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要潤の悪役に「磨きがかかってる」「ハマりすぎ」の声<花咲舞が黙ってない>

  • 2024.6.5
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憎々しい雰囲気を漂わせる要潤の演技がうますぎる (C)日テレ
憎々しい雰囲気を漂わせる要潤の演技がうますぎる (C)日テレ

【写真】正義感あふれる舞(今田美桜)の「お言葉を返すようですが」にスカッとする

今田美桜が主演を務めるドラマ「花咲舞が黙ってない」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系/Huluにて配信)。6月1日に第8話が放送され、クライマックスへと向かうなか、舞(今田)が勤める銀行の経営企画部長・紀本を演じる要潤のヒールぶりが話題となっている。(以下、ネタバレを含みます)

「花咲舞が黙ってない」を新キャストで放送

同ドラマは、銀行を舞台に不正を絶対に見て見ぬふりできない花咲舞が、弱い立場の人たちのために立ち上がる姿が痛快なエンターテインメント作品。2014年、2015年に杏が主演した、池井戸潤の小説「不祥事」が原作の前ドラマ後に出版された新作小説の物語を新たなキャストでつづる。

支店を回って小さな問題に対処する臨店班となった舞の上司でバディとなる相馬健を山本耕史、舞が務める東京第一銀行の経営企画部に所属するエリート中のエリートである昇仙峡玲子を菊地凛子、昇仙峡に銀行の不祥事を隠蔽する任務を命じる経営企画部長・紀本平八を要潤、舞の叔父で「酒肴処・花さき」店主の花咲健を上川隆也が演じる。

紀本に彼岸花が贈った相手は…

第8話で今後の展開に向けたキーアイテムとして、紀本のもとに届けられた彼岸花のアレンジメントが登場した。「縁起の悪い花」と紀本が言い捨てたが、彼岸花は先祖や故人を供養する秋のお彼岸の時期に咲き始めることと毒性を持つことで、昔から不吉な花というイメージがあるもの。ラストで、その送り主が昇仙峡であることが明らかになった。

同話で舞たちが臨店した京橋支店で昇仙峡の亡き恋人・川野(平原テツ)が働いていた当時、紀本が支店長だった。銀行の利益や自分の出世を追い求める紀本と、取引先や部下を第一に考える川野は、そりがあうはずもなく、やがて紀本は川野を敵視するように。さらに紀本は悪事を川野に押し付ける出来事もあった。

そうした紀本に対し、昇仙峡が彼岸花に込めた思いは、“宣戦布告”だ。彼岸花は赤色と白色がアレンジされていたが、赤色の彼岸花の花言葉は「悲しい思い出」「情熱」「あきらめ」で、白色の彼岸花は「思うはあなた1人」という花言葉があるそうだ。白色の彼岸花が中央に1本だけあったのは、昇仙峡の心を表していると思うのは深読みにすぎないだろうか。

出演作で悪役が続く要潤に称賛の声相次ぐ

昇仙峡が立ち向かおうとしている紀本。その壁の大きさを、要潤が見事に醸し出している。部下を人とも思わないような冷たく突き放す言葉と視線はゾクリとする。

また、銀行のため、自分の出世のために立ち回ろうとする口のうまさも。舞たちの東京第一銀行は、産業中央銀行と合併を控えているのだが、第6話で両行の上層部が集まった食事会のとき、まるきりのうそはついていないと、平然と小さなことを大きく言って、相手をとりこもうとするずる賢さがあった。

要といえば、2023年に放送された連続テレビ小説「らんまん」(NHK総合ほか)での怪演も記憶に新しい。当初は“いい人”だったが、やがて主人公と対立する教授の役だ。こちらでもずる賢さが現われる場面があり、役名がトレンド入りする反響に。「やばすぎる」などSNSを大いにざわつかせた。同じく2023年の「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS系)では、物語の元凶ともいうべき悪い役どころだった。

その経緯もあり、今回の役で「嫌な役に磨きがかかってる」「安定の悪人感」「悪役ハマリすぎて嫌いになりそう」といった、最大限の称賛ともいえる声が上がっている。

これまで紀本の忠実な部下という雰囲気だった昇仙峡が反旗を翻すと知り、「手伝わせてもらえませんか」と申し出た舞。川野は憔悴していったなかでも、銀行を変えるための切り札を見つけようとしていて、それを書き留めた手帳を昇仙峡が持っている。強いタッグとなりそうだが、要が体現する紀本の冷徹さでどう対応するかもまた楽しみでもある。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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