ブラジル代表「コパ・アメリカでメンバー落ちした7名のビッグスター」

Text by 石井彰(編集部)

6月20日に開幕を迎えるコパ・アメリカ2024。南米の各国が大陸の頂点を巡って争う世界屈指のトーナメントだ。

その優勝候補の一つであるブラジル代表。今回はそのメンバーから漏れたスター選手7名をご紹介する。

エデルソン

クラブ：マンチェスター・シティ

これまでの代表戦での成績：25試合0ゴール

理由：怪我

マンチェスター・シティで守護神を務め、プレミアリーグ4連覇を達成したエデルソン。ブラジル代表ではリヴァプールのアリソンとポジションを争う双璧のゴールキーパーだ。

今季は終盤戦のトッテナム・ホットスパー戦でクリスティアン・ロメロとの接触によって眼窩底骨折の怪我を負い、それから完全に回復することができなかったことから今回のコパ・アメリカに帯同することが不可能になった。

カゼミロ

クラブ：マンチェスター・ユナイテッド

これまでの代表戦での成績：75試合7ゴール

理由：怪我？

今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドではかなりの批判を受けてしまったカゼミロ。プレミアリーグでのパフォーマンスは落ちていると言われたが、ブラジル代表ではまだまだ重要な存在だった。

彼は先月末に行なわれたFAカップの決勝を前にしたウォーミングアップで筋肉の張りを訴え、出場を回避。ただその後の報道では「怪我はしていなかった」とも言われており、何を理由にしてメンバーから外れたのかは定かではない。

リシャルリソン

クラブ：トッテナム・ホットスパー

これまでの代表戦での成績：48試合20ゴール

理由：怪我

今シーズンは31試合に出場して12ゴール4アシストを記録したリシャルリソン。一時期は精神的な問題もあって調子を落としたものの、今季はメンタルヘルスケアの甲斐あって完全復活を遂げた。

しかしブラジル代表を率いるドリヴァウ監督によれば、リシャルリソンはシーズン終盤に負傷したとのことで、代わりにFCポルトのエヴァニウソンが呼ばれている。

チアゴ・シウヴァ

クラブ：チェルシー

これまでの代表戦での成績：113試合7ゴール

理由：戦術

39歳になったチアゴ・シウヴァ。このところはなかなかブラジル代表に招集されていなかったが、コパ・アメリカではキャプテンとして呼ばれるのでは…と言われていた。

ただメンバー発表にその名前は入らず。ドリヴァウ監督はその理由について「彼はブラジル代表での歴史を作ってきた尊敬すべき選手だが、彼を招集しないことが現時点で最善だと考えている」と話し、戦術的なものだと明かしている。

ガブリエウ・ジェズス

クラブ：アーセナル

これまでの代表戦での成績：64試合19ゴール

理由：戦術

今シーズンはアーセナルで34試合に出場して8ゴール8アシストという成績だったガブリエウ・ジェズス。昨年のアルゼンチン戦を最後にブラジル代表からは遠ざかっている。

アーセナルも現在彼を他のクラブに放出する可能性があると伝えられており、パフォーマンスが一時期よりも低下していることが懸念されている状況だ。4月には彼自身が軽い痛みをずっと抱えながらプレーしていることを明かしていた。

アントニー

クラブ：マンチェスター・ユナイテッド

これまでの代表戦での成績：16試合2ゴール

理由：戦術

エリック・テン・ハフ監督の誘いでアヤックスからマンチェスター・ユナイテッドに移籍して以来、なかなかその力を発揮できずにいるウインガー。今季もファンから批判の対象になっている。

ブラジル代表ではこれまで16試合に出場して2ゴールを決めているが、昨年9月のボリビア戦が最後のセレソン入りとなっている。

ネイマール

クラブ：アル・ヒラル

これまでの代表戦での成績：128試合79ゴール

理由：怪我

最後はやはりネイマール。今季パリ・サンジェルマンからサウジアラビアのアル・ヒラルへと移籍し、世界でも最も大きな額の報酬を受け取る選手の一人となった。

しかしながらサウジアラビアでデビューしてから間もなく、ブラジル代表での試合において前十字靭帯を断裂する大怪我を負ってしまい、長期離脱に。コパ・アメリカにも間に合わず、今回はメンバーから外れることになった。