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【賃貸OKインテリア術】手っ取り早く心地よい部屋にするには「面」を変えること

  • 2024.6.4

子どもの送り迎えや日々の仕事に家事……と時間に追われるような毎日の中で、せめて家ではすこしでもリラックスした時間を過ごしたいですよね。ストレスなく、快適な時間を過ごすには、実はちょっとした“インテリアの見直し”や“家具の配置替え”がリフレッシュにもつながって効果的なんです。そこで今回、インテリアトータルプロデューサーのMAKOさんに、賃貸でも効率よく部屋の印象を変えるコツについてお伺いしました。 お話をお伺いしたのは……インテリアトータルプロデューサー MAKOさん

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Profile株式会社 Laugh style 代表。日テレ『ヒルナンデス!』、TBS『Nスタ』、フジテレビ『めざましテレビ』他多くのメディアに出演。インテリアコーディネート・コンサルティングをはじめ、セミナー講師、執筆などで幅広く活動中。近年では法人企業とコラボレーションして商品や店舗のプロデュース業も行っている。4歳男児のママ。Instagram⇒kojimamako

そもそも住空間に“完成”はないんです

「おうちにおけるインテリアって、その時の自分や家族の状況と向き合って心地よい空間を作るのが大事。モデルルームのような完璧な部屋というのをずっと保っている人もいると思うんですけど、置くものや配置がなにも変わらない部屋は、どこか時が止まった印象になってしまうんですよね。なので、自分たちにとって気に入るのはどんな部屋か、どんな動線だとスムーズかを考えながら、ソファの向きを変えるなど、たまに配置を見直してみるのもおすすめです」

手っ取り早く部屋の雰囲気をチェンジさせたいなら、壁や床などの大きな“面”を変えること

「賃貸でも手軽にできるのは、貼ってはがせる壁紙や、クッションフロアで、空間の“面”部分を変えること。このふたつなら簡単に部屋の雰囲気をチェンジできます。貼ってはがせる壁紙はわが家でもやっているのですが、玄関の壁やリビングを全面ではなく一面だけ好きな色や柄に変えるのがおすすめです。大きな家具を買い替えるのは現実的ではないですけど、部分的に貼るだけなら労力もそこまでかからないですし、毎日視界に入る景色がすこし変わるだけで受ける印象が違います。ちなみに、シールタイプの壁紙は安いものだと素材のプリントが粗いものもあるので、お手頃価格を重視しすぎて後悔しないよう、そこだけ注意して選んでください」

▲スワイプして2枚目の写真をチェック!

床のクッションフロアは、 せっかく変えるなら高見えするような質の高いタイプを狙って

「床の印象チェンジには、ハサミで簡単に切れるクッションフロアが使いやすいです。タイルや木目、コンクリなどさまざまな種類があって、いろんなメーカーが出している定番アイテムだからこそ価格もピンキリ。もちろん今は100均などもクオリティが上がってきていると思うんですけど、どうせ変えるなら高見えするような質の高いものをきちんと選んだ方が満足度は高いはず。また、ホームセンターや壁紙のオンラインショップなどに売っているような、ひとパーツの面積が大きいものの方がトータルで見るとコスパがよいと思います」クッションフロア選びで「これだけは気をつけたほうがいい」ポイントは3つ!☑フェイク感がわかりやすいマーブル調の大理石柄☑どこか懐かしい雰囲気のある、黄みがつよい木目調☑安価でひとパーツの面積が小さいもの「大理石っぽいマーブル調は、他に比べるとなかなかリアルに再現できているものが少ないように感じるので注意が必要。また、木目は黄みがつよい色合いのものは懐かしい雰囲気になってしまいます」

▲スワイプして2枚目の写真をチェック!「ちなみに木目にはトレンドがあります。今っぽいのは、ホワイトオークなどのグレー寄りの木目。あと定番のウォルナットはシックな色みなので失敗しにくく、オシャレに見えます。ただウォルナットは色が暗めなので、リビングの全面に敷く場合は、一気にトーンが暗くなるから、ある程度家具との色合いの調和を考えるのをおすすめします」

壁のデコレーションは、思いきってひと回り大きめのものを選ぶのもあり!

「もっと簡単なのは、壁のデコレーションを見直し。『壁に何を飾ったらいいかわからない』『どのくらいの大きさのものがよいかわからない』といった声もよく聞きますが、みなさん意外と飾っているものが小さいなと思うことがよくあります。一概には言えませんが、簡単に空間を彩ってくれる便利な飾りこそ、思いきって大きなものを選んでみるのはどうでしょうか」

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「例えばこんなスワッグのような飾りも、大きいものならひとつ足すだけで空間がオシャレに。小さいものだと空間に対して“点”のような存在になってしまい、逆に目立ってしまうんですよね。もしここまで大きいものじゃなくても色やフォルムで空間につながりを持たせるのがポイントです。例えばスワッグ飾りの隣に絵が飾ってあるなら、絵で使っている色の花を取り入れたり、その絵が抽象画で曲線的なラインが印象的なら、スワッグも曲線を意識したものを飾るなど、色やフォルムをリンクさせたり、テーマを統一させたりすると空間に一体感が生まれます」

ひとつ置くだけで即オシャレに見えるインテリア雑貨も“大きめ”がキーワード

「また、先ほどの“ちょっと大きめ”サイズに関して言うと、インテリア雑貨も大きめのものを選ぶと海外インテリアのような雰囲気を与えます。もちろん実用的な雑貨は、その用途に合ったサイズが使いやすいと思いますが、花などを飾れるつぼや、ファブリックなどを入れるカゴなどインテリア性の高さも意識したいアイテムはちょっと大きめのものだとより空間に映えます」

▲スワイプして2枚目をチェック!「大きめサイズのインテリア雑貨でおすすめしたいのが、『fermLIVING』というデンマークのインテリアブランド。この白い花器もこのブランドのものです。直営店はないですが、楽天やベイクルーズなどのショップ、アクタスなどの家具屋などでも取り扱っています」

リビングの家具の配置は、シンメトリーにならないように配置するのがコツ

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MAKOさん的配置のルール☑ソファまわりのインテリアは“中央揃え”がいいとは限らない☑メインの家具とインテリアの配置が“三角形”に なるように意識する☑正面から確認するだけでは不十分。ドアから入った時の引きのバランスもチェック「家具の配置は空間で考えたほうがいいので、正面からだけでなく、部屋に入ったときの引きの目線も意識して配置することも大切です。壁のアート、フロアライトといったソファまわりの配置は重心バランスがシンメトリーにならないほうがオシャレに見えます。例えば写真の部屋で説明すると、アートをやや端に寄せています。これはソファの中央だと宙に浮いてしまうので、ソファの左右どちらかに寄せた方がバランスよく見えるからです。一番奥のフロアライトソファ、アートが三角形を描くように隅に寄せて配置すると正面から見た時はもちろん、遠目でもキュッと締まってかっこよくなります」見慣れた家の中も、ちょっと“面”を工夫してみたり、ソファまわりの配置を見直してみるだけで印象が変わり、気持ちのリフレッシュにもつながるはず。MAKOさんの簡単にできるポイントを参考に、おうちの雰囲気チェンジをしてみてはいかがでしょうか。取材・文/佐藤美穂

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