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“5人に1人”が仕事中に性的暴行受けた経験も…キーラ・ナイトレイらハラスメント取り締まりへの支援求め公開書簡を発表

  • 2024.6.9
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“5人に1人”が仕事中に性的暴行受けた経験も…キーラ・ナイトレイらハラスメント取り締まりへの支援求め公開書簡を発表
CIISA公式サイトより

書簡にはイギリス映画界で活躍する25人の女性が署名

キーラ・ナイトレイ、キャリー・マリガン、レベッカ・ファーガソンといったイギリス映画界で活躍する女性たちが、イギリスのエンターテインメント業界に蔓延るいじめやセクシャルハラスメントの取り締まりへの支援を求める公開書簡を発表した。

監督作『プロミシング・ヤング・ウーマン』(20年)でアカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞したエメラルド・フェネルや同作でアカデミー主演女優賞候補になったマリガン、『ミッション:インポッシブル』シリーズのイルサ役で知られるファーガソン、『007』シリーズのマネーペニー役のナオミ・ハリスのほか、25人の女性が署名した書簡は、音楽、映画、テレビ、演劇などの業界における苦情を調査する新しい監視機関「クリエイティブ産業独立基準局(CIISA))」への資金援助を求めた。

「親愛なるクリエイティブ産業の皆様へ」と宛てられた書簡は、「この業界にいる私たちの多くはアドバイスや調停を得られたり、極端な状況下で撮影現場やステージ、舞台裏で時々怒る悪行や悪習に対する責任を追求する外部機関を持ちたいと望んでいます。そして、この必要性を認識しているのは、私たちだけではありません」として、「業界内でいじめや嫌がらせの申し立てが後を絶たない中」、「切望されている変化を推進するさまざまな介入の一環として非常に必要」と現状を伝え、コンサルタント会社「PA Consulting」の調査によると映画、テレビ、音楽、演劇業界の91パーセントがCIISAを支持しているとして、業界全体で必要な変化を推進するための監視機関の必要性を強調し、CIISAへの支援を訴えている。

イギリスでは先週、放送、エンターテインメント、通信、演劇の労働組合「BECTU」がクリエイティブ食の92パーセントが職場でいじめやハラスメントを目撃したり、経験したことがあるという調査結果を発表し、イギリスのクリエイティブ産業で働く5人に1人が仕事中に深刻な性的暴行を受けた経験があることも明らかになった。

書簡にはジェンマ・チャン(『ザ・クリエイター/創造者』)やフィービー・ウォーラー=ブリッジ(『Fleabag フリーバッグ』)、ルース・ウィルソン(『刑事ジョン・ルーサー』)、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を実名で告発した元アシスタントのゼルダ・パーキンスのほか、ジョシュア・マグアイア、ジョニー・スウィートなど男性も署名している。

#MeToo運動を受けて始まったセクハラ撲滅を目指す団体「Time’s Up U.K.」は2021年以来、独立した基準機関の創設を求めている。

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