄を殺して世子になったと名指しされてしまった。

精神的な苦しさで夜も眠れなくなったが、彼は決して冷静さを失わず、陰謀に堂々と立ち向かっている。本当に、主人公として申し分のない人物であり、ドラマを見ている人も心からイ・ファンを応援しているに違いない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

元記事で読む
の記事をもっとみる