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「センスは読書で磨かれます」アートアドバイザー奥村くみさんの大人のための読書術

  • 2024.6.7

アートアドバイザーとしてアートの魅力をイベントやアートフェアなどで発信している奥村くみさん。 実はアートと同じくらい本への情熱が深く、これまで自身のインスタグラムを中心に本の紹介をしてきました。

「本もアートも好みは人それぞれ。自分の知らない、あるいは好みではない作品にも、たくさんの方が心を寄せ、親しみを持っています。そんな当然のことに気づいてから、SNS上で、お薦め本を少しずつ紹介するようになった」と言います。

そんな奥村さんのご自宅で、本のある暮らしについてお話を伺いました。



アートのお仕事をされているだけあって、ご自宅はまるでギャラリーやおしゃれなカフェのような素敵な空間です。

それにしてもこんな空間で読書ができたら、どっぷりと本の世界に没入できそうです。

料理をしながらでも読書したくなる

没入するといえば、奥村さんは読むのが止まらないくらい面白い本だと、料理をしながらでも読書を続行することがあるのだとか。そんなときのメニューは、迷わず煮込みものをチョイス。読書も進むうえに、お料理もグッとおいしくなると言います。

おいしい匂いを感じながらの読書時間は至福のひととき。たまに煮汁がページに飛んでしまっても気にしないそう。




時間ができるとソファに腰かけて、リーディングピローやクッションなどをひざに置いて読書をします。外出する際は、その日の気分で持参する本を決めて、お気に入りのブックカバーを巻き、バッグにポンっと入れて出掛けるそうです。

好きな本と出合うためには


奥村さんは知り合いの方から「何を読んだらいいのかわからない」という質問を投げかけられる機会が多いとか。

そんなときはーー

「わかります。ある程度の年齢に達すると読書迷子になってしまう感じ。読み逃している日本の純文学をかたっぱしから読んでみる、もちろん悪くない選択です。でも自分の読書生活を顧みると挫折する確率も高そう。近くに充実した図書館がある方は、その点とても幸運です。無数の本の中から手に取って、読みたい一冊を探すことができるのですから。もちろん気になる本をポチる、というのがいちばん楽かもしれません。ただ、やはり自分で実物を書店で確認した方が、読了につながる確率は高いでしょう」

センスを磨きたい、もっと人生を豊かにしたい。そう思ったら、まずは奥村さんのアドバイスのように気になる本をみつけてください。図書館でも書店でも、本の森を歩いていくうちに、自分にぴったり合う1冊がみつかるはずです。


お話を聞いたのは…

奥村くみ
アートアドバイザー。インテリアコーディネーターとして長年数多くの個人宅、医院、モデルハウスなどを手掛ける。2004年よりアートのある暮らしの豊かさを多方面から提案。2014年より毎年、大阪・堂島で開催されているアートフェア「ART NAKANOSHIMA」のディレクター。2021年に奈良・明日香にプライベートビューイングルーム「quo/toこぉと」を開設。無類の本好きで、自身のインスタグラムに時折投稿する本紹介の文章も人気。
HP:www.allier.jp
Instagram:@allierart93
note:@noartnolife93

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