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【レポ】映画「ゴールデンカムイ」にも登場!北海道・大樹町の川で“砂金採り”体験をしてみた

  • 2024.6.7

2024年1月に公開し、全国東宝系で大ヒット上映された映画『ゴールデンカムイ』
興行収入は27.8億円、観客動員数188万人を突破しました(2024年3月12日時点)。

原作は北海道出身の漫画家・野田サトルによる大人気コミックス。厳しい北海道の大自然を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡って繰り広げられる冒険サバイバル・バトルアクションです。

Sitakke
「【特集】今こそ沼るッッ!ゴールデンカムイ愛」

作品のメイン舞台が”北海道”ということで、地元の放送局である、HBCも制作に協力。HBCの「Sitakke」では、原作を含めた 『ゴールデンカムイ』に関連するモノや場所”を巡る旅を不定期でレポートしています。

北海道の川で「砂金」採りにチャレンジ!

作品の物語が始まるきっかけになるのが、北海道の川で採れる「砂金」。
映画の舞台である明治時代には川でたくさんの砂金が採れたそうですが、実は現在でも川で砂金が採れる場所があるんです。

ゴールデンウィークから砂金掘り体験が開始されたということで、これまで、10箇所以上の“聖地”を訪れてきた、「ゴールデンカムイ」の大ファンである筆者(カンベアキラ)が、早速取材に行ってきました!

体験ができるのはロケット打ち上げ場もある「大樹町(たいきちょう)」

Sitakke

体験ができるのは大樹町の歴舟(れきふね)川です。

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帯広駅から車で約1時間の「カムイコタン公園」のすぐそば。キャンプ場もあります。
映画「ゴールデンカムイ」では、大樹町のインストラクターが「ゆり板」の使い方などの技術指導をしたのだそうです。

インストラクターのガイド付き体験と道具のレンタルのみの体験がありますが、初めての方はガイド付きがおすすめ。自分では見落としてしまうような小さな砂金の粒も、
インストラクターが一緒なら見つけてくれます。
自分一人だと1粒も見つからないこともありますが、インストラクターが一緒なら見つかる可能性がぐんと上がるのだそう。

ガイド付きの体験は1週間前までに大樹町のウェブサイトから申し込み書をダウンロードし、メールかファックスで送る必要があります。ガイド1名で10人まで体験可能。

道具のレンタルのみの場合は、「道の駅コスモール大樹」のレジカウンターで受付してくれますよ(事前予約不要)。川に入るので長靴が必要ですが、レンタルはできないので持参してください。夏はサンダルでも可能です(ビーチサンダルなど、脱げやすいものは不可)。ズボンや靴下も濡れるので、着替えを持っておくと良いでしょう。

砂金掘り体験をスタート!

Sitakke

こちらが砂金掘りの道具「ゆり板」と、

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「カッチャ」です。
「ゆり板」は1人1枚「カッチャ」は5人に1本必要です。

「カッチャ」は砂金掘り専用の道具で、今はもう作られていません。

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先端部分は取り外せるようになっています。昔は別の川に先端だけを持ち運んで、砂金を掘っていました(北海道には、他にも砂金が採れる川がいくつかあります)。柄の部分は現地調達したのだそう。

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「カッチャ」を使って河原の砂を掘り、「ゆり板」にのせます。

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そのまま川の中に入れて、大きい石を落としていきます。
石がなくなったら「ゆり板」の上に水を入れて前後に揺らし、大粒の砂を落としていきます。
慎重にしないと砂金も流れてしまうので、注意が必要。

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板を揺らしても、動かずに残るのが砂金です(黒い砂は砂鉄)。見えるか見えないかギリギリぐらいの小さな粒なので、見落とさないように目を凝らしましょう。

「ゆり板」は墨とニカワを塗って黒くしてあり、砂金が見つけやすいようになっています。
インストラクターが一緒なら「ゆり板」の動かし方のコツを教えてくれたり、自分では見つけられないような小さな砂金の粒も見つけてくれるので安心。

Sitakke

見つけた砂金は容器に入れて持ち帰れます。「道の駅コスモール大樹」に持って行けば、有料で栞(しおり)にしてもらえますよ。

砂金掘りの歴史「最盛期の明治30年代は年間で20kgも採れた」

Sitakke

今回ガイドをしてくれたのは、インストラクターの有岡さんです。
有岡さんはガイド歴20年のベテラン。子供の頃に近所に住んでいた人が砂金を掘って生計を立てていて、それがきっかけで砂金掘りに興味を持ったのだそう。

実際に昭和46年までは、砂金掘りで生活している人がいました。最盛期の明治30年代には1日に約100g、年間で20kgほど採れたこともあるのだとか。
昭和46年以降も、歴舟川でも趣味で砂金掘りをする人はいました。平成28年8月の台風10号の被害で川の流れが変わってしまうまでは、かなり大粒の砂金も採れたそうですよ。

「現在は砂金が溜まる場所がなく、採れる砂金も小粒になってしまいました」と有岡さんは言います。

体験は例年6月から開始していますが、2024年は試験的にゴールデンウィークから開始しました。人数が一番多かったのは5月4日で、11組の参加があったのだそう。

体験は9月末まで実施され、遠くは九州や海外から来る方もいます。地元の小学生が体験にきたり、東京のフリースクールから修学旅行にもくるのだとか。
体験者の中には砂金掘りにはまってしまい、それがきっかけで帯広畜産大学を目指している小学生のお子さんもいるのだそう。

一度やり始めるとつい夢中になってしまい、時間がたつのも忘れてしまいます。
「大樹町は観光資源が少ないので、砂金掘り体験で大樹町に来てくれる人が増えればうれしい」と有岡さんは言います。

みなさんもぜひ大樹町を訪れ、砂金掘りを体験してみてはいかがでしょうか。砂金掘りに夢中になると、明治時代のロマンを感じられますよ。自分の手で砂金を見つけ出した時の感動は、他では味わうことができませんよ!

インストラクターのガイド付き砂金掘り体験

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・実施期間:令和6年(2024年)4月26日から9月30日まで
・実施場所:歴舟川上流 大樹町カムイコタン公園キャンプ場付近
・詳細は大樹町HPをご確認ください

※2024年5月時点の情報です。最新の情報は公式HP等でご確認ください。

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文・取材:カンベ アキラ
編集:Sitakke編集部・ナベ子

<カンベ アキラ PROFILE>
北海道が大好きすぎて、2014年に関西から移住したアラフィフ。現在は十勝在住の旅好き。「北海道観光マスター」「十勝の観光文化検定」の資格所持。「北海道コンシェルジュ」「北海道旅行モデルプランナビ」の2サイトを運営。自ら体験して確かめた北海道の観光スポットやグルメ、お土産やお取り寄せ情報を発信しています。北海道旅行のプランニング相談も「ココナラ」で随時受付中。ゴールデンカムイにドハマりしていて、道内各地を聖地巡礼しています。(スタンプラリーも全制覇)Web情報サイト「北海道Likers」でも執筆中。

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