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子どもが非常識な人間になるかどうかは親次第。嫌われ役になってでもしつけをする必要性とは

  • 2024.6.4

こんにちは。人生や人間関係を上手くいかせたい共働き女性に向けて本質思考をアドバイスする、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキです。 子どもが大人になって社会に出てから、恥をかかないように、ちゃんとした人間に見られて、後ろ指をさされない生活を送るためには、「親がどこまでしつけて教育したか?」にかかっていると言っても過言ではありません。学校生活の中でクラスメートや先輩たちが、親が教えてくれなかったことを教えてくれることはありますが、これは主に「親が関与しづらい情報」になります。関与しづらい情報とは、恋や性にまつわることです。つまり、親に言いづらいことがそれに該当するのですが、人間関係の問題など、恋や性のこと以外でも親が関与しづらい情報はあります。もちろん中には、お母さんになんでも話すという子どももいるかもしれません。しかし一般的には、親から教わることと、友達や親しい目上の人から教わることはトピック自体が異なる場合が多いです。それに、大人になればなるほど、周りの人たちは言いづらいことを言ってくれなくなります。「この人、親からちゃんとしつけられてないのかな?」とか「どんな教育を受けてきたんだろう?」と思っても、揉めるのも逆恨みされるのも嫌だから、ほとんどの人は黙って見過ごすのです。友達だと思っていた人も言ってくれなくなることが多いですから、そうすると人任せにできないし、自分で悪い癖に気づくしか方法がなくなるんですよね。

親の責任の重大さは思っている以上である

何が言いたいかと言うと、「親の責任はものすごく重大」だということ。要するに、親がどこまでしつけて教育したかによって、子どもが大人になったときの周囲のからの評価が変わってくるということです。今からお話する内容は、あるクライアントさんたちから聞いたものになります。1人目の女性は、彼氏の友達夫婦に会ったときに、すごく雑な対応をされたことに悩んでおられました。初対面で挨拶をしたときに、その友達は椅子に座りながら彼女の顔を一瞬だけ見て「あ、どうも」とだけ言って、スマホを触りだしたそうなんです。しかも夫婦そろって。「きっと私は彼の友達夫婦に嫌われてるから、これから先彼と一緒になったとき、その友達夫婦と上手くやっていけるか自信がありません」という悩みを抱えていらっしゃいました。2人目の女性は、友達の中に遅刻してもドタキャンしても絶対に謝らない子がいるしらく、毎回そのことでイライラしてしまうから、「私の心が狭いのでしょうか?」というお悩みでした。この謝らない友達の周りの人たちは、「アイツはいつもああだから」と言って笑って済ませてるそうなんですよ。なので、自分だけ怒ってるのがおかしいのではないか?と、自分の心が狭さに不安になったと、そのようにお話されていました。3人目の女性は、会話中でもお構いなしに恋人がスマホを触るものだから、「もしかすると彼氏は浮気をしてるんじゃないか?」と疑っておられました。彼女は、「私の目を見るよりスマホの画面を見る方が長いぐらいで、ちゃんと目を見て話してくれないのがつらいです」と仰ってましたから、その悲しみのせいで浮気を疑ってしまうのも無理はないんですよね。

親が悪い癖を正さないと、子どもは悪気なくその癖を出す

彼女たち3人の話をさらに詳しく聞いて思ったのは、友達夫婦に嫌われているわけでも、心が狭いわけでも、浮気をしているわけでもないということ。親がちゃんとしつけて教育してないから、そのような振る舞いをするようになった可能性が非常に高いんですね。まず1人目の女性が対峙した友達夫婦ですが、おそらくこの2人は、初対面の人に挨拶をするときに立って挨拶することを教わってなかったのでしょう。さらに挨拶の仕方も教えてもらってないから、「はじめまして」と自己紹介もしなかったのだと推測します。2人目の女性がイライラする友達も同じです。時間の大切さや、相手の時間を奪うことの意味をしつけがちゃんと教えていたら、その人は何らかの理由で遅刻やドタキャンをする羽目になったとき、しっかりと謝罪するはずです。なんだったら、平謝りレベルで申し訳なく思う人だっているでしょう。3人目の女性の彼氏はきっと、「誰かと一緒にいるときに携帯ばかり触るのは失礼なこと」だと、教えてもらってないのかもしれませんね。もし、親が教えていたのだとしても、もう一つ肝心なことを教えてなければ、その子は距離が近い人間の前で、会話中でもお構いなしにスマホを触ります。その肝心なことが何かと言うと、「親しき仲にも礼儀あり」。つまり、相手は自分の時間を使って会いに来てるんだから、どれだけ親しくても、失礼なことはしちゃダメということを教えてないと、子どもは大人になってから、人を選んで悪い癖を出すようになります。

誰も注意しないことでは困りようがない

いかがでしょうか?親のしつけと教育が行き届いてないと、このように人を不安にさせたり不快にさせたりしてしまうんですよ。よく、「親がちゃんとしつけてないと子どもが困ることになる」と言いますが、少なくとも3人のクライアントさんたちが関わった人たちは、困っているようには見えません。それもそのはず、誰も注意しないものだから、自分が悪いことをしている自覚もなければ、自分のせいで相手を不安にさせたり不快にさせたりしている自覚もないからです。なので、困りようがないんですよね。ちなみに、1人目の女性が対峙した友達夫婦は、なぜ2人ともがそのような態度だったのかと言うと、これは単純に「挨拶が適当でも気にならない者同士がくっついた」のだと推測します。要するに、夫婦2人とも挨拶に関してしつけられてない可能性があるということです。そして、カウンセリングに申し込まれた3人の女性がその後どうなったのかと言うと、1人目の女性は彼氏に「あなたの友達のあの態度はどうかと思う」ということを伝えたそうです。そしたら、「初対面の人に挨拶してるところを見たことがなかったから、俺もあれはびっくりした」と返ってきたのだとか。2人目の女性には、「それは○○さんがまともなだけで、ちゃんとご両親が時間の大切さを教えてくれたのではないでしょうか」とお伝えしたら、ものすごく安心されていました。3人目の女性は彼氏に、「いくら付き合ってるからと言っても、スマホばっか触ってるの失礼だよ。あなたいつも他の人の前でもそうやってるの?」とはっきり指摘したら、ものすごく驚かれたそうです。この男性は、自分がそこまで酷い状態だったとは気づいてなかったらしく、「今まで誰にも言われたことなかった」と、ちょっと凹んでいたようです。

子どもにいい顔ばかりしていては、躾と教育ができない

子どもをしつけて教育するということは、ある意味嫌われ役を引き受けるのと同じだと思うんですよ。なぜなら、大人になってから誰も指摘してくれないようなことって、そもそもが「言いづらいこと」なわけです。ということは、それを親が子どもに言ったら疎ましがられるし、反感も買うし、面倒くさがられるし、悪態もつかれるしで、言う側にとっては我が子に嫌われて良いことがないんですよね。だからと言って、子どもに嫌われないように接していたら、今度はしつけと教育ができません。なので、子どものためを本当に思うなら、親が嫌われ役を引き受けないといけないんですよね。そして、ちゃんとしつけと教育をしなかったら恥をかくのは子どもだけではありません。親が一番恥をかきます。なぜなら、悪い癖が直らないまま大人になり、悪気なくその癖を出している人間を見て、周りの人はこう思うからです。「あの人の親、何も教えてないんだね」と。しかも、大人になってから自分がちゃんとしつけと教育をされてなかったことに気づき、親を恨む子どもも中にはいます。そのような事態になるなら、子どもと生活を共にしている段階で疎ましがられていた方がいいのではないでしょうか。この場合、子どもが大人になってから「あのとき親が口うるさく言ってくれたおかげで本当に良かった」と感謝しますからね。「子を持つ」のは楽なことではありません。現在、お子さんがいらっしゃる方は、今一度、親の責任の重大さについてよく考えてみてはいかがでしょうか。それは、人の親である僕も常に心に留めておかなければならないことだと思っています。

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