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北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

  • 2024.6.7
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HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。

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衛星写真を駆使して全道の飲食店を発掘!
人里離れた山奥にポツンと佇む名店たち、そしてそこに店を構えるのにはワケがあるんです!

今回は、北海道 南富良野町にある“ポツンと一軒うまい店”を紹介しました。

地元民の知る人ぞ知る、名店とは?

Sitakke

今回の目的地は、夏には観光客も増えるリゾート地「トマムエリア」
その隣町、南富良野町にポツンと佇む知る人ぞ知る名店があるという!
地元の人に聞いてみると…

Sitakke

地元民:「ちょっと外れた所にあるけど、山の中ですね」

Sitakke

地元民:「(周りに何がある?)…木!」

Sitakke

情報によると、名店はかなり山の中にあるようだ

情報によると、名店は、かなり入り組んだ山の中にありそうです。
トマム駅を出発地点とし、車で木が連なる道を走り続けること、5分!

Sitakke

スタッフ:「歩道が無くなりましたねこの辺」

歩道も建物の気配も無くなりましたが、まだ進みます!
この様な道が15分も続きます。

Sitakke

空知川にかかる橋の手前で右手に進むと…
舗装された道が砂利道に!すると…その先に!

Sitakke

スタッフ:「これか?これっぽいな!これだ」

ついに見つけた!山の中の名店

Sitakke

ついに見つけました!
地元の人の言う通り、周りにあるのはまさに木!
早速、話を聞きにお店へ…

Sitakke

店主の三枝康男さん、73歳。

Sitakke

丸太を繋いで作られたログハウスの造り。
喫茶店のような内装の店内で食べられるのは…?

Sitakke

お客さん:「盛りそばです。美味しいです」

Sitakke

こちらは、南富良野町に店を構える「手打ちそば処 おち庵」。
森の中にポツンと佇む建物は、店主自らが5年かけて建てたという手作りの丸太小屋。

Sitakke

敷地の周りを深い林が囲い、すぐ裏には空知川が流れています。
南富良野で見つけた、これぞまさしく秘境!
現在、営業しているのは土日のお昼12時から3時まで。

Sitakke

店主 三枝さん:「7~9月だけちゃんとやって(営業して)後はそこそこ」

意外と気まぐれな店主。
しかし、蕎麦にはこだわりが。

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店主 三枝さん:「本当は冷たいおそばを食べてほしい、そば自体が良いから。十割でやっていると雑味が少なくて、そば本来の味がする」

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富良野の中でも隣の北落合は知られざる、そばの産地。
地元の牡丹そばを100%使った、香り高いそばを求めにお客さんが来店します。

一体なぜ山奥に?

一体なぜ、こんな山奥でおそば屋さんを始めたのでしょうか?

Sitakke

店主 三枝さん:「千葉から来たんです。サラリーマン時代に仕事の事を考えないで、こういう場所で過ごしたいなあというのが第一で。釣りを目当てとしてこの辺に来た」

Sitakke

生粋の釣り好きで、自然の中で暮らしたいという思いから38歳で医療事務の仕事を退職。
空知川のすぐ近くのこの場所への移住を決意しました。

Sitakke

店主 三枝さん:「せせらぎの音を聞きながら竿入れると、地球とつながっている感じがする」

都会を離れ、南富良野へ。
当時40歳、千葉のサラリーマンが目指していたものは…。

Sitakke

店主 三枝さん:「カナダのマウンテンマン(探検家)。街から外れた場所に自分で小屋を建てて住んでる人間。」

住む場所はお気に入りの場所にしたい…。

Sitakke

退職後の半年間は図書館に通いつめ、建築業を独学。

Sitakke

丸太を購入し、皮をはぐところから始め、ひとりで一から家を建てる事を決意。
いたるところに思い出が詰まっています。

Sitakke

店主 三枝さん:「学校の床ですね。建て替えの時にもらった」

Sitakke

端材は捨てずにカウンターやテーブルに活用し、5年もかかって完成したログハウス。

Sitakke

店主 三枝さん:「(お気に入りは?)広い空間ですかね。丸3日くらい家にいても狭苦しく感じない」

釣りができる最高の環境を探し求め、38歳で脱サラしてやっと手に入れたこの場所。

Sitakke

山の中に開いたお店、実は理由が他にも…

しかし、取材を初めて1時間経った頃、ここで店主の口から衝撃の事実が…

Sitakke

店主 三枝さん:「釣りでここを選んでログハウスにしたって言っていましたけど、本当の事をいうとギター。自然環境が好きでギターを弾いて暮らしたい、そういう人生を歩みたい」

ちょっと照れくさそうに語った三枝さん。

Sitakke

中学生で初めて触ったギターの虜に。
73歳になった今も、自分にとっての理想の生き方を追い続けています。

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店主 三枝さん:「ギターさえあればお金がなくても楽しい生活ができる。何がしたいという職業は無かった。そば屋になったのは、そばの粉に出会ったから」

Sitakke

偶然移住したこの落合地区がそばの産地であり、知り合いの農家からそば粉をもらった事がきっかけ。
最初は生活していく為に始めたおそば屋さん。
そのため店主にとってお客さんという存在は…

Sitakke

店主 三枝さん:「共同体ですよね。客に出して反応を見て勉強する、どうですかねって」
そばのプロではないという謙虚さゆえの接客。

Sitakke

店主 三枝さん:「一回一回が勉強、研究」

Sitakke

73歳になった今でも探求心はありつづけます。
それは15歳で虜になったギターにも…

Sitakke

山奥にポツンと佇む、ログハウスのおそば屋さん。
その店主には、自分のペースでそばを作りながら 自然の中でギターを弾く人生を歩みたいという意外な理由がありました。

【手打ちそば処 おち庵】

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住所:南富良野町落合1248
電話:0167-53-2077
営業時間:現在は土・日の正午~午後3時まで営業(平日は要予約)

※掲載の内容は番組放送時(2024年6月6日)の情報に基づきます。

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