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【赤ちゃんが泣き止まない…】夜泣き・ギャン泣き対策は「泣きの種類」を知ることが大切!心理カウンセラーがていねい解説

  • 2024.6.4
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赤ちゃんが「なかなか泣き止まない」原因は?

泣いている赤ちゃんのイメージ
泣いている赤ちゃんのイメージ

赤ちゃんは、空腹、温度など環境への不快感、痛み、不安や寂しさなど、ママや周囲への切実な欲求がある場合に「泣く」という行為で訴えます。 親としては、我が子が泣くと、すぐに欲求を探り当てて、満たしてあげようとします。しかし、いつも満たしてやらなくてはならない切実な欲求ばかりではありません。 本当は、赤ちゃんもママやパパに協力したい、共同作業の喜びを分かち合って成長しようとしているのです。

※ ※ ※

泣き上手は訴え上手

泣くことは欲求を訴えることの原点です。そして、泣くことは成長の糧になります。泣くことによって、ストレスホルモンが排出され、感情が解放されます。

また、エンドルフィンという幸せホルモンが分泌されることによってリラックス効果をもたらします。しかし、泣くことは良くないこと、泣かせない子育てなどをよしとする意見などもあります。

このような背景や、自身が泣くことを我慢してきた経験から、自分が子育てをする側になった時に、泣かれることを苦しいと感じ、なかなかおおらかに泣かせてあげられない親御さんもいるようです。しかし、言葉を発せない赤ちゃんからすれば、「泣く行為は、何かを訴えている」ことになります。 赤ちゃんは欲求を満たすため、感情を解放するため、この2点のどちらかの理由で泣いています。

激しく泣く赤ちゃんのイメージ
激しく泣く赤ちゃんのイメージ

オムツを替えて欲しい、おなかが空いた、眠い……。そのような物理的な欲求について親が見極めるのは簡単でしょう。それ以外に、保護者が見分けるべき欲求を3つ挙げてみました。

(1)ハグなど、触れ合うことによる安心感や愛情の欲求(2)感情を解放したい欲求(3)自立を支えてもらうための欲求

ときに赤ちゃんも、自分にはできないことがあるので我慢したり、ストレスを感じたりして、悔しくなったり、悲しくなったりすることもあります。ヨシヨシしてもらって慰めてもらったり、イヤイヤを言わせてもらうことで気持ちに寄り添ってもらうことで、元気を取り戻します。 また、ママが先回りせずに、本当は自分でもできることをわかって欲しい、と思っています。自分でやりたい気持ちに寄り添ってあげることで満足します。

上記のことを押さえておくと、見分けやすくなり、泣かれてもママの気持ちが揺れることが少なくなります。

「あ~…あ~…」など力の抜けた泣きは、安心して甘えて泣けているとき。一方、我を忘れたように「ギャー、ギャー」と何をやってもなかなか泣き止まない、苦しい泣き方をしているときもありますよね。これは、泣くもんか、心配かけたくないなどの歯止めがかかった状態です。赤ちゃんだって、ママが大変な時は助けたい、でも思い通りに行かない、そんな気持ちで一人で頑張っているときもあるのです。そんなときは、気持ちを受け止めてあげましょう。

例えば、おむつ替えのときに全部ママが処理をするのではなく、赤ちゃんと共同作業で少し協力してもらうとよいのです。(※参考書籍『子育てが楽しくなる!6000回のおむつがえ(日本抱っこ法協会)』子育てを一から見直すプロジェクト著)

赤ちゃんからすれば、ママを助けられた喜びを感じ、さらにスキンシップの触れ合いによっても自尊心が育ちます。ちょっとした工夫で、ママも楽しくなる子育てを工夫してみてはいかがでしょうか?そして、ママだって泣きたいときは泣いていいのです。 赤ちゃんに泣きたくなっちゃったと言って一緒に泣いたらスッキリできますよ!

泣きを見極めて支える

赤ちゃんを抱く母親のイメージ
赤ちゃんを抱く母親のイメージ

空腹感や環境的な不快感、健康面に関する物理的な欲求であれば、対応はしやすいでしょう。感情を解放するために泣いている場合は、普段から上手に甘えさせてあげれば、どんな訴えなのかが分かりやすいです。

例えば 悪夢を見て「怖かったよ」だったり、「寂しいよ」「抱っこして」「不安だよ」のように、言葉にできない訴えがある場合は、抱き止めながら、「怖かったね」「不安になるよね」のように気持ちを代弁しながら、よしよしをしてください。目を見ながら「かわいい」「大好き」などの声掛けと共に、胸をトントンしたり、ほっぺにチュツとしてあげたりして、体で思いを表現してあげることもできます。

このように、充分に感情を受け止めてあげると、赤ちゃんもスッキリします。その後は、歌を歌ってあげたり、絵本を読んであげたりしてください。そして、抱きながらママもわが子の呼吸や温もりをジワーと感じてください。ママの心地よいという感覚が赤ちゃんにも伝わり、充足感や安心感が増します。

感情に歯止めがかかっているときは、力んだ苦しい泣き方をします。 この場合は、泣きを止めたくても止められない状態で、なかなか泣き止まないこともあります。自立心からの自分への怒りや、慰めて欲しい気持ちと甘えちゃいけない、心配かけたくない気持ちなどが 複雑に絡み合い「言えない」ことで「癒えず」に葛藤している状態なのです。

この苦しい状態の時に、直ぐに抱っこしたり無理に泣き止ませようと「ヨシヨシ」と言っても「ヨシヨシなんて要らない」と避けようとします。赤ちゃんは更に苦しくなるかもしれません。

まずは「そうだね。泣くもんか」「悔しいね」「一人で頑張りたいんだね」といった具合に感情を代弁して受け止めてあげてみてはいかがでしょうか。ひとりぼっちにせずに、心を抱きしめて心ゆくまで泣けると応援してもらえてることを感じ、スッキリして、子どもの自立心を支えられます。

・体からアプローチする

心と体は繋がっているという話は聞いたことがある方も多いと思います。怒りは、悲しさや寂しさが積み重なった状態です。心の器をコップに例えるとコップの中に収まり切らずに水が溢れている状態です。体の反応はどんな状態になるかイメージしてみてください。背中がパンパンに張った感じや、どこかにものすごく力が入っているのではないでしょうか。

逆にがっかりしているときの体の反応はどうでしょうか。力が入らずに怠くなったり、元気のない状態になったりしませんか? 恐怖や不安の場合は、動きにくく、固まった状態になりますよね。このように、心と体は密接に関係しています。

赤ちゃんの“感情解放”泣きへのアプローチ6選

笑顔の親子のイメージ
笑顔の親子のイメージ

筋肉を緩めたり逆に思い切り使ったりすることは、体の緊張をとく効果があります。緊張がほぐれると高ぶった感情も落ち着いてきます。夜泣きをする赤ちゃんへのアプローチとしていくつかご紹介いたします。

●リラックスできる音楽を聴かせる「1/f ゆらぎ」という音楽があります。いずれも一定のようでいて、実は予測できない不規則なゆらぎが心身をリラックスさせてくれます。生体リズムに似ているため、体内のリズムと共鳴しやすく、自律神経や生体リズムのバランスが整いやすくなるといわれています。

●お水を飲ませるコップ1杯の水をゆっくり飲むことでリラックス効果があると言われています。副交感神経が優位になることで緊張がほぐれ、寝付きやすくなる効果もあります。

●自律神経を整えるタッピングマッサージをしてあげるやり方をご紹介します。・手の際、空手チョップの部分をやさしくトントンと叩く・鎖骨の下をトントン・第三の目、目の下、鼻の下、顎を指先で叩く・マッサージ・背骨を指で挟んで揺らす・足や手のマッサージ指先をくるくる回したり、引っ張ったり歌いながらやってみても良いでしょう・ふくらはぎまでマッサージ・お腹のマッサージ・耳を指で挟んで上下にマッサージ

●体で張り合う遊びをする力んでいる部分を補完し、支えてもらいながら思い切り張り合うことでストレスを発散させます。 例えば足をばたつかせたい場合、張り合うように支えてあげることで、支えてもらっていると感じ次第に落ち着いてきます。

●ふれあい遊び心地よさと安心感の中で、ストレスの発散ができます。 おしくらまんじゅう、イヤイヤごっこ、ひっぱりごっこなどをしてみましょう。遊んであげるのではなく、保護者も童心に戻っておもちゃで一緒に遊んでみましょう。

●アロマオイル元気が出ない時は、アロマオイルを使ってみるのも良いでしょう。オレンジやグレープフルーツ、レモングラスなどを使うと前向きな気持ちになれます。また、リラックスには、ラベンダーがおすすめです。赤ちゃんがいても安心して使えるものを使用しましょう。

いかがでしたでしょうか。いくつか挙げてみました。赤ちゃんだけでなく、ママもパパも一緒に心地よくなれる方法を試してみてくださいね!

(齋藤しづか(さいとう・しづか))

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