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三木道三「戦う、その先にあるのがピース」大阪でレゲエ愛が爆発

  • 2024.6.5
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伝説のレゲエミュージシャンの半生を描く映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』の発声可能上映イベントが6月4日、「TOHOシネマズなんば」(大阪市中央区)でおこなわれ、レゲエミュージシャンの三木道三ことDOZAN11が登壇。10分超えのノンストップトークで、レゲエ愛を爆発させた。

映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』応援上映イベントに登壇したDOZAN11(6月4日・大阪市内)

■ 大阪はレゲエの街?「お笑いとかあるけど…」

旧芸名の三木道三で、2001年にリリースした「一生一緒にいてくれや」でお馴染みの『Lifetime Respect』が、日本のレゲエ史上初の「オリコン週間シングルチャート」で1位を記録したDOZAN11。先日5月末には、ミュージシャンによる一発録りのパフォーマンスを鮮明に切り取る『THE FIRST TAKE』で同曲を披露し、100万回再生を超える反響を呼んでいる。

全国の動員ランキングトップ10に、大阪の映画館が4つランクインしたこともあり、実施に至ったという同イベント。「関西の名物といえば漫才、お笑いってあるけど、レゲエっていうのは隠れた大資産なんですよ。今までジャパニーズレゲエ40、50年のみんなの働き、楽しみがここに結実している。当たり前の結果ですよ」とコメントした。

客とともに「ONE LOVE」を歌うDOZAN11(6月4日・大阪市内)

■ 熱弁止まらず「戦う、その先にあるのがピースなわけで」

既に映画を観たという道三だが、「もっとないんかい!っていう。実はもっとほしくなった。今から観る人、これを先に聞いとけ!っていうのがあったから、この機会をいただけてめちゃくちゃうれしい」と明かし、そこからレゲエトークがスタート。

「特に欧米と我々とでは常識にかなり隔たりがあって。アメリカ人と話していると『レゲエって宗教音楽でしょ?』って言うわけ。『ONE LOVE』でいうと、みんなで集まって良い気持ちっていう歌詞は分かるけど、『give thanks and praise』って『神様をたたえて良い気持ちだよ』っていう」。

「本当に愛と平和を歌ってる」というMCのアキナのコメントに対しては、「ラブ&ピースっていうのは、ヒッピーの言葉だと思うんだけど、僕らの体感するジャマイカの歌詞は『ピース』の部分があまり出てこなくて。むしろ『WAR(戦う)』。それはフリーダムのために戦う、その先にあるのがピースなわけで」。

続けて「レゲエのすごさ、ジャマイカのすごさ。例えば同じような音楽ムービーで言うと、レディ・マーキュリーとかマイケル・ジャクソン、ジョン・レノンとかいっぱいいるけど、ジャンルを背負ってるのはボブ・マーリーだけなんですよ。奴隷の秋田県くらいの大きさのジャマイカの連中が、その後のダンスミュージック、ヒップホップの礎を作ったことがすごい」と熱弁が止まらなかった。

映画「ボブ・マーリー:ONE LOVE」応援上映イベントに出席した、左からアキナ秋山賢太、山名文和、DOZAN11、tappoi

その後も「エクソダスって分かりますか?」など客席に語りかけ、「モーゼ」「セラシアイ」「ラスタファリズム」「ジャー」といった訊き馴染みのない単語が次々と出てくるため、「ちょっと黒板ないん?」とMCアキナがツッコミを入れつつ、「こういう背景があることを知っといた方が、何のこっちゃ分からんやろなと。僕もこれをキッカケに、アルバムとかも聴き直しました」と言う道三の愛溢れるトークは約10分超え。アキナが「いろんな行程あったんですけど、全部ナシになりました!」と笑わせた。

最後には集まった観客とともに『ONE LOVE』を大合唱。道三は「このタイミングでレゲエ関係者として、ボブ・マーリーを取り上げてもらって、盛り上がるのは大感謝」と笑顔を見せた。

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