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横尾忠則氏が制作した「浅草花やしき170周年記念特別ポスター」限定170部先行予約開始

  • 2024.6.7
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世界的なグラフィックデザイナー&現代アーティストの横尾忠則さんが手がけた『浅草花やしき170周年記念特別ポスター』特注アルミケース筒入り/55,000円(税込)が、7月18日(木)に限定170部発売される。6月11日(火)17:00より、アートのある暮らし協会特設サイトと東京・浅草花やしき園内お土産店舗「マルハナ商店」にて、先行予約を開始する。

昭和レトロの面影を残す遊園地

「浅草花やしき」は、江戸時代の1853年(嘉永6年)に、牡丹と菊細工を主とした花園として誕生した。明治に入り、和洋折衷の自然庭園として庶民に愛され、浅草が東京の繁華街の中心になるにつれ、園内には楼閣や展示場、遊戯機器などが続々と設置された。大正から昭和の初めには、動物園としても有名になった。

第二次大戦をはさんで1947年(昭和22年)に「浅草花屋敷」として再開園、53年にはローラーコースターなど現在につながるアトラクションが生まれ、昭和の代表的な遊園地として人気を集めた。近年、各地にあった日本型の遊園地が姿を消していく中で、唯一昭和の面影を残す遊園地として、そのレトロな雰囲気が改めて人気になっている。2023年には開園から170周年を迎え、現存する最古の遊園地「浅草花やしき」の新たな時代がスタートした。

多岐にわたり活躍する世界的アーティスト

横尾忠則さんは、20歳でグラフィックデザイナーとしてデビュー。1969年に第6回パリ青年ビエンナーレ版画部門グランプリを受賞、72年にはニューヨーク近代美術館で個展が開催されるなど、日本人のアーティストとして最も早くに海外で評価を得た。また、70年大阪万博「せんい館」の建築デザイン、ベルギー国立20世紀バレエ団の舞台美術、映画やテレビドラマに出演、小説『ぶるうらんど』で泉鏡花文学賞を受賞するなど、その活躍は多岐にわたる。

82年に「画家宣言」して以降は、多彩にして自由闊達な絵画作品を描き続け、国内外で数えきれないほどの展覧会を開催し、国内外で多数の賞を受賞。同時に多数のポスターデザインなども手がけてきた。2023年には芸術院会員、文化功労者にも選ばれている。

高齢になるとともに絵画制作に集中していたが、今回久しぶりに「浅草花やしき」の記念特別ポスターを制作。今年88歳を迎える“横尾忠則の現在”を感じさせるポスターが完成した。

アートでもデザインでもない花やしき

完成したポスター用の絵の前で、「腱鞘炎で手が震えるからまっすぐな線が引けないのだけど、それが面白いんですよ」と語る横尾さん。あらゆる運命や起きたことを受け入れて作品に活かす、彼流の創作論だ。また、描いていて偶然「ASAKUSA」の中の最後に「USA」の3文字を見つけ、「浅草の中にアメリカがあるっていうのが面白いよね」と、目を惹くタッチで描いている。

横尾さんの作品に対する感想は「アートにならないように、マンガに近いけどマンガでもない、もちろんデザインでもない、そういう真ん中に花やしきがあるのではないかな」。そして「浅草花やしきはレトロな感じなので、ポスターもレトロにして、ポスターらしくないポスターを描きました」とコメントしている。

ポスターには、自筆シリアルナンバーと

サインが入り、

飛行機のプロペラ部分を横尾さん自身が1点ずつ手描きで白く手彩色する。サイズは、縦1030×横728mmのB1サイズ。

横尾忠則さんが手がけた『浅草花やしき170周年記念特別ポスター』を手に入れて、昭和レトロを味わってみては。

■浅草花やしき 住所:東京都台東区浅草2-28-1 営業時間:10:00〜18:00(最終入園は閉園30分前) 天候により変動あり

アートのある暮らし協会特設サイト:https://www.reservestock.jp/stores/article/10310/Zjk3ODBlNzc0N

(山本えり)

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