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「コーヒードリッパーは何を買う?」現役キャンパーのレビュー付きおすすめ6選

  • 2024.6.7

キャンプでコーヒーを楽しむために欠かせないのがドリッパー。
そこで、編集部がおすすめするユニークなドリッパーを紹介しよう!
実際にドリップしてみたレビューも付いているぞ。

■Wee!Hub/美しすぎるドリッパー Beaudrip

価格:1万3200円
サイズ:64×94×81㎜/重量:87g
お問い合わせ先:パーツ精工 ℡.080-3691-8164

収納サイズは60×94×9㎜。本革ケースセットは1万8400円。

精密に切削された組み立てパーツは、本体に収納されている。

名刺ケースのような本体を開けるとパーツが収納されていて、それを組み立てるとドリッパーになる。
アルミ削り出しで、工作精度の高さや本体開閉にマグネットを使用するギミックなど、細部にまでこだわった作りが所有欲を満たしてくれる。
ドリッパーのタイプは台形の3つ穴式なので、3投式で抽出してみた。

〈ドリップレビュー〉落ちが遅いので焦らずゆっくり注湯を

〈レシピ〉
豆量:10g 粒度:中細挽き
湯量:140g 湯温:93℃
注ぎ方:3投式

①ペーパーフィルターは、台形タイプのなかで最小の1〜2人用を使用する。

②コーヒー粉10gをドリッパーに入れる。スケールを使うと正確に重さを量ることができる。

③蒸らし作業を行うために、20gの湯を注いでコーヒー粉全体を濡らして20秒間蒸らす。

④「の」の字に注湯。粉が膨らんだら止め、1/3ほど沈んだら再度注湯。これを3度繰り返す。

⑤トータルで140gの湯を注いで、120gのコーヒーを抽出すればできあがり。

●使用後の感想
落ちるスピードが遅いので、コクのある仕上がりになった。
フィルターが小さく、すぐに水面が高くなるので、3投でも水面が上がってしまうようなら4〜5投に分ける。
フチのギリギリまで注ぐと味が薄くなってしまう。
淹れ終えたあとは持ち手となる脚部が熱くなるので注意。

■ユニフレーム/コーヒーバネットcute

価格:2,200円
サイズ:φ110×70㎜/重量:46g
【お問い合わせ先】新越ワークス ℡.03-3264-8311

バネ状の本体を支える脚部は3脚なので安定してセットできる。

収納はφ11×2㎝とフラット。持ち運びやすいケース付き。

フラットにたためるバネ状のドリッパー。
壁面がないのでコーヒー粉から出るガスが逃げやすく、湯の通りが速いことからスッキリとした味わいになるのが特徴だ。
2人用の本モデルのほかシェラカップ用の「sierra(1,800円)」と4人用の「grande(2,400円)」もある。
今回はコクや苦みを引き出せるよう、一点注湯で注いでみる。

〈ドリップレビュー〉バランスのいいスッキリした味わい

〈レシピ〉
豆量:10g 粒度:中細挽き
湯量:140g 湯温:93℃
注ぎ方:一点注湯

①ペーパーフィルターは、円錐タイプの1〜2人用を使用。本セットには10枚が付属する。

②湯煎したドリッパーとサーバーをスケールに載せ、1杯分10gのコーヒー粉を入れる。

③コーヒー粉全体が濡れるように湯を注ぎ20秒間蒸らす。湯の量は粉の倍の20gを使用。

④蒸らしが終わったら、液面の高さを一定に保ちながら、中心だけにゆっくりと湯を注ぐ。

⑤140gの湯を注ぎ終えたら最後まで落としきる。これで約120gのコーヒーが抽出された。

●使用後の感想
湯が落ちるのが速いので抽出時間が短く、酸味の立ったスッキリとした味わいに仕上がった。
それでも一点注湯で注いだぶん、ややコクがある味わいとなっている。
ただ物足りなさも感じるので、1杯分のコーヒー粉を12gに増やして、濃く抽出してもいいかもしれない。

■ゼブラン/V60フラットドリッパー 02 PLUS Zebrang

価格:1,870円
サイズ:132×125×88㎜/重量:95g
【お問い合わせ先】ハリオ商事 ℡.0120-398-208

シリコン製の本体とプラスチック製の脚部に分かれている。

本体を巻いてボタンで留め、脚部にはめ込んで固定する。

世界に評価されたハリオ「V60ドリッパー」をアウトドア用に再現。
本体はシリコン製でコンパクトにたためるのが特徴だ。
V60同様、リブ(本体内側にある筋状の出っ張り)が高いので、湯の落ちるスピードが速く、酸味や甘みが強調される傾向にある。
今回はドリッパー内の液面を一定の高さに保つため、1投式で抽出してみた。

〈ドリップレビュー〉コクが抑えめな甘みと酸味が立った味

〈レシピ〉
豆量:10g 粒度:中細挽き
湯量:140g 湯温:93℃
注ぎ方:1投式

①ペーパーフィルターは円錐タイプの1〜4人用。コンパクトながら4人分まで淹れられる。

②スケールに載せたドリッパーとサーバーにコーヒー粉を入れる。使うのは1杯分10gの量。

③入れたコーヒー粉に20gの湯をまんべんなく注ぎ、20秒間蒸らし作業を行う。

④蒸らしが終わったら、中央に「の」の字を書くように湯を注ぐ。湯は1回で注ぎ切る。

⑤140gの湯を注ぎ、120gのコーヒーを抽出。比較的透明度の高いコーヒーができあがった。

●使用後の感想
コーヒーバネット同様、抽出時間が短いので酸味が立つスッキリとした味わいに仕上がった。
豆の種類によってはコク不足にも感じられるので、その場合は一点注湯で淹れるのもおすすめ。
2〜4杯なら豆は1杯あたり10gでもいいが、1杯分なら12gにして濃く抽出してもいい。

■キャプテンスタッグ/フォルダブル ステンメッシュフィルター(フック付き) 1-2CUP

価格:2,640円
サイズ:130×80㎜/重量:15g
お問い合わせ先:キャプテンスタッグ
℡.0256-35-3117

フィルターがドリッパーを兼ねるので非常にコンパクト。

カップの縁にフックをセットすればすぐにコーヒーを淹れられる。

カップにセットするためのフックが取り付けられたステンレスメッシュ製フィルター。
金属フィルターで抽出したコーヒーは、コーヒーオイルや微粉が含まれ、豆の味をダイレクトに感じられるのが特徴だ。
このほかに2〜4カップ用(2,860円)、円錐タイプの1〜2カップ用(2,640円)、2〜4カップ用(2,860円)もある。

〈ドリップレビュー〉ペーパーフィルターに近い味わいに

〈レシピ〉
豆量:10g 粒度:中細挽き
湯量:140g 湯温:93℃
注ぎ方:3投式

①本体そのものが1〜2杯用のフィルターなので、ペーパーフィルターは不要だ。

②ペーパーフィルターを使わずに直接コーヒー粉を入れる。
使った粉の量は1杯分の10g。

③20gの湯をコーヒー粉全体に染み込ませるように注いで、20秒間蒸らしを行う。

④「の」の字に湯を注ぎ、粉が膨らんだら止め、1/3ほど沈んだら再注湯。これを3回行う。

⑤140gの湯を注いだら1杯分の抽出は終了。
120gのコーヒーができあがる。

●使用後の感想
思いのほか湯の落ちるスピードが速く、スッキリしていて少し酸味が立つ味わいに。
非常に目が細かいので、金属フィルター特有のオイル感は少なめで、微粉も少ししか含まれなかった。
しかし飲み終えたあとには微粉の豆感があり、豆本来の味がよくわかる。

■スタンレー/クラシックプアオーバー

価格:5,500円
サイズ:129×110×120㎜/重量:200g
お問い合わせ先:ドウシシャ

本体、フィルター、キャップに分解できるので楽に清掃できる。
ただ、折り畳んだりはできないので収納サイズは大きめ。

ドリッパー内部に筒状のステンレスフィルターが装備された、ペーパーフィルター不要のドリッパー。
大半のスタンレー製品にマッチするようにデザインされている。
コーヒー粉を蒸らしたら目盛りまで一気に湯を注いで成分を抽出する。
目盛りは240㎖・350㎖・470㎖・590㎖と刻まれているので、今回は240㎖で抽出してみた。

〈ドリップレビュー〉金属フィルター特有の豆本来の味が楽しめる

〈レシピ〉
豆量:15g 粒度:中挽き
湯量:240g 湯温:93℃
注ぎ方:蒸らし後一気に注ぐ

①フィルターは、本体中央にセットされている小さな穴が開いた筒状のステンレス製パーツ。

②ドリッパーに15gのコーヒー粉を入れる。
中細挽きでは目詰まりを起こすので粉は中挽き。

③コーヒー粉全体が湿るように湯を注ぎ、20秒ほどコーヒー粉を蒸らす。

④フィルターに湯がかからないよう円を描くようにいちばん下の目盛りまで湯を注ぐ。

⑤金属フィルター特有のコーヒーオイルが表面に浮き、微粉が多いぶん少し濁っている。

●使用後の感想
思いのほかスッキリした味わいだけれど、コーヒーオイルが浮いていて、微粉もけっこう出るのでボディ感がある。
中挽きでも少し目詰まりしがちなので、説明書通りスプーンなどで攪拌するか、コーヒー粉を中粗挽きくらいにして淹れてもいいかもしれない。

■カリタ/Drip Buddy 102

価格:1万450円
サイズ:170×125×240㎜/重量:700g
お問い合わせ先:カリタ ℡.045-440-6444

使用時と違う順番に重ねれば、収納時は高さ175㎜に抑えられる。

シャワーポットに湯を入れると小さな穴から湯がゆっくり落ちる。

細口ドリップポットで数回に分けて注湯することなく、一気にシャワーポットへ湯を注ぐだけでコーヒーを淹れられるドリッパーセット。
カリタ独自の3つ穴式台形ドリッパーを採用しているので、コクのある濃厚な味わいが得られる。
シャワーポットの目盛りは3カップと4カップが刻まれているので、3カップを抽出してみた。

〈ドリップレビュー〉酸味と甘み、苦みなどバランスのとれた味

〈レシピ〉
豆量:30g 粒度:中細挽き
湯量:450g 湯温:93℃
注ぎ方:一気に注ぐ

①ペーパーフィルターは、台形タイプの2〜4人用を使用。これをドリッパーにセットする。

②コーヒー粉は1杯分10gとして、3杯分30gのコーヒー粉をドリッパーに入れる。

③ポットの上にドリッパー、シャワーポットを順に載せ、シャワーポットに3杯分の湯を注ぐ。

④3杯分の湯およそ450gを一気に注いだらフタをする。蒸らす作業は行わなくてもOKだ。

⑤3杯分淹れたこともあって、1杯分淹れたコーヒーよりもやや濃いめに抽出された。

●使用後の感想
杯数分を多くするほど濃いめに抽出される傾向があるためか、今回使用した6モデル中、いちばんコクと苦みのあるバランスのとれた味わいに仕上がった。
ただし、一気に注げるからと沸騰直後の湯を入れると雑味が出るので、温度を測るかしばらく置いてから注ぎたい。

出典/ガルヴィ2022年12月号

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