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「自分の車の鍵を渡すなんて…」代行サービスにびっくり! 北欧女子オーサがローカル旅で感じたカルチャーギャップ

  • 2024.6.7
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訪日外国人が戻ってきたことで、外国人とすれ違うことも増えた。SNSなど情報を得る手段が豊富になったことで、何でこんなところに? と驚くようなローカルな場所で外国人を見かけることが多くなったように感じる。

東京での暮らしの中で日々感じた不思議やカルチャーギャップを描いた「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」シリーズが大人気の、スウェーデン人漫画家オーサ・イェークストロムさん。東京だけで日本を知ったつもりになってはいけない! 『北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅』(オーサ・イェークストロム/KADOKAWA)では、東京を飛び出しローカル旅で再発見したニッポンを描く。

幼少期に見た日本のアニメと漫画に多大なる影響を受けた北欧スウェーデン出身のオーサ・イェークストロムさんは、自国でイラストレーター、漫画家として活動後、2011年に憧れだった日本での生活を始める。北欧女子が東京での生活で感じた不思議やカルチャーギャップを4コマ漫画にしたブログが書籍化され、日本でも漫画家デビューを果たすことに。

本作では、数年暮らしている東京だけではなく、もっと日本を知りたい! と日本のあちこちを旅したエピソードがまとめられている。ローカルな日本ではどんな不思議を感じたのか? 2冊分に及ぶ溢れるほどのエピソードの中から厳選したワクワクやカルチャーギャップを、オーサさんの明け透けな物言いと可愛いパステル調の色使いで魅力たっぷりに描かれる。

京都、広島、沖縄など有名観光地の名が並ぶとあまりローカル感は感じられないが、いわゆる観光地を回るだけではなく地元の人との交流や体験が主に描かれる。飲んだ後に利用する運転代行サービスに衝撃を受けたり、クッションが付けられた駅のベンチに優しさを感じたり、つづられるエピソードに日本人でもニッポン再発見の楽しさがある。

京都で訪問した京都国際マンガミュージアムで、自身の書籍が所蔵されていることに感動する姿に読者も嬉しくなってしまう。

ありがちな外国人が驚くカルチャーギャップばかりではなく、オーサさんならではの視点で読む人におもしろさと発見を与えてくれる本作。特に日本人女性に対して視点を向けていることが多く、日本人女性への愛を感じることができる。一方男性に対しては厳しい視点も多く、男女平等の先進国であるスウェーデン人らしさが感じられるのもおもしろい。

都道府県ごとの県民性を切り口にしたテレビ番組が人気となるように、日本人はふるさとが好きな人が多い。それは日本人が自覚する以上に、外国人から見ると明らかなのかもしれない。ローカル旅をして感じた日本人の強い印象の1つが「ふるさとが大好き」ということ。オーサさんがローカル旅で感じた他の特徴とは? 日本人にも気づきがいっぱいのエピローグは必見!

憧れの日本に住み、東京での生活でも北欧との違いをたくさん発見してきたオーサさんが、ローカル旅を通じてもっとディープなカルチャーギャップや感動を描いている本作。人との繋がりがあってのローカル旅は、その地でしかできない体験で溢れており、体験したからこそ得られたエピソードがオーサさんらしい言葉と絵で描かれることで、狭いと思っていても知らない日本がまだまだあると気づかされる。本作を手にローカル旅に出てみませんか?

文=ネゴト/ Ato Hiromi

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