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【生理痛の痛みを軽減する5つの方法】 毎月やってくる女性の不調は、生活習慣の見直しで少しずつ改善を

  • 2024.6.6
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生理中なら多少の痛みがあるのは当然だから、ガマンガマン……と、無理して過ごしていませんか? 実は生理痛があるのは、健康な状態ではありません。今回は、辛い生理痛が軽くなる賢い対処法をご紹介します。

教えてくれたのは……

駒形依子先生

こまがた医院院長。東京女子医科大学を卒業後、山形県米沢市で婦人科・漢方内科として開業。『自律神経を逆手にとって、子宮を元気にする本』(PHP研究所)ほか、著書多数。

生理痛の痛み軽減のコツ #01 便秘は子宮を冷やす大きな原因

子宮内膜をはがす酵素がよく働く温度は、深部体温で37℃前後です。つまり、子宮を37℃前後にすれば生理痛は軽減します。しかし、子宮は、四方八方を腸に包まれており、腸が冷えると子宮も冷えてしまいます。その腸を冷やす原因は実は便秘です。便というのは本来熱を持っており、それをおなかの中にためたままにすると体温が上がってしまうため、自律神経の働きで冷やそうとします。結果、おなかを中心として体温が下がってしまい、子宮の冷えにつながるのです。生理痛の改善のためには、便秘の解消が大切です。

生理痛の痛み軽減のコツ #02 温かいものの飲みすぎに注意

冷たいもののとりすぎで体が冷えるのは、知っての通り。ただ、体を冷やしたくないからといって、どんなに暑いときでもホットドリンクしか飲まないというのもNG。体の中に熱がこもっていくと、自律神経は熱を下げるほうに働きすぎてしまうからです。常温の水分をとるようにするか、体が欲していて、飲むとほっとする温度のものをとりましょう。特に汗をかけない人は、ほてりやすいので注意。

生理痛の痛み軽減のコツ #03 ミネラル入りの水で水分補給

過多月経の人は、1日に300~500mLほどの経血が出ている可能性があります。経血は水分。生理が重い人は日々脱水症状を起こしているようなものなので、水分補給が必要です。利尿作用のあるお茶やコーヒーではなく、電解質(ミネラル)が入った水を飲むこと。市販のミネラルウォーターでOKです。

生理痛の痛み軽減のコツ #04 足先からの冷えを防ぐ

血液は、心臓から送り出されると、つま先を通った後、子宮や腸のほうに流れていきます。だから、足先が冷えていると、冷やされた血液が子宮、卵巣、腸に流れて冷えてしまうのです。足先を温めることが大切。靴下の重ねばきなどもいいですが、寝るときは足先から熱を放出することで眠りにつくので、靴下はNG。レッグウォーマーがいいでしょう。

生理痛の痛み軽減のコツ #05 すっきり目覚める睡眠を大切に

質のよい睡眠をとることは、体調を整えるうえで最も重要。体は、寝ている間に疲れを癒やし、ターンオーバーを整え、いるものといらないものを振り分けるなど、フル活動しているからです。目覚めたときに疲れがとれていないのが当たり前という人は、すでに不調を抱えている証拠。眠る環境を整えたり、睡眠までの時間の過ごし方を見直しましょう。

illustration:Naomi Mori text:Ema Tanaka

リンネル2024年5月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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