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大河ドラマで“主役を食った”名脇役は?スゴい演技を披露した俳優(2)斬首シーンがキツい…辛すぎる最後とは?

  • 2024.6.6
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佐藤健【Getty Images】

日本ドラマ作品の代表格であるNHK大河ドラマ。主人公の人生と歴史のうねりを1年かけて描く壮大なドラマは、脇役にも若手実力派から往年のベテランまで幅広く起用。中には主役に匹敵するほどの名演技を見せる者も。今回は歴代大河ドラマの中で、視聴者の脳裏に焼きついた名脇役をセレクト。作品の魅力とともに紹介する。第2回。(文・寺島武志)

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『龍馬伝』佐藤健(岡田以蔵)

放送期間:2010年1月3日~11月28日
脚本:福田靖
最高視聴率:23.6%
キャスト:福山雅治、香川照之、大森南朋、広末涼子、寺島しのぶ、真木よう子、貫地谷しほり、武田鉄矢、高橋克実、児玉清、上川隆也

【作品内容】

風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、三菱財閥の礎を築いた経済人・岩崎弥太郎の視線から描いた本作。土佐から江戸、そして世界へ…。龍馬の行くところ、時代が怒とうのように動き始める。

土佐に生まれた名もなき男が、幕末の動乱で薩長同盟に尽力し、明治維新を大きく進める原動力となった姿を映し出している。

【注目ポイント】

佐藤健が演じた龍馬の幼馴染みの岡田以蔵は、心優しく裏表のない青年で、龍馬を慕う。勤王党員だが、頭が回らず剣術の腕しか取り柄がないため、党が藩の実権を握っても役目を与えられず、その純粋な性格を、大森南朋演じる武市半平太に利用され、暗殺者に仕立て上げられる。

以来、武市の役に立ちたい一心で勤王党の政敵を次々と暗殺し、「人斬り以蔵」の異名で呼ばれる。殺人に手を染め続けたことに苦しみ、勝海舟の暗殺に赴いた際に龍馬と再会し、そのまま勝の護衛に転向して人斬りから足を洗う。土佐勤王党の瓦解を機に罪人として捕らえられ、最後は斬首されるという非業の死を遂げる。

奇しくも佐藤は、ほぼ同じタイミングで、『るろうに剣心』(2012)の実写映画版の主役オファーが届き、主人公の緋村剣心は、かつて“人斬り抜刀斎”と恐れられた伝説の暗殺者だったが、心を入れ替え「不殺(殺さず)」の誓いを立て、人のために斬れない逆刃刀を振るうという正反対のキャラクターを演じることになる。

殺陣のシーンは『龍馬伝』に出演したことによって身に付け、『るろうに剣心』でも活かされたと語った佐藤。時代劇初挑戦となった本作でも、主役の福山雅治に匹敵する存在感を発揮した。

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