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親の介護相談室(6)高齢者向けの介護施設にはどんな種類があるの?

  • 2024.6.10
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現役ケアマネージャー“ケアマ姐さん”に聞く、親の介護相談室(6)高齢者向けの介護施設にはどんな種類があるの?

監修:ケアマ姐さん…某地方都市にて、学校を卒業してから約30年間、介護職に従事し続けてきたプロ。2006年の介護保険制度の改正主任ケアマネージャーの資格を取得。利用者のケアプランを作成するほか、ケアマネージャーを管理や指導も行う。モットーは、介護を受ける本人だけでなくご家族の方との信頼関係も築くこと。

ケアマ姐さん:高齢者向け施設と一言で言っても公的な施設から民間の企業が運営する施設まで、実は種類はたくさんあります。そこで今回は、どんな種類があるのかを簡単に紹介します。入居条件や設備やサービス内容は施設ごとに異なるので、詳細や最新の情報については各施設のサイトや地方自治体の提供する資料を参考にしてくださいね!

・認知症はなく、本格的な介護も不要な「自立している高齢者向け」

◯健康型(自立型)有料老人ホーム<民間>

自由度が高く、1人暮らしの生活の不安を解消しながら余生を楽しめる。介護が必要になった際の退去条件は施設により異なる。

◯混合型介護付き有料老人ホーム<民間>

健康な方も介護が必要な方も、どちらも入居ができる施設。健康なうちに入居し、介護が必要になってもそのまま住み続けることができるほか、健康状態の異なる夫婦でも一緒に入居が可能。

◯住宅型有料老人ホーム<民間>

食事の提供などの生活支援サービスのほか、レクリエーションなどのイベントも充実。介護サービスが必要になったら別途契約が必要。

◯サービス付き高齢者向け住宅・一般型<民間>

バリアフリーが完備され、介護・医療とも外部連携して高齢者を支援するサービスを提供する賃貸住宅。介護が必要になった際は退去になる可能性がある。

◯シニア向け分譲マンション<民間>

バリアフリーが完備された分譲マンション。フロントでのサービスや、食事提供、娯楽施設なども有し、高齢者が暮らしやすい環境が整っている。要介護度や認知症の状態が重症化すると、必要なサービスを受けたり介護施設への入居が必要になる。

◯ケアハウス・一般型<公>

自立生活に不安のある60歳以上の高齢者が生活支援を受けられる施設。介護サービスが必要になったら別途契約が必要。

・支援が必要または認知症がある高齢者向け

◯介護付き有料老人ホーム<民間>

24時間介護スタッフが常駐し、生活支援や介助サービスが受けられる施設。レクリエーションや設備などのサービスも充実している。

◯混合型介護付き有料老人ホーム<民間>

健康な方も介護が必要な方も、どちらも入居ができる施設。健康なうちに入居し、介護が必要になってもそのまま住み続けることができるほか、健康状態の異なる夫婦でも一緒に入居が可能。

◯住宅型有料老人ホーム<民間>

食事・洗濯・清掃などの生活支援を受けられる施設。介護サービスは別途契約が必要。

◯サービス付き高齢者向け住宅・介護型<民間>

バリアフリーが完備された賃貸住宅。施設には介護スタッフが常駐し、有料老人ホームと同等のサービスを受けられる。

◯グループホーム<民間>

認知症高齢者を対象にした、5〜9人の少人数をユニットとした共同住宅の形態でケアサービスを提供する介護施設。1人暮らしができるサテライト型住居も。有料老人ホームと異なり、生活保護受給者の入居も可能。

◯介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)<公>

要介護高齢者のための生活施設。入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話、機能訓練、健康管理および療養上の世話を行うことを目的とする。

◯介護老人保険施設<公>

要介護高齢者にリハビリ等を提供し、在宅復帰・在宅支援を目指す施設。看護、医学的管理の下における介護および機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行う。1ヶ月以上の入所や短い期間でのショートステイ、通いでのリハビリテーションのほか、訪問リハビリテーションなど多岐にわたるサービスを提供。

◯介護医療院(介護療養型医療施設)<公>

要介護高齢者の長期療養・生活のための施設。療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護および機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行う。

◯ケアハウス・介護型<公>

一人暮らしの生活に不安があり、介護サービスを必要とする方を対象とした施設。入居条件は原則65歳以上で、要介護認定1以上の認定者。

ケアマ姐さん:今回は簡単に紹介しましたが、それぞれの入居条件や費用などは、運営事業者、世帯収入などにより異なります。また、たとえ同じタイプの施設だとでも、環境はさまざま。自由度を優先するか、または費用を抑えたいか、どんなサービスが必要かなど、担当のケアマネージャーさんとも相談しながら、じっくり検討してみてくださいね!

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