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『ミッション・インポッシブル』トム・クルーズのヤバすぎアクション3選 ぶっとび撮影裏話も

  • 2024.6.7
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映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』場面写真 写真提供:AFLO width=
映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』場面写真 写真提供:AFLO

トム・クルーズ主演のスパイアクション超大作『ミッション:インポッシブル』。往年の人気ドラマ『スパイ大作戦』を基に、トム演じるイーサン・ハントがIMFエージェントを率い、世界を股にかけて実行不可能(インポッシブル)なミッションを遂行する本作は、ドラマから受け継がれるアイコニックなテーマ曲を耳にしただけで胸が高鳴るが、見どころはもちろん、トムが魅せる命知らずのヤバすぎアクションの数々。今回は中でも、あり得なさが半端ないアクション3選をピックアップして紹介する。

【写真】“イーサン”トム・クルーズのヤバい超絶アクションを写真でチェック

『ゴースト・プロトコル』世界一の超高層ビルの外壁をスパイダーマンのごとく這い上がれ!

2011年に公開されたシリーズ第4弾『ゴースト・プロトコル』で、IMFのメンバーは今も世界一の高さを誇るドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファに。サーバーに文字通り“外から“侵入するため、イーサンは全高829.8mの外壁を、123階から130階まで、なんとも心許ない密着グローブだけを頼りによじ登るミッションに挑む。しかも戻りは、身体に巻き付けたロープの長さが届かず、ジャンプで部屋に飛び込むから観ているこちらも命が縮む思いだ。

劇中イーサンもひるむスタントを、トムはハーネスを頼りに自ら行った。敵の到着まで26分の設定だったが、実際の撮影でも、ハーネスに負荷がかかり血流を阻害すること、ヘリコプターによる撮影が30分に限られていたこと、またIMAXカメラのフィルム尺の限界もあり、短時間で行うことを要した。トムは、ブルジュ・ハリファの外壁を質感から温度まで再現したガラスの壁で訓練を重ね、撮影に挑んだそうだ。

後に、本作を観たマット・デイモンがレストランでトムにばったり遭遇。『ボーン』シリーズで自身もアクションをしているマットは、どうやったらあんなスタントが出来るんだと聞いたそう。その秘訣についてトムは、「セキュリティ担当者に危険すぎるからダメだと言われた。だから別のセキュリティ担当者に会ったんだ……」つまりトムを阻むものは、高さでも恐怖でもなく、危険性を訴えるセキュリティ担当者だったという…。

『ローグ・ネイション』飛び立つ軍用機にしがみついて侵入せよ!

トムが高所恐怖症でないことは前作でも証明されたが、シリーズ第5弾『ローグ・ネイション』(2015)では、幕開け早々、飛び立つ軍用機エアバスA400Mにイーサンが生身で飛び移り、機内に侵入を試みる。機体にしがみつくトムが強風に晒され、端正な顔やいつも完璧なヘアが乱れる。開始早々繰り広げられるあり得ないスタントに、観ているこちらもアドレナリンが大爆発するが、「デジタルのトムもフェイクの飛行機もなし。彼は本当にエアバスに括り付けられた」と撮影監督のロバート・エルスウィットが証言するように、トムはここでも、CGもスタントダブルも使わずに自らスタントに挑んだ。

撮影は、エアバス社のフライトテストチームの協力のもと、実際にイギリスにあるウィッタリングの英空軍基地で行われた。100ノット以上の速さで飛び立つA400Mにしがみついたまま、トムは最高で1000フィート(約304m)の上空に6~8分も滞在。機体のドアと機内の床面にワイヤで固定され、すさまじい風を受ける中で演技をするため、目を保護する特別なコンタクトレンズを着用。何かが当たれば悲劇は免れないため、滑走路の掃除をぬかりなく行い、小石一つない状態に。また天気のコンディションも注視され、鳥がいないことも確認された。エルスウィットはこの撮影を振り返り「本当にクレイジーだった」と素直な感想を隠さない。

『デッドレコニングPART1』崖からバイクで飛び降りろ!

そして第7弾『デッドレコニングPART1』でトムはついに、ハーネスも身に付けず、絶壁の崖からバイクに乗ったまま華麗にダイブし、パラシュートで降り立つ。もはやここまでくると、観ているこちらは危険レベルに強弱の差などつけることができないが、これぞトムの「俳優人生で最も危険なスタント」だという(更新される可能性大)。

このシーンのためスタッフは、英オクスフォードシャーの採石場にジャンプ台と着地点を備えたモトクロスバイクのコースを設置。トムは午前中にパラシュートジャンプ、午後はモトクロストレーニングと傾斜台からのジャンプという訓練の日々を数ヵ月にわたって過ごした。実際の撮影のためにノルウェーの断崖に作られた傾斜台は、長さ203m、高さ17.5mに対し、幅は3m。撮影用のドローンとタイミングを合わせるため、決められた速度で走り切らなければいけないが、視線を手元に落とすと、たった3m幅のコースからはみ出してしまう。そこで彼はスピードを体感で判断できるようになるまで、練習を重ねたそうだ。

プロモーション中トムはこの撮影を振り返り、自身が深刻なケガを追った場合にそれまで撮ったものが無駄になることを避けるため、初日にこのシーンの撮影を行ったと、嬉々として明かしている。また、2022年にカンヌで開催されたマスタークラスで、自らスタントを行うことにこだわる理由について聞かれたトムは、「ジーンケリーに、なぜ自分でダンスをするのかと聞いた人はいないですよね」と答えたそうだ。トムにとって生身で崖から飛び降りることは、『雨に唄えば』や『巴里のアメリカ人』で知られるミュージカルの大スターがダンスをするのと同じこと……我々と感覚が違うことだけは確かなようだ。(文:寺井多恵)

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