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滋賀・高島の「料理と氷菓 禾果漂馨」で、山の幸と湖の幸を味わう素敵なランチ時間を

  • 2024.6.7

琵琶湖の北部に位置する高島は、森と湖に育まれた自然豊かな町です。その森に抱かれたレストラン「料理と氷菓 禾果漂馨(かかふか)」は2024年2月にオープンしたばかりですが、滋賀や高島の食材を使ったコースが評判で、早くも予約のとれない店になっているそう。多彩な山の幸や湖の幸から紡ぎ出される、滋味深い料理の数々を味わってみませんか?

滋賀・高島の「料理と氷菓 禾果漂馨」で、山の幸と湖の幸を味わう素敵なランチ時間を
滋賀・高島の「料理と氷菓 禾果漂馨」で、山の幸と湖の幸を味わう素敵なランチ時間を

メタセコイヤ並木近くの一軒家レストラン

滋賀・高島の「料理と氷菓 禾果漂馨」で、山の幸と湖の幸を味わう素敵なランチ時間を
背の高い木々に囲まれた森の中のレストラン

「料理と氷菓 禾果漂馨(かかふか)」へは、JR湖西線マキノ駅からバスに乗りマキノ支所前で下車。山へ向かってしばらく歩くと森が開け、そこに現れる一軒家が禾果漂馨です。車であれば駅から5分程度の距離。山小屋の様でありながらも、スタイリッシュな雰囲気を感じるこの姿を見るだけでも、期待が高まってきます。

食材からの声を聞きながら創り出される料理の数々

滋賀・高島の「料理と氷菓 禾果漂馨」で、山の幸と湖の幸を味わう素敵なランチ時間を
木を基調にしたナチュラルテイストのインテリア

お店を営むハタノ夫妻は、惜しまれつつ閉店した「高島ワニカフェ」の元店主。以前はカフェらしいカジュアルなスタイルでしたが、心機一転、料理を前に打ち出したレストランをオープンする運びとなりました。

その心意気は、「禾果漂馨」という店名にも表現されています。「禾果」は穀物と果物、「漂」は漂う舟にたとえた山と湖のある高島、「馨」は声を表し、高島で料理を通して自然や生産者の声を感じて欲しいという意味だそう。地元の無農薬野菜や湖魚など滋賀ならではの素材を使ったメニューをメインに据えています。

ランチのコースは3種、まずは気軽なショートコースから

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アミューズは鮒寿しのフィナンシェ。食材の説明もしてもらえる

アミューズ、前菜(サラダ)、スープ、メインの4品からなるショートコース(2980円)を、さっそくいただきましょう。

アンダープレートにサーブされる一品目はアミューズ。滋賀県の郷土食でもある鮒寿しを練りこんだフィナンシェです。まずは何も付けずそのままいただくと、鮒寿しのもつ塩気が食欲をそそります。次は添えられたあんずジャムを付けて。ジャムには砂糖が使われていないのですが、食事の前であればこその気遣いが感じられます。

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サラダには、高島の自然豊かな里山の中で育てられた無農薬野菜がたっぷり

二品目のサラダは、禾果漂馨のエッセンスがぎゅっと盛り込まれた一皿。地元みなくちファームさんで収穫された彩も鮮やかな無農薬野菜をメインに、この土地にゆかりのある食材がたっぷり使われています。

たとえば、スパイスを効かせてトマトで煮込んだ塩サバ。高島は、古くから福井県の若狭で獲れたサバを京の都へと運ぶ鯖街道の宿場町でした。また、きれいなオレンジ色は、福井のブランド魚である「ふくいサーモン」のマリネ。季節によっては、鮎の稚魚である湖魚の氷魚(ひうお)も登場するそう。さらに、自家製のポークハムも盛り込まれている手の込んだ逸品です。

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パンは、高島のタキノベーカリーが禾果漂馨のために焼き上げたもの

次は、ダブルマーコットという柑橘類が浮かぶ無農薬ニンジンのスープ。カレンデュラというエディブルフラワーが散らされ、イタリアの太陽のような色合いです。ニンジンと柑橘類は味の相性も抜群。

また、パンも高島の農家から仕入れた無農薬小麦を使用。丸い米粉のパンはもっちりとした食感でスープにもよく合います。

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パスタの器は、高島を拠点に活動する作家さんの作品

いよいよメインの登場です。「パスタ 桜鯛のオイルソース レモンパン粉がけ」は、レモンが爽やかに香る一皿です。食感のアクセントになるパン粉は、わざわざライ麦パンからパン粉を作り、レモンの皮で風味付けをしたもの。ここでも、料理の中にフルーツが巧みに取り入れられています。

コースの内容は、旬の素材を使うので時々によって異なります。また、ショートコースにデザートやプチフール、コーヒーの付いたスタンダードコース(3980円)や、おまかせのスペシャルコース(5580円)は特別な日の贅沢ランチにどうぞ。

テイクアウトのジェラートや、おみやげには焼菓子を

滋賀・高島の「料理と氷菓 禾果漂馨」で、山の幸と湖の幸を味わう素敵なランチ時間を
ジェラート「イチゴとビーツ」と「キンカンとミルク」各600円

食後は、ジェラートをテイクアウトして、徒歩ですぐのメタセコイヤの並木道をさんぽしてみませんか?

常時5種類ほどがそろうジェラートは、旬のフルーツや野菜が使われているのが特徴です。たとえば、きれいな紅色をしたジェラートの素材はイチゴとビーツ。もちろん、イチゴは高島の農家さんから、ビーツは近所のみなくちファームさんから仕入れる地元の味です。上にちょこんとのった自家製のビスコッティも、高島の米粉を素材にしたものだそう。

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おみやげには、滋賀の無農薬素材 を使った焼き菓子を

ショーケースには、パウンドケーキやスコーン、サブレなどの焼き菓子も。ここでも高島や滋賀県内で収穫された無農薬小麦や、きなこが使われています。気の利いた手みやげにもなりそうですね。

禾果漂馨の料理やスイーツが美味しいのはもちろんのこと、それ以上に実感できるのは土地の豊かさ。野菜や果物、米や小麦が実り、琵琶湖や若狭の魚にも恵まれ、四季折々の味が楽しめるなんて最高です。さらに、コースのアミューズから最後まですべてが繊細で、ハタノ夫妻の生産者や自然への敬意が料理を通じて伝わってくるようです。

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2.4kmにわたりメタセコイアが約500本植えられている並木道

禾果漂馨のある高島には、メタセコイア並木をはじめ、びわこ箱館山、白髭神社など、湖国ならではの風景を楽しめるスポットも豊富。京都からは電車や車で1時間半ほどの距離です。この夏は、ひと足のばして、高島で湖国の味を楽しんでみませんか?

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