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建築士ママが提言!子どもを冷房病からも熱中症からも守るには「寝室のエアコン位置」が超重要

  • 2024.6.4
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日に日に暑さが増してきて、寝苦しいと感じる夜を過ごして居る方も多いのではないでしょうか?そんな時に活躍するのがエアコンですよね。しかし、エアコンが原因で体調を崩してしまうことや、寝ている最中に風が直撃して不快に感じたことはないですか?実はそんな状態に陥っていたのは昔の私です。クーラーをつけて寝ることで喉が痛くなったり、寝たはずなのに朝から体がぐったりしている…そんな過去の私の経験から、寝室のエアコンの位置の重要性を感じるようになりました。普段は間取りのセカンドオピニオンやカウンセリングなどを通して家づくりのサポートをしている私ですが、過去の実体験からもエアコンの位置の重要性を感じています。家づくりをしていると、決めることが山ほどあるのでどうしてもエアコン設置位置の検討は後回しにされがちです。又、図面を見ているだけでは何が問題かわかりにくく、住んでみて後悔が起きやすいものの一つでもあります。そこで今回は寝室のエアコンの設置位置を考える上でのポイントや注意点を解説します。また、どうしてもエアコンの位置を変えることが出来ない方向けにわが家が実践している「快適な睡眠環境をつくる工夫」をご紹介します。

エアコンの「風」はどこに向かっていくか想像しよう

エアコンを設置する上で皆さんが特に気にされることの一つが「効率よく室内にエアコンの風が届くようにしたい」ということです。これはとても大切な視点ですが、寝室に関して言えば余程広い部屋ではない限りはその点を重要視する必要はないと思っています。むしろ、エアコンの風の先がどういう状況かを想像してほしいです。もしかしたら実際にエアコンを使ってみたら、寝ている顔に直撃なんてことも…可能な限り、寝ている人に直接風が当たらない位置や足元に風が来るような位置にエアコンを設置することが理想です。「エアコンの風が足元に来るようにした方が良い」ということが、住宅会社との打ち合わせ中に出るとは限りません。どちらかというと、窓やクローゼットの位置から設置個所を決めているケースが殆どなので注意が必要です。下のイラストではエアコンの向きを90度変えるだけで、全く違った睡眠環境になる例を紹介しています。ちょっとした配置の差で今後の睡眠に大きく関わってくるので「エアコンの風」に着目して検討してくださいね!

エアコンの位置と風の向きをイラストで解説

そうは言っても、既にエアコンの位置を変えることが出来ない方も多いのではないでしょうか?わが家は建売住宅に住んでいて、エアコンの位置は入居時から決まっているのでその場所に合わせて部屋をレイアウトする必要がありました。残念ながら、寝室のエアコンの真下にベッドが配置せざるを得ない状況でしたが、そんな我が家がやっている「快眠対策」を3つ紹介します。

①枕の向きを変えてみる

エアコンを使う夏場の時期は、エアコンの風が体に直撃しないように枕の位置を変えて調整しています。寝る向きは一度決めるとなかなか変えることはないと思いますが、その時々の状況に合わせて柔軟に位置を変えることで快適な睡眠を手に入れることができるかもしれません。特にお布団で寝ている方は、簡単に向きを変えることが出来ると思うので試してみてはいかがでしょうか。枕の位置の変更が厳しい人は、市販の風よけ板(風向き調整用ルーバー)をエアコンに取りつけることもおすすめです。

②シーリングファンライトで空気を循環

建売住宅を購入した際に、寝室の照明は特についていませんでした(正確にはシーリングソケットのみがついていました)寝室で快適な睡眠をつくるためにはどんな照明が良いか悩んでいた時に見つけたのが「シーリングファンライト」です。中央についているファンが心地よい風を送ってくれるのでとても満足しています。又、扇風機の置く場所に悩むこともない点や子どもが指を挟む心配もないので安心して使えるのも良い点です。便利で優秀な家電が世の中には沢山あります。我が家の悩みは何だろう?という視点を持って少しでも快適な睡眠環境づくりを手助けしてくれる家電を見つけることも一つです。

寝室に設置しているシーリングファンライト

③寝る場所を変えてみる

自分の住まいであれば必ずしも寝室で寝る必要はありません。例えば普段二階で寝ている場合、1階の部屋で寝るだけでも涼しく感じることが出来たりします。又、南側や西側に面している部屋ではなく、北側に面している部屋に移動することも効果的です。この理由は室温だけでなく、壁や天井からの輻射熱も関係しているからです。ちなみにですが、わが家の場合はリビングで寝たりしています。既に夕食の時から使用しているエアコンのお陰で涼しくなっているリビングはとても快適です。又、子供にとってはいつもと違った場所で寝ること自体が楽しいようで、いつもよりも寝る準備を早くしてくれます(笑)もちろん、夫婦の生活リズムの違いや仕事の帰宅時間の違いによって、リビングで寝ることが厳しいご家庭も多いと思います。例えば家族が揃う休日にリビングで寝てみたりすることも一つです。普段と違う場所で寝ることでちょっとした非日常感を味わえて、子供との楽しい思い出になるかもしれません。

冬にリビングでお家キャンプごっこをしたときの様子

今回はエアコンとベッドの位置関係の大切さから、建売住宅に住む我が家の工夫について紹介してきました。必ずしも一度決めた場所が最適な睡眠環境とは限りません。暮らしながら自分たちにとっての快適さを求めて工夫していくことはとても大事なことです。又、快適な睡眠環境をつくることは日々健康な毎日を送る上で欠かせないことです。特に子供部屋で寝ているお子さんがいるご家庭は、寝苦しさがないか、エアコンの風によって寝心地は悪くないかと聞いてみてください。家で過ごす時間が長くなる夏休み、寝室や子供部屋の家具配置を変えたり、寝る場所を変えてみることで「快適な睡眠環境」を探してみてはいかがでしょうか?

【Profile】オンライン建築士とも(@tm_tegaki_pers)

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5歳女の子と3歳男の子を育てる一級建築士ママ。大学卒業後、新卒で積水ハウス株式会社に入社。9年間で戸建や賃貸住宅の設計を経験し、独立。インスタでは「今も未来も住まいを愉しむ家づくり」をモットーに発信。家づくりのサポートや間取りのセカンドオピニオンをしながら、住まいを通して豊かな人生を送る人を増やすために活動。instagram とも|家づくり×間取りのオンライン建築士

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