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【6月病とは】5月病より注意!?梅雨時期のメンタル不調の原因と対策を心理カウンセラーが解説

  • 2024.6.9
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季節の変わり目の“不調”に注意

梅雨のイメージ
梅雨のイメージ

「5月病」が問題とされる5月に続き、6月に体や心の調子が悪くなる人も少なくありません。6月病は、5月病と同じく、病名ではありません。環境の変化による心身のストレスによる不調のことを指します。今回は、梅雨の時期に起こりやすい症状と、その対策についてお伝えします。

6月病とは?

6月病は、4月から働き始めた新入社員や入学や新学期を迎えた学生が6月ごろに心身に不調が出てくる状態のことです。4月、5月と続けて気を張っていたり緊張する場面が続いたり。疲れもうまく取れないまま頑張ってしまうと、5月病よりも深刻になる場合があります。6月病の症状を起こすのは新入社員や学生だけではありません。他の理由として、5月の連休も予定をつめ込む、季節の変わり目で体が疲れやすい、梅雨の時期で気分が鬱々とする、などが考えられます。

6月病の主な症状

6月病の主な症状は、・不安な気持ちになりやすい・うつ症状がある・体がだるい、重い・眠りが浅い、眠りの質が良くない・食欲が減る、またはとても増えるこのようなことが挙げられます。人によって不調の表れ方が違いますので、上記以外のこともあるでしょう。 5月に感じた不調が大きくなっていたら危険信号だと考えてください。

対策は、まずは自分の不調のサインを知ること

日記のイメージ
日記のイメージ

まずは「自分の不調の表れ方」を自分で知ることが大切です。 おすすめの方法は「日記を書くこと」。

日記を書くときのポイントは4つ。・「良くなかったこと、良かったこと」ではなく「自分ができなかったこと、できたこと」を書く・「できなかったこと、できたこと」に対する自分の素直な気持ちを書く・その日、五感で感じたことを書く(見る、嗅ぐ、味わう、聞く、触れる)・その日、自分にとって「心地よかった」ことを書くこれらのことを書いてみましょう。書くのは夜の落ち着いた時間がおすすめです。 何日も続けて書いていると、“自分のデータ”になります。データを読み返すことで「できなかったこと」が可視化されます。「不調の表れ」は「できなかったこと」を読み返すと分かることがあるのです。

大切なのは、「ちょっとした不調を見逃さない」ことです。なぜなら調子の悪さは少しずつ表れてくるもので、いきなり底をつくわけではないからです。

自分の不調を知り、自分に合う予防をしよう

自分の不調やクセを自分が理解することで、自分に合う予防や対策ができます。 ここでは基本的なことをお伝えします。ぜひ、日常生活に取り入れてみてください。

(1)生活に規則性をもつ

例えば夜型の人は無理に早寝早起きをするのではなく、寝起きする時間を決めると良いでしょう。毎日違う時間に寝起きするよりも、大体の時間をそろえた方が睡眠の質も上がります。

(2)ストレスを小まめに発散させる

人と関わったり仕事をしたりする上で、ストレスはつきものです。「ストレスを受けないように」と考えると余計にストレスになります。大切なのは「ストレスを小まめに発散させる」ことです。

例えば、先ほどお伝えした日記の「できたこと」の中に「人に悩みを言うことができた」と書いたとします。それで解消できたのならそのストレス発散方法が自分に合っているという一つのヒントになります。日記の中から、自分のストレス解消法を見つけてみてください。

(3)仕事や学業のペース配分を考える

職場や学校では一人ひとりに「評価」が下されます。特に新入社員は「どれだけ仕事に取り組む姿勢があるか」が評価の一つになります。同期がいると比べられるので油断ができないと思いがちです。しかし、短期的な評価がすべてではありません。一旦落ち着いて、「長い目で見た自分のペース」を一度考えてみましょう。

6月病になるのは「無理がたたる」結果でもあります。「無理をしていないか?」「自分と誰かを比べていないか?」とチェックしてみましょう。 仕事や趣味などが長く続く人は「自分のペースを自分で分かっている」という特徴があります。

この記事では主な対策を3つ挙げてみました。環境によっては難しいかもしれません。しかし、体や心を壊すこととどちらが大切でしょうか?自分を責める必要はありません。「よく頑張っているよ」と自分をねぎらってあげてくださいね。

まとめ

今回は「6月病の対策と予防」についてお伝えしました。心身の不調に見て見ぬふりをしたり、放置しても改善することは難しいでしょう。「なんとなくの対策」をするのではなく「しっかりと自分を知ること」が大切なのです。焦らずに、自分に合った対策をたてることをおすすめします。 頑張りすぎず、自分のペースを見つけましょう。

「来ると分かれば対策できる」

6月に入りました。すでに不調を抱えてしまっている人もいるかもしれません。今は平気でも、不調が起こる可能性もあります。家族や仕事関係など、周囲の人に不調が表れるかもしれません。まずは、6月病について理解を深めることで、ご自身はもちろん周囲の人々も楽になれるよう願っています。

(伊藤春佳(いとう・はるか))

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