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股関節をほぐせば痩せる? 寝たまま1分でできる動きで夢のペタ腹を手に入れよう

  • 2024.6.22

股関節を制する者は、ダイエットも不調改善も制する。

Tom Dunkley

チェックしよう! 今の股関節の状態はどのくらい?

「まず、今の股関節の状態をチェックしましょう。NGに当てはまった人は、股関節が硬い証拠。それが、やせない、太りやすい、そして不調をかかえる原因かもしれません」

片脚開脚をしたとき、伸ばしたほうのひざとつま先が真上を向いていますか?

◎伸ばしたほうのひざとつま先が、自然と真上を向いている

「伸ばした脚のひざとつま先の向きをチェック。ひざ頭とつま先が真上を向いていれば、柔軟性は適正です」

×足が内側に倒れている

「足が内側に倒れる人は、股関節が内側方向に硬くなっています。ふだんから骨盤が後傾し、お尻の筋肉を使えていないおそれがあります」

Teresa Short

股関節をほぐすとなにがいいの?

「股関節は全身の関節や筋肉とつながっているので、しっかり動かしてほぐすと、やせる体づくりに直結します。人の体には600以上の筋肉がありますが、数でいうと8〜9割は骨格を支えるインナーマッスル。ところが、股関節の硬い人はこれらがほぼ使えていません。

インナーマッスルは体のメリハリを形づくるアウターマッスルと連動し、スタイルアップをサポート。例えば、股関節につながる腸腰筋が働くとお腹を引き上げて、お尻のインナーマッスルが働くことで、ヒップアップや内ももが引き締まるという変化も現れます。

また、股関節のインナーマッスルは下半身の大きな筋肉ともつながっています。大きな筋肉=エネルギーをたくさん消費してくれる筋肉。つまり股関節をほぐすと、怠けすぎて弱くなっていた筋肉が働き、やせやすい体になります。偏りがあると、負担がかかりすぎる部分は太くなり、怠けすぎて弱い部分はいつまでたっても脂肪がついたまま。だから、スクワットをしても脚が太くなる、痩せない……といった問題が起こるのです。

もう一つ見逃せないのが、股関節を通り、全身の筋肉につながる筋膜

股関節を動かすと、筋膜を通してさまざまな筋肉が連動します。すると体が動きやすく活動的になり、血液やリンパ液の流れを促してスッキリするなど、プラスの変化が次々に起こります」

Catherine Falls Commercial

股関節が硬いことで起こる症状

筋肉に負担がかかりすぎることや、筋肉が怠けすぎることによる不調や痛み。

「股関節が硬い人の体には、怠けすぎて弱い筋肉がたくさんあります。すると“頭は疲れているのに、体は疲れている部分が一部だけ。ほとんどの体の部位が疲れていない”状態になり、“眠れない”“疲れがとれない”という不調が現れます。股関節をほぐせば、怠けすぎて弱くなっていた筋肉が目覚め、動いた分だけ筋肉も疲労します。それにより、“眠れるようになる”という、ほぐしによるよい変化が現れます」

神経系にかかわり、痛みやしびれのスイッチが入る。

「股関節の周辺にはたくさんの神経や動脈、大きなリンパ節が集まっています。股関節が硬くなれば、血流やリンパ液の巡りも悪くなって神経を圧迫し、しびれたり、むくんだりといった不調を起こしやすくなります」

血液やリンパ液の巡りが悪くなる。

「大事な要素が集中する股関節をほぐすことで、全身の血流や巡りがよくなり、結果が出るのも早いのです。また、自律神経の通り道である背骨が整うので、交感神経と副交感神経のスイッチが切りかわりやすくなります。体だけでなく、気持ちや睡眠の面でもよい影響が期待できます」

angelima

大切なのは、偏りなく股関節をほぐすこと!

体の土台であり、本来はさまざまな方向に動くはずの股関節も、偏った使い方を続けると、硬く、動きにくくなります。すると「負担がかかりすぎて硬い筋肉」と「怠けすぎて弱い筋肉」の偏りが生じます。

これらの筋肉は、交差した位置関係で現れます。例えば、座る時間の多い現代人は股関節が屈曲して硬くなりがちで、腰が後頃して頭が前に出たねこ背姿勢に。するとお腹やお尻はゆるみ、背中が張ってパンパンになり、肩は張り、あごがゆるんだりします。

全身のゆがみは、代謝の低下や痛みの引き金になり、太りやすくなったり、肩こりやひざ、腰の痛み、全身疲労などさまざまなトラブルの原因に。

大切なのは土台である股関節をほぐし、偏りなく整えること。ダイエットしたい人も健康になりたい人も、それが確実に体を変える最初の一歩であり、いちばんの近道です。

実践! 1分でできる、基本の股関節ほぐし

「基本の3ポーズで、硬くなった股関節をほぐしましょう。かかる時間はたったの1分!」

寝たままペタ腹!股関節ほぐし

【STEP1】パタパタ体操

a person lying on the back
Women's Health

1、曲げた両ひざを左に倒し右の骨盤を持ち上げる。
「両脚を腰幅に開き、両ひざを曲げて左に倒します。顔は右に、お尻の力で右の骨盤を持ち上げます。この体勢のまま大きく息を吸って胸を開き、吐きながらみぞおちを締めましょう。これを3呼吸」

注意:ひざを無理に倒すと腰が反ってしまう「股関節が硬いうちはひざが床につきません。無理に倒そうとすると腰が反り、ひざ痛や腰痛の原因に。できる範囲で倒せばOK」

2、曲げた両ひざを右に倒し、左の骨盤を持ち上げる
「反対側も同様にして、3呼吸。息を吸って胸を開き、吐きながらみぞおちを締めます」「大事なのは腰を反らすのではなく、お尻の筋肉でしっかり腰を持ち上げること。そして呼吸です。お腹をへこませたまま、息を吸うときは胸を開き、みぞおちを締めて息を吐ききります。するとお腹がキュッと引き締まります。ひざが浮きやすいほうを多めに行うと左右のバランスが整い、骨盤のゆがみの調整に。なにより腰が楽になります」

【STEP2】グルグル体操

a person doing a yoga pose
Women's Health

1.あおむけで右脚を天井に向かって伸ばす
「あおむけになり、両腕を左右に伸ばして。左脚は床につけたまま伸はし、右ひざを曲げた状態から天井に向かって、できるだけ伸ばします。脚を回すとき、骨盤がグラグラする人は、描く楕円を小さくしたり、両ひざを曲げてもOK」

2.骨盤を安定させたまま、つま先で縦長の楕円を描く
「右のつま先で縮長の権円を描きます。息を吸いながら脚を付け根から上げ、吐きながら下ろし、ゆっくり3回、回します。お尻が浮かないように注意。反対側も同様に」

注意:お尻が浮いてしまう「脚の動きに引っ張られて、骨盤が左右にグラグラ動いたり、お尻が浮いたりする場合は小さい円でOK」「脚を回すときに骨盤がグラグラすると、効果が落ちます。最初は円が小さくなってもいいので、お尻が浮かないように骨盤を左右水平に保って続けましょう。また、脚を下げるときは速く、上げるときは遅くなりがちですが、重力に逆らって一定の速度で回すこと。続けることでお腹を引き締め、体幹が鍛えられます。骨盤を調整し、むくみや冷えの改善にも◎」

【STEP3】カエル体操

a person lying on the back
Women's Health

1.ひざを左右に開き、お尻から背骨を持ち上げる
「あおむけになり、両腕を体に添わせて伸ばします。左右のかかとを合わせて、曲げたひざを左右に開きましょう。息を吐きながら、背骨一つひとつを持ち上げるイメージで、尾てい骨からお尻、胸まで上げます」

2.息を吐きながら、さらにお尻を10回アップ
「“フッ、フッ、フッ”と小刻みに吐く息に合わせてお尻をさらに小刻みに上げて、鼠径部を伸ばします。ひざを閉じないように注意。その後、息を吐きながら、背骨一つひとつを上から順に床に下ろしていきます」

注意:腰を反らすのではなくお尻の力で持ち上げて「腰を反らすのではなく、お尻の力を使って小刻みに持ち上げます。また、腰が反らないよう、常にお腹をへこませて体勢をキープ」「座りっぱなしで詰まった鼠径部を伸ばしましょう。このポーズには日常ほとんど行わない、あらゆる動きが入っています。股関節が硬くなると腰に負担がかかり、背骨も硬くなります。背骨一つひとつを床からはがすイメージで動かしてください。姿勢を整えるほか、ヒップアップや脚の引き締めにも効果があります」 今日からでも簡単に始められる「股関節ほぐし」。この3ステップを覚えて、あなたも寝る前の習慣として始めてみてはいかが?

教えてくれたのは……Naoko先生

a woman in a yellow dress
Women's Health

美容整体トレーナー、(株)ナオコボディワークス代表。20代の頃より、肥満、肩こり、腰痛、外反母趾、O脚に悩まされ、ボディメンテナンスの分野に深く興味を持つようになる。出産を機に、本格的に体作りの勉強を開始、整体、エステ手技、ヨガ、ピラティス、トレーニング方法、解剖学などを学び、あらゆる知識と実績を組み合わせて、自分でできる骨盤矯正法、おしりリセットメソッドを独自に開発。 現在、三人の子供の育児を行いながら、1万人以上の女性たちにボディメイクやメンタルケアを行うほか、後継者の育成、企業とのタイアップ商品開発などの活動をしている。

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