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大切な人を次々に略奪されました…過去のしくじりに翻弄された33歳不倫妻が迎えた「地獄級の顛末」【後編】

  • 2024.6.5

結婚後も仕事一筋だった翠さん(仮名・33歳)。どうにも要領の悪い部下(航平さん・仮名・23歳)を上司として心配していたものの、次第に一人の男性として意識するようになって。航平さんからの告白で二人は不倫関係に。中途採用で入社してきた小春さん(仮名・33歳)に不倫の事実を知られるも、きちんと口止め。しかし、突然彼に「他の女性とデートする」と言われ、翠さんはあっさり捨てられてしまいます。

不倫相手に別れを告げられ悲しみに暮れる翠さん。でも、夫(新さん・仮名・35歳)に不倫がバレていなかったこともあり、とりあえず元の生活へ戻ることにしたのだとか。

元不倫相手と同僚が急接近…思いもよらない実情とは…?

「職場で航平さんと会っても、私は素知らぬ顔をしていました。そんなある日、偶然彼が小春さんと腕を組んで親しげに歩いているのを目撃して。

目が合うと、彼女は『私たちお付き合いすることになったんです』と報告し『あなたから航平さんを奪うような形になってすみません』と勝ち誇った顔を見せたのです。

私は『もう別れたのだから、航平さんが誰と付き合おうと関係ない』と言い返すので精一杯。けれども、内心『付き合う男性まで私のまねをするなんて…』とはらわたが煮えくり返る思いでした」

翠さんは過去の不貞を反省し、これからは家庭を大事にしようと考えたそう。

「夫との関係を修復するため二人でデートに出かけました。でも、彼はずっとスマホばかり見ていて…とても仲が深まるとまではいかない雰囲気。

しびれを切らした私は夫がトイレに立った隙に、いけないと思いつつ彼のスマホを盗み見ることに。すると、そこには『小春さん』という名前が表示されていたのです。

私はあまりのことに頭が真っ白に…戻って来た夫を問い詰めると『彼女は英会話スクールに通っている教え子だよ、君の同僚なんだってね』『正直、君といるより小春さんといる方が安らぐんだ』と言われて。夫は『俺と離婚してくれ』と告げると、その日のうちに家を出て行ってしまいました」

友人だと思っていたのに…話し合いの場で彼女が放った驚きの言葉とは…?

「元不倫相手と夫を略奪された私は、小春さんと話し合いの場を設けることにしました。『なぜ、私から大切な人を次々に横取りしたの?』と責めると『理由がわからないの?』『私に見覚えない? 中学生の時あなたにいじめられていたのよ』とすごまれて。

たしかに当時、私は自分のことを誰より可愛いと思っており、同級生を見下す態度を取っていて…ここにきてうっすら小春さんの記憶もよみがえってきました」

彼女の衝撃的な正体に翠さんは驚きを隠しきれなかったと言います。

「さらに小春さんは『偶然会社から出てくるあなたを見つけて、復讐するために入社した』『何もかもまねされて不愉快だったでしょ、当時と違って私もあなたと同じレベルになったと証明したかったのよ』と言い放ったのです。

ただただ黙っていると『だから、あなたが大切にしている人を奪って仕返ししたというわけ』『航平さんもあなたの夫も、簡単に私になびいたけれど、こっちは愛情がまったくないから』とニヤリ。やり切れなくなった私は、すぐにその場を立ち去りました」

自分の身につらい出来事が降りかかったものの、翠さんは仕事をするため会社に足を運んだのだとか。

「職場に着くと、周りから白い目で見られていることに気がつきました。みんなが口々に『部下を心配するふりをして、本当は相手を誘惑していたんでしょ』『上司としてあり得ない』と言っていて…どうやら私と航平さんの不倫を小春さんが社内メールで暴露した様子。

私は『不倫していたのは事実だけれど、もう過去の話なのよ』『彼も夫も小春さんに奪われたんだから』と説明したのですが…。彼女はこれ見よがしに『ひどい! すべて私のせいにするなんて』と涙ぐんで…それを見た社内の人間は小春さんの味方をしたのです。

これが原因で会社に居づらくなり、私は退職することに。過去のこととはいえ、不倫していたり、同級生をいじめていたり…その結果すべてを失うことになっても、自業自得だと思い受け入れて生きていくしかありません」

自身の過去に足元をすくわれた翠さん。しかし、日頃の行いが悪かったのだから、その分嫌な思いをしても文句ひとつ言えないのではないでしょうか。

人の道を外れることがないよう日々の心がけを大切にしましょう。

©yamasan/Adobe

文・菜花明芽

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