「看病してほしいなぁ」ち…近づかないで！悪臭のする同僚から好意を寄せられて！？

私はなぜか、少し変わった男性から好意を持たれる傾向にあります。お話して楽しい方もいましたが、生理的に絶対に受けつけない人も中にはいました。私が今でも忘れることができない、体から異臭のする男性の思い出を紹介します。

今思えば、スメルハラスメント

会社員だった当時、私はパソコンで書類を作る仕事をしていました。ある日、なんだかゴミのような臭いがする……と思っていたら、隣の部署の男性が近くにいて、私をじっと見ていました。

その男性社員がいなくなったあと、周りの女性社員たちが「あの人はめったにお風呂に入らないらしくて近づくと強烈な臭いがする」「髪の毛もいつ洗っているかわからない」「洗濯もしないらしくて制服もすごく汚れていて臭い」と教えてくれました。

そして、彼女たちから「あの人、いろいろな人にあなたのことを聞いているみたい。好きなのかもね」とも言われたのです。そこまで不潔な男性に好かれても困るな……と思いました。

突然目の前で倒れたと思ったら

当時の会社は、出勤すると学校の靴箱のようなところで靴を脱いで、室内用の靴にはき替えることになっていました。

ある日、私が出勤して靴箱で靴をはき替えていると、私の前で突然、異臭のする男性が私のほうにヨロッと倒れてきました。突然寄りかかられて肩をグッと掴まれ、私が驚いていると「貧血かなぁ？ 看病してほしいなぁ」と言ってこちらをじっと見つめてくるのです……。本当に体調不良だったら申し訳ないのですが、そのときの彼の行動はどうしてもわざとらしく見えてしまい、私は「誰か助けて……！」と思いながら、逃げるようにしてその場を去りました。
その後も、私が飼っている猫の写真を見て、みんなで「かわいい」とキャッキャと話していたら、その様子を彼に見られていたようで、廊下ですれ違ったときに「俺って猫っ毛でやわらかい髪なんだよね」と言いながら微笑まれたことも。何日も洗わずにベタベタしている髪を、子猫を見るのと同じ目では見られませんでした。

その後、上司に相談した結果、私は別支店に異動することになり、彼とは会わなくなりました。私は決してモテるタイプではないので、好意を抱いてくれることはうれしいのですが、それでも不潔な人を恋愛対象に含めるのは難しいです。今は、気になる男性ができたら、生理的に受け付けられるかどうかを判断基準の1つにしています。

著者／森やよい
作画／おはな

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著者・イラスト制作者：マンガ家・イラストレーター おはな

ベビーカレンダー編集部／ムーンカレンダー編集室