神ニットを発見。韓国ブランド「MOONDAL（ムンダル）」が生み出す、美しきノームコアに注目！

韓国好きエディター杉山ゆりの【K–TALK♡】Vol.22

昨今の韓国ブームがますます熱を増し、今年に入って「GENTLE MONSTER（ジェントルモンスター）」、そして「Mardi Mercredi（マルディ メクルディ）」が東京に旗艦店をオープン。その他にも話題のブランドがぞくぞくとポップアップストアを開催するなど、いま韓国ブランドが猛烈な勢いで日本を席巻しています。
 
実際、ハンナム、アックジョン、ソンス……、いわゆるソウルのホットプレイスを歩いていると、店舗の規模に関わらず心トキめくショップとの出会いがたくさん♡ 今回ご紹介したいのは、そのひとつ「MOONDAL（ムンダル）」。春先に東京で2024年AW展示会が行われたので、いったん心を秋冬モードに切り替えワクワク気分で行ってまいりました。

2024AW展示会が行われたのは2月。春のやわらかな陽射しが差し込む代官山のギャラリーにて。美しい光と影が、ムンダルの繊細なコレクションを映し出す。

まずクローゼットに迎えたい1stアイテムは、こだわり抜かれた上質ニット

ブランド名のムンダルは「月」を意味する英語のムーンと韓国語のダルをつなげたもの。韓国人女性2人のデザイナーが生み出すクリエイションは、まさにやわらかな光を放つ月のように静かで繊細でありながら、凛とした美しさを見せています。
 
「わたしたちが着ているものは、わたしたちが何者であるかを表している」
ムンダルの服はそんなメッセージを伝えるべく“クラシック”という本質的な美しさを、着る人に沿う多様な表現で構築。そして、そのコレクションをメインで占めているのがニットです。
 
基本、ニットって涼しい顔立ちの人が似合う印象なので（※あくまでも個人の感想です）、どちらかというと“逆をいく”全てのパーツが丸いわたしの顔には難しい。もっと言ってしまえばニットに対して苦手意識があるほど。でも、でも、冬にニットはマストなわけで、いつもニット選びに難航します。なんかこダサくなってしまうんです。とくにケーブル編みなど肉厚なものは、もっさり見えちゃうというか。
 
……なんですが、ここムンダルのニットは、ニットなのにモダンでシャープ！ 糸や編み方で風合いを変え、厚みを変え、まさかの「ニットとニットを重ねちゃう」なんていうことをしてもまったく野暮ったく見えず、絶妙なコントラストで洗練された雰囲気を叶えてくれちゃうのです。
 
長い間ニット難民だったわたしも、ついに神ニットを見つけました（マンセー♡）

わたしがオーダーしたのは、シグネチャーアイテムとして定番的な人気を誇るベーシックラウンドのプルオーバーニット。ネックラインとフェイスラインがきれいに見えるよう、襟ぐりはリブではなくスマートな仕様に。最高等級のオーストラリア産メリノウールカシミヤを15％混紡。密度の高い編み地で、やわらかく、最高の着心地。

シンプルなデザインながらもストライプ織をバイアスに組み合わせ、ユニークな表情に。グリーンとブルーのカラーリングも絶妙。

裏の編み地にまでこだわったフラワー模様。大人の上品な甘さが、マニッシュなパンツスタイルに絶好。

冬は極寒の韓国。ニットグローブをしたままスマホ操作できるのが嬉しい。

流麗なシルエットによるミニマルな美しさが光る、アウターも大人気！

悩みに悩んで、この秋クローゼットに迎えるニットを決めたあとは、入り口からチラ見していたアウター類を試着することに。アウターに求めることは、まずシンプルで合わせやすいこと。それでいて、美しく着映えすること。
 
秋冬シーズンの外出はアウターが90％の印象を操作するので、何を選ぶかはとても重要。毎日着られるぐらい万能な“裏方的”信頼感を持ちながら、主役となる“華”がなければならないのです（笑）。それって結構難しいのですが、そんな究極の理想アウター、はい、しっかりありました♪
 
ディテールは最小限に抑えられているのに、上質な素材や美しいシルエットによって、がぜんこなれた雰囲気を醸し出してくれる。着こなし次第でマニッシュも、女性っぽくも、ニュートラルに楽しめる1着が見つかりました。↓の着画がそれです😇
 
 

カシミヤ混のジャケット。ゆったり着られるオーバーサイズは、気負うことなくさらっと羽織れるのが魅力。

デザインがシンプルなぶん、わたしは思いきって色で冒険することに！ パープルをチョイスしました。でも決して派手になりすぎることなく、はいていたグレーのパンツとも好相性♡ そして何よりくたっとしたシルエットが最高！

ミニマルながらもフロントのジップ使いや裾のゴム絞りにより、スポーティな雰囲気も！ マニッシュなスラックスはもちろん、ショートパンツやタイトスカートにソックスを合わせて着るのも可愛い〜。

ソウルの店舗は漢南「NONFICTION」の2階に！

ソウルに行ったらぜひとも訪れたい、ムンダルの直営店。ショップの場所は、漢南・イテウォン路に面する「NONFICTION（ノンフィクション）」の2階。

ショップの営業は木曜〜日曜、週末の4日間なのでお気をつけて。わたしはうっかり火曜日に行ってしまい、あえなく撃沈。目の前に素敵なものがたくさん並んでいたのに、トホホ・・・（涙）

本質的な美しさを大切にするブランドの息吹を、絵型、素材、縫製、ボタンなどの装飾……、その全てに吹き込み、高い完成度で“クチュール的”クリエイションを遂げている、ムンダル。
 
この秋冬の準備を始めるとき、ぜひ候補のひとつに♡

◆MOONDAL◆

2F 242 Itaewonro
Yongsan Seoul KR
04409

Wed to Sun. 12pm−7pm
（Breaktime 2pm−3pm）
📞02-3785-0703

www.moondal.com

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editor/writer YURI SUGIYAMA