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間宮祥太朗&田中樹は「共鳴し合って仲良くなった」ドラマPが明かすキャスト陣とCG制作の“裏側”<ACMA:GAME>

  • 2024.6.9
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「アクマゲーム」最終話より (C)日テレ
「アクマゲーム」最終話より (C)日テレ

【写真】ドラマP、間宮祥太朗と吉川晃司の親子対決は「凄まじい迫力」

間宮祥太朗主演の日曜ドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/TVer・Hulu等にて配信)が現在放送中。本作はメーブ原作、恵広史作画の同名漫画を実写化した「悪魔の鍵」を賭けて争う“究極のデスゲーム”。このたび、WEBザテレビジョンでは同作のプロデューサーを務める岩崎広樹氏にインタビューを実施し、撮影の裏話やキャスト陣の魅力などを語ってもらった。

照朝に求めていた「明晰さと強さ」

――「アクマゲーム」の実写ドラマを制作したきっかけは何だったのでしょう?

このドラマは、長い期間企画として温めてきた部分があり、今作のプロデューサーの一人である大庭佑理Pが、AP時代に出した企画になります。彼女自身、学生の頃から「ACMA:GAME」の原作漫画が好きで、一番最初に書いた企画がこの「ACMA:GAME」だったんです。しかし、いざドラマ化しようとすると、悪魔やゲームの要素をどう現実化するのかなど、非常に難易度の高い企画だったのですが、佐藤東弥監督や、映画の藤村プロデューサー、ドラマからは岩崎が参加してたくさんの人でアイデアを出し合っていくことで、実現することができました。

――間宮さんは日テレゴールデン帯ドラマ初主演となりますが、起用理由を教えてください。

照朝というキャラクターをどなたにお願いするかって話になった時に、頭脳の明晰さと、もう一つ、押しも押されもせぬ強さみたいなことを求めていました。そこで間宮さんの目力や、物事を見据えて相手に迫っていくような俳優像が当てはまり、今回オファーさせていただきました。

――確かに、間宮さんは俳優さんの中でも目から演技がすごく伝わってくるお芝居をされますよね。

モニター越しで見てても、男がぞくぞくするようなかっこよさがありますね。照朝の最大限に感情が揺れ動くのが8話から10話にかけた父親との再会と宿命の父子対決になるのですが、ドラマの終盤に大きな爆発力を持ってくる間宮さんの演技プランには、感銘を受けました。

間宮祥太朗は「巻き込んでいく力がある」

――岩崎Pから見て、座長である間宮さんは撮影現場ではどういった印象でしょうか?

飾り気のない方という印象です。現場スタッフの名前までしっかり覚えてくれて、若手カメラアシスタントとやいのやいの戯言を言い合うみたいな一面がある一方で、監督やプロデューサーと向き合うときは、全力でぶつかっていただく感じもあり、一人の俳優としてすごく魅力的です。また、今回は役者陣も若い人が多いので、巻き込んでいく力もあると思いますね。田中樹さんや古川琴音さん、嵐莉菜さんといった、若いキャストが安心して間宮座長の作品に入ることができて、現場の一体感が生まれたと感じています。同世代の竜星涼さん含めたキャスト全員とすごく仲が良くなられて、とてもフランクに接してる印象です。

“まみじゅり”は「共鳴し合って仲良くなった」

――間宮さんももちろんですが、SNSで“まみじゅり”と盛り上がるほど田中樹さんも魅力的です。田中さんの起用理由を教えてください。

まずは主役の照朝に間宮さんが決まった後、照朝とバディとなるような初という役を誰にしようかと考えた時に、間宮さんが今まで組んだことのないようなフレッシュな方を選びたいと考えました。そんな中ドラマ「オールドルーキー」(2022年、TBS系)でゲスト出演されていた田中樹さんの芝居を思い出しました。当時もSixTONESでのライブでのパフォーマンスは素晴らしく、大活躍されてましたが、まだドラマなどはそんなに多く出演されていない印象でしたが、このドラマの芝居が抜群によかったのです。間宮さんと田中さんのバディは新鮮かつ、面白い組み合わせになると思い、オファーさせていただきました。

――撮影現場でのお二人の様子はいかがでしたか?

うらやましくなるくらい仲がいいです。お互いの仕事をリスペクトしていて、何も話さずに座っているだけでいいというか。どうでもいいふざけたことをお互いに見つけては、くすくす笑っていたりします。一番最初出会った時の二人は、田中さんの方に若干の遠慮というか人見知りがあったかもしれませんが、間宮さんも「樹はこういうやつなんだと思う、仲良くなれる」みたいな感覚があったのだと思います。お互い自分の世界を強烈に持っているお二人ですが、そういうところが共鳴し合って仲良くなったのだと思います。30歳前後でそういう関係性を築けるのは、素敵なことだと思いました。

悪魔のシーンは「3回撮影しなきゃいけない」

――CGが今回一番の見どころともなってきますが、皆さん悪魔との掛け合いはどのように行っているのでしょうか?

ガドという悪魔が出てくるシーンでは、3.5メートルくらい高さのある“書割(かきわり)”※大道具の一つみたいなのが置かれていて「ここにガドがいます」っていう目印を立てています。かつ、その足元に現場でガドの役をやっていただいている俳優さんに立ってもらい、キャストとの掛け合いを行いました。現場で悪魔役の活躍してくれた俳優の皆さんのおかげで 、 間宮さんたちも悪魔に向き合ったお芝居をしてもらうことができました。

――CGを用いるがゆえに、大変なことはありますか?

同じカットを3回撮影しなきゃいけないところですね。一回目が“書割”の前で演技をしているカット、二回目は“書割”を外して、後ろの背景が写っている状況でお芝居をしていただいて。3回目はグリーンバックを役者さんの後ろに配置して、演技していただく3回構成になっています。通常のドラマだと一回で撮影が済むところを、悪魔が入ってくるシーンでは3回同じことをやらなくちゃいけないので時間がかかりますし、役者の皆さんも現場スタッフも大変でした。悪魔のシーンが終わると現場の雰囲気が「よし!ここからペースアップするぞ!」と、一山超えた空気になっていました。

ファンタジーな世界観に浸ってほしい

――岩崎Pのお気に入りのシーンやせりふを教えてください。

8話のラストで、ゲームを仕組んでいたガイドが実は死んだと思っていた照朝の父親だったことが明かされました。吉川晃司さんが演じる父親の命を奪った者に復讐するために戦ってきた照朝の核の部分が、一度打ち砕かれます。9話の序盤に「何のために戦ってきたんだ…」と森の中をさまよい、絶望に挫けるシーンがあり、そんな中で、仲間に手を差し伸べられた照朝がもう一度立ち上がり、朝日を見つめるカットがあるのですが、その照朝のまなざしの強さは必見です。照朝の人間的な大きさが感じられ、そのかっこよさに心が奪われました。

――今回は宣伝にも力を入れているかと思いますが、視聴者からのSNSの反響をどのように感じていらっしゃいますか?

ゲームの面白さはもちろんですが、普段あまりテレビドラマに触れない層の方々に届いているように感じます。通常のドラマとは違うことをやっているぞっていう視聴者の方がいて下さるので、願わくはこの「アクマゲーム」の世界観により多くの方々に入ってきていただきたいという思いがありますね。「カイジ」シリーズのようにファンタジーな世界観にもっと皆さんが浸って、ゲームを楽しんでもらえるように広げていきたいです。

「戦いの先に何があるか」を感じ取ってほしい

――最終話に向けて見どころと、視聴者へのメッセージをお願いします。

佐藤監督とこの作品で何を描きたいか、という話をした時に、今このタイミングで実写化するなら人間同士の争いをどうしたら止められるだろうかということもドラマの要素として描きたいという話が上がりました。アクマゲームは欲望に飲まれた人間が争うゲームを描く作品ですが、今、ウクライナの情勢があり、イスラエルの情勢もあり、世界中で絶えず争いが起こり続ける時代です。そういった中でドラマの作品ではありますが、宿命の対決に臨む照朝と実の父親であるガイドもまた、「争いを止めるため」「世界から争いを無くすため」に戦いに臨んでいきます。ラストの最終決戦は、間宮祥太朗さんと吉川晃司さんの対決となり凄まじい迫力です。画面からほとばしる熱気や目線の戦いの先に何があるか、視聴者の皆様に見届けていただきたいです。

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