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価値観に溝を感じました… 友だち付き合いを優先する夫婦が見舞われた「ホームパーティでのトラブル」【前編】

  • 2024.6.5

男女の関係において、“価値観”については議題にあがるところでしょう。価値観が同じ相手とは良好な関係が築けるというのが一般的な意見です。静香さん(仮名・33歳)も、価値観の同じ夫と穏やかな生活を送っていたそうですが、あるとき関係に溝が生じたと言います。当時の状況を詳しくお聞きしました。

価値観の合う男性と出会い…

「夫の直弘(仮名)とは、4~5年前に共通の知り合いを介して出会いました。お互いに友だちが多く、その会も多くの友人が集まっていました。私も夫も、何より友人が1番大事というタイプ。そういった共通認識があったため、親しくなるのも早かったです。交際が始まり、スムーズに結婚となりました。
結婚後、私たちは月に1~2回、友人を10人ほど招いてのホームパーティを開くようになりました。それだけのスペースのある、少し広めの部屋を選んで住んでいました」

ホームパーティでの出会いがキッカケに

「ホームパーティをするようになって半年ほど経ったころ、夫に、“彩菜ちゃんて彼氏いるの?”と聞かれました。彩菜というのは、私が以前勤めていた会社の後輩。パーティにも参加してくれたことがありました。
“いないけど何で?”と尋ねると、“寛人が気になっているみたいなんだ”と言うのです。寛人というのは、夫の職場の同僚。なんとなく恋の始まりそうな予感です。自分たちの友人同士が恋に落ちるなんて素敵なこと。私たちも嬉しく感じました。次のホームパーティで二人を招いた際、連絡先を交換している姿を微笑ましく眺めていました」

友人同士の恋の結末

「二人の恋の行く末を案じながらしばらく経ったころ、夫から“寛人がフラれたらしい”と報告を受けました。何度か二人で食事に行ったそうですが、連絡しても返事が来なくなってしまったようなのです。私は心配になり、彩菜に連絡をしてみました。すると、“ごめんなさい”と謝られました。仕事が忙しく、それに今は彼氏も欲しい心境ではないとのこと。要するに、タイミングが合わなかったとのことでした。こればかりは仕方がないですが、私たちもどこかガッカリはしました。
ただそこでひとつ問題が。二人ともパーティの常連だけに、再び顔を合わせてしまうのはどうか……となったのです」

夫婦関係に溝ができてしまい…

「夫の意見としては、“寛人はフラれた側だから楽しませてあげたい”と、パーティに参加させたいとのこと。しかし私としては、彩菜に非はなく、今まで通りパーティ呼んで楽しい時間を過ごしたいという願望がありました。
悩んだ挙句、夫がある提案をしました。“二人が友だちになればいいんだ”と言うのです。夫は“男女の友情はある派”であり、友だちになって友好関係を築けばいいと言うのですが、人の心はそんなに簡単じゃありません。友だちになるにしても、期間は必要なはずです。強引に推し進めようとする夫を見て、私は違和感をおぼえました。初めて友だちに関することで意見に食い違いが生じ、なんとなく、夫婦関係に溝を感じた出来事でした」

“ホームパーティをキッカケに夫婦関係に溝を感じた妻の告白”をご紹介しました。
価値観が同じであったとしても、そのなかで多少のズレは存在します。逆に、同じ価値観だから自分たちは大丈夫だと高を括っていると、大きなトラブルに見舞われてしまうこともあるかもしれません。
©Makizo/Adobe Stock ©metamorworks/Adobe Stock

文・塚田牧夫

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